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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第3章 隠者ブラックウッド

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「これ以上やったらダメにゃん」

 いきなり足元に猫ちゃんが現れる。

 えっ、猫ちゃん、瞬間移動したのか。

 いまのいままで、あっちの祭壇のところにいたのに。


 それにあのわしの渾身の魔法が一瞬で消されてしまった。

 これは、わしたちの理解を超えている。

 わしらの魔法防御は障壁で防ぐのが一般的。

 そして、わしが開発したのが、そもそも魔法を発動させないという方法。

 相手の魔法術式を書き換えるとか一部を消すとかいう方法。

 しかし、発動した魔法を消してしまうなんて方法はみたことがない。

 

 とにかく、この猫ちゃんはわしらの魔法を超えている。

 ちがう、この猫ちゃんの前ではわしらの魔法なんて児戯に等しいのだ。

 参った。わしはこの猫ちゃんに弟子入りしよう。

 

「わかりました。

 わしの負けです」

 わしは膝をつく。


「お年寄りが魔法を使ったら危ないにゃん」


「はい。もうしません。

 だから、あなたさまの弟子にしてください」


「弟子?にゃん。

 それは食べるものにゃん?」

 猫ちゃんは小首をかしげる。


「あなたの下僕にしてください。

 なんでもしますから、いっしょにいさせてください」


「わかったにゃん。じゃあ、ぼくの町の住人になるにゃん。

 おまえで3人目にゃん」


「えっ?いっしょにいさせてもらえるんですか?」


「ドラは困った人を助けるにゃん。

 にんちしょうのお年寄りは助けなければならないにゃん。

 テレビでいってたにゃん」


 にんちしょう?もしかしてまだまだ半人前の魔導士のことか。

 そのとおりだ。わしはまだ魔法の入り口にたっただけだったんだ。


「はい。そのとおりです。

 わしに魔法を教えてください」


「じゃあ、ついてくるにゃん。

 その前にお年寄りの足じゃあ、あんまり速くあるけないにゃん。

 ぼくに触れるにゃん。ぐるぐるをあげるにゃん」


 猫ちゃんは撫でてというように頭を差し出す。

 わしはその頭に手を置くのだった。

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