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詩集:メロウオレンジの陽

DON'T WORRY

作者: 歌川 詩季

 お気楽すぎても、足をすくわれますが。

 難しい場面 難しい表情をするところで

 笑ってみせるのが強さだろう

 ()れそうな弱音にゃ きっちり (せん)(ふさ)

 カバンの底にしまいこんどいて


 あんだけ身構えてさえ (うれ)いのひとつも(はら)えないんじゃ

 なんのための備えだよ?


 心配症につける薬なら イマジネーションが特効薬

 バラ色の未来 (えが)きましょう 曲がり角のさき 福が待つ



 (かんば)しい成果 こうばしい香りをかぎまわった

 きなくさい脇をしめてかかれ

 荒れそうな空模様 どんより 雨が近い

 カバンの底に傘をたしかめる


 石橋を叩いたって ひびをまたひとつ増やしてくだけ

 裏目に出りゃ (たた)り目さ


 ペシミストまで届く便りなら 白紙の手紙でも予告状

 虫の知らせかと信じこめば (いわし)の頭も()みつくぜ

 私はペシミスト。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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挿絵(By みてみん) 制作:あき伽耶先生
― 新着の感想 ―
[一言] 私はオプティミストかな笑。 ペシミズムに溢れつつ希望が覗く作品が好きですね。 「カバンの底に傘をたしかめる」 こんな何気ないフレーズに、この詩の主人公の人間性が出ていてとてもいいなぁと思いま…
[一言] 拝読させていただきました。 ペシミストだからこそドント・ウォーリー!
[一言] たとえハッピーじゃなくても、心配事が無ければ「今、私、幸せかも?」と思えるようになってきました。 そんで、心配事って案外と、自分が心配しなければ心配じゃない。 無理やりでも能天気になって、…
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