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一目惚れ

制限時間:15分 文字数:463字

私が一目惚れした相手は、1000人のガールフレンドを持つ男だったらしい。

「……頭おかしいんじゃないの?」

友人がパフェをかき回したポッキーを私に向ける。

「私が? 彼が?」

声が自分でもぽわーんとした調子になっているのが分かる。

「両方」

友人はポッキーを口に咥えた。

「今まで付き合ったのが1000人とかなら、まだああヤリチンですねで済むけどさぁ」

「彼はそんな下品な人じゃないわよぅ。純粋なの」

「……。そいつ、現在進行形で1000人って言ったんでしょ? 大ぼら吹きか、頭の可哀想な男かってとこね」

「そうかなぁ? あ、彼だ」

私は奥の席に座っている彼の後姿に気付いた。

「おーい」

「ちょっと、女と一緒じゃん!」

友人が私の袖を引っ張ったのでフォークが落ちる。彼が振り向いた。

「ああ、君かあ」

彼は屈託のない笑みを浮かべて、分裂した。

片方の彼は何事もなかったように連れの女性と話している。

友人があんぐりと口を開けている横に、笑顔を浮かべた方の彼が歩いてきた。

彼は友人にウインクした。

「もう一回増えようか?」

お題:1000のガール

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