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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ
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 とりあえず、すべて防具のあるところだ。

 それも灯火をまとわせてだ。


 あれっ?なんか全部の攻撃が決まった気がする。

 まさかな。

 ランスロットさんと同じくらい強い人だ。

 そんなはずはない。


「はやく、来い。おじけづいたか」

 ガウェインは、ぼくを挑発する。

 もしかして、ぼくの攻撃が決まったことに気が付いていないの。

 まさか、そんなことはないよな。


「今、攻撃しましたが」


「えっ。嘘だろ。そんなはずは」

 そういったとたんガウェインの小手と胸当て、兜が砕ける。

 

「では次の攻撃いきます。

 灯火よりも強い攻撃で狐火です」

 ぼくの剣がまとう炎が大きくなる。

 防具を壊して、この攻撃を当てられたら、少しはダメージを与えられるだろう。

 もし、相打ちになっても、ぼくの後ろにはライオネルさんがいる。

 思い切っていけばいい。

 

「ちょっとまて!

 さっきの攻撃は?」

 ガウェインは、ぼくに問いかける。

 たぶん、あの程度の攻撃は効かないぞってことか。

 わざと受けたのかもしれない。


「いちばん弱い攻撃です。

 わかっています。あの程度の攻撃は通用しないって。

 だから、つぎは少し強い攻撃をします。

 ぼくの中では下から2番目の技です」


 そう言って剣を降る。

 剣から炎を帯びた衝撃波が飛ぶ。

 この遠隔攻撃を狐火と名付けていた。

 一番弱い遠隔攻撃。

 でも、遠くから攻撃できるので、ガウェインみたいな強い人には使えるのだ。

 遠隔攻撃があるとわかったら、相手はそれにも警戒しないとならない。

 たぶん、簡単に弾かれるのだろう。

 でも、意味のある攻撃だ。

 ランスロットさんには頭を使えって言われている。

 たぶん、僕みたいな弱者は真向から行ってもだめだ。

 だから、はったりをきかす。

 悲しいことに自分を大きくみせないとならないのだ。


 ぼくの狐火はガウェインの正面から襲い掛かるのだった。

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