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「おまえは?」
「ミリア、B級魔導士よ」
「B級だって?そんな力でわたしに挑むつもりか?
いいだろう。本物の魔導士というものを見せてやろう。
わたしは大魔導士ブラックウッドから直接魔法を習ったことがあるのだ。
ロランの魔導士学園でな」
大魔導士ブラックウッド?
もしかして、じいちゃんのこと?
ミリアは普通に魔法を教えてもらってたけど?
それもマンツーマンで。
ドラの町のブラックウッドさんはそんな偉い人には見えないけど。
同姓同名とかかな。
「声もでないか。
まあ、どこからでも撃ってきなさい。
胸を貸してやろう」
「どこからでも、ですか?」
「ああ、B級レベルの魔法なら、わたしの髪の毛一本動かすことはできない」
「では遠慮なくいきます。
とりあえず、初級魔法アイスボールから」
ミリアの杖から氷の球が飛び出す。
それは、まっすぐに氷の球はハウエルに向かって飛んでいく。
ミリアの一番弱い魔法。
とりあえず、ハウエルの力を見るつもりだろう。
剣でもそういうのは大事だ。
相手の反応、ちょっとした動き、そういったものでつぎの攻撃をきめる。
相手を観察するのだ。
「アイスボールか。
無駄だよ」
そう言ってハウエルは手をかざす。
そこには魔法障壁、バリアを展開する。
そこに氷球が衝突する。
そうだよな、効かないよな。
そう思ったとたん、バリアは砕ける。
氷球はハウエルを直撃して吹っ飛ばす。
油断したな。猿も木から落ちるってやつだな。
「なかなかの攻撃じゃないか。
わたしのバリアを砕くとはな。
ちょっとなめすぎたようだ」
ハウエルはよろよろと立ち上がる。
案外、効いているのかも。
「じゃあ、初級魔法アイスランス」
ミリアは次の魔法を展開するのだった。




