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帰宅途中  作者: Tigerina
13/53

2日目 前編



一応アラームはセットしておいたけど、その前に目が覚めた。

いつもと枕が違うから?

そしてやっぱり私が寝ているのはカントリーハウスの中にあるベッドの上。

私の豊かな妄想力が見せたやけにリアルな夢、っていうオチでも別に構わなかったんですけどー。


ディゲアさんがまだ寝ていたら悪いので、なるべく音を立てないように静かに動く。

外はもう薄ぼんやりと明るくなっている。

窓を開けると、ひんやりとして気持ちのいい空気が入って来た。


トイレと洗面を済まし、部屋に戻って軽く化粧をする。

昨日ノーメイクを見られてるんでもうファンデと眉毛だけでいいや。

チーフに見られたら怒鳴られること必須の手抜きメイク。



昨日洗った下着を着け、服もワンピースに着替えているとキッチンの方で物音がしだした。

どうやらディゲアさんが朝食の用意をしているらしい。


すかさず私も出て行ってお手伝い!

働かざる者食うべからずだもんね。

今日のご飯もおいしそうだわ~。



食事の席で、ディゲアさんは私に嬉しい知らせをくれた。

なんでも彼女も一緒に王都に着いて来てくれるらしい。

それはなんとも心強い!!今のところこっちの世界で私が知ってる唯一の人だし、王都に住んでいたという彼女が着いて来てくれるなら、道に迷ったりという心配もしなくて済む。

それにしても、なんて優しくていい子なんだろう。

私、一番最初に会えたのがディゲアさんで良かったー。

なんてことは口に出すのは恥ずかしいから言わないけど。


まぁ、本当はやっぱり家族に会いたいんだろうな。


さて、明日のいつ頃にお迎えの方が来るのか分からないけど、王都ってどんなとこだろう。

やっぱここよりは大分都会なのかな??



「ディゲアさん、あの、今のうちにこの世界のことをもう少し聞いておいてもいいですか?」


「私の知ってる限りのことなら何でも答えよう」


「じゃあまずはこの私たちが今居る国のことをかいつまんでお願いします」


「この国はシューディッカ王国と言う。この世界の中では最も国土が広く、人口も多い。周辺の諸国から様々な商品の集まる、商業の発達した国だ。領土の北を除く三方が海に面しているので、海運も盛んだな」



シューディッカ王国はこの世界でも比較的豊かで自然も多く、穏やかなところらしい。

王国と言いながらも立憲君主制なので、独裁政権という訳でも無いんだとか。

ちなみに王族以外には身分制度のようなものは無く、平民から選出された議員による議会が国王のもとで政治を執り行うというから、民主主義国家と言ってもいいのかな。



「今の国王は在位してもう数十年経つ。気性も穏やかというから、お前のことも悪くはしないだろう」



そうか、私ってば国の預かりになるんだもんね。

私の最高保護責任者は国王様になるのか。

まぁいきなり面通し!なんていうことにはならないと思うけど、一国の王様に会えるかも知れないなんてちょっとワクワク。

もしかしたらイケメンの王子様もいるかもしれない。



「この国には今まで私みたいに運ばれて来た人はいるんですか?」


「私が生まれてからは聞いたことはないが、祖父が言うには彼の父、私の曾祖父の代には居たようだ」


「へぇ〜、結構最近のことなんですね。その人はどんな理由だったんですか?」


「国家の平定へいていだ」


「え」




なんだって!?




2日目は2話で終わりです。


毎回1話の長さが適当なんですけど(書き貯めた中で区切ってるんで)読みにくくないか気になってます・・・



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