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アート活動について②

作者: 田坂仁志

1000文字エッセイシリーズ


アート活動について②


アート活動をするのは大変なことです。


日々、アーティストは苦しんでいるのですね。


アートにはお金がかかる。


有名美術大学を卒業したアーティストが、卒業してから六か月くらいで活動を辞めてしまう例も少なくないのです。


才能のある人は多い。


僕も大人になり教室に通っていたけど、自分が一番絵が下手でした。


絵が上手いだけでは、アーティストとして成功しない。


上手い絵を描いて成功するためには、超ハイパークオリティーを求められるし、そうでない画家は、文脈をとらえて芸術性を高めていく必要があります。


上手い絵を描く人は、一枚に対する時間が物凄く長くなるのです。ですから、それだけ一枚に対する単価が高くなり、なかなか売れない。


文脈をとらえて、芸術性を高めた絵は、有名画家で評価されている人以外、なかなか売れない。


そういった環境の中、アーティストは日々苦しんでいるのです。


そもそも日本人で絵を買う人は少数派なのです。


美術館には行くのですが、アート作品を買って飾る人は少ないのです。


アートも大衆化されて、手頃なアートも増えました。


ネットで簡単に取引ができるので、購入する人も徐々に増えてきています。


でも、それでも少ないのが現状です。


ギャラリーなどで絵が六万とか七万で売られていて、アーティストって儲かっているのかなと思っている方もいると思います。


まず、出品料で一万か、二万とられます。


(それでも良心的なギャラリーなのです。酷いところでは十万近くかかります)


それで絵が売れたら、30%はギャラリーのものです。


お金の話ばかりしてしまうと、なんとなく夢がないですが、アーティストはそういった環境の中を生きているのです。


一人の活動しているアーティストを生むために、莫大なお金と労力がかかっているのです。


アーティストが一人その地域にいることで、観光資源になりますし、文化の発展にも役立ちます。


しかし、アーティストは常に貧乏に苦しみ、アンチに苦しみ、アート活動を辞めてしまうのです。


日本でなかなかアートが根付かないのは、そのためでもあります。


アーティストは基本良い人が多く、真面目なのです。


だから、我慢しすぎて、あとで破綻して芸術活動を辞めてしまうというケースが少なくありません。


そんなアーティストを守って、支援していくのは文化を発展させていくのに必要なことです。


元気そうに活動しているように見えても、むき出しの一人の個人でもあります。


メンタルもけして強いとは云えないでしょう。


アーティストを応援して支援していく、文化の発展にはとても重要なことです。



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