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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ
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「アッシュ、それは正面突破っていうんだ」

 ライオネルさんが追いかけてくる。

 でも、正門の隣の扉を破壊したんだけど。

 ミリアが正門を破壊したから、そこから来ると思うよね。

 ところが、その隣の扉から来るって、だれもおもわねえって感じじゃね。


 ぼくとミリアは通用口をつっきる。

 目の前の敵をなぎたおしながら。

 うしろからライオネルさんがついてくる。

 やっぱりぼくたちのことが心配なんだ。


 でも、ぼくたちが討ち漏らしても、ライオネルさんがいれば大丈夫だ。


 門の横の扉は完全に破壊されている。


「なんだ、この魔法!」

「ランベールの冒険者にこんな魔法を使えるのいたか」

「とにかくやばいやつがいるぜ」

 門のところは混乱している。


「ミリア!フローズンドラゴンだ」

「わかったわ」

 走りながら杖を上に上げる。

 

「フローズンドラゴン!」

 中級魔法だから、魔法名くらいの詠唱は必要だ。

 ミリアの杖の先から、氷の竜が現れる。

 氷の竜はそのまままっすぐ進み、壊れた扉をくぐる。

 扉の前の冒険者たちは冷気をあび氷像となる。

 足止めにぴったりの魔法だ。


「なんだ、これは」

 冷気をうけなかったものはぼくが突っ込んで斬る。

 微炎をまとわせているので、一撃で戦闘不能となる。


「おまえら、こっちにはS級魔導士がいるんだ」


 そういえば、そうだった。

 ミリアの魔法では難しいかもしれない。

 でも、ぼくがいるしライオネルさんがいる。

 一対一なら高位の魔導士にかなわない。

 現にミリアもブラックウッドのおじいさんに勝ったことはない。

 でも、ミリアはすごく才能があるらしい。

 

「わたしが、S級魔導士ハウエルだ」

 髪の長い青いローブの男が出てくる。

 それを囲むように2人の剣士。

 ハウエルの後ろには女魔導士が2人。


 こっちもミリアを守るように、ぼくとライオネルさん。

 紅の麒麟のアリエルさんとカトリーヌさんがうしろに控えてくれてる。

 ランベール冒険者オールスターズだ。

 でも、ぼくたちは見習いって感じだけど。

 

 そして、ミリアとハウエルの魔法戦が始まったのだった。


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