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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ
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 いろいろなことがあった一日だった。

 すごく長くて短い特別な日だったような気がする。

 今日は身体を休めて、明日は祝勝会ということになっている。

 もちろん、祝勝会にはライオネルさんたちと一緒に招待されている。


 とりあえず、ごはんを食べて早く休もう。

 ぼくたちは宿屋の食堂に行く。


「金貨ももらったし豪勢にいこう」

「うん、でもあんまり贅沢しちゃだめよ」

 ミリアが財布を握ってくれている。

 まあ、ぼくはあんまり計算が得意じゃないし、このほうがいいのかな。

 すこし贅沢な肉料理を大盛でたのむ。

 ミリアも同じなの?

 あんがいよく食べるんだよな。

 それなのにすごくスタイルはいい。

「なに?魔法も体力をつかうんだよ」

 ミリアは、いつもそう言う。


「俺らはこの町を救ったんだぜ。

 本当であれば、オーガがこの町に攻めてきてもおかしくなかったんだよ。

 だが、おれらが命をかけてオーガを退けたんだ。

 だから、サービスしろっていってんだ。

 今日はタダでいいよな」

 向こうで冒険者が店員にからんでいる。

 でも、なんか聞いたことがある声。


 そっちをみると…

 やっぱクレイブたちだ。

 こんなことされたら、冒険者がみんな嫌われちゃうよ。

 ぼくは立ち上がってクレイブのほうに行く。


「いいだろ。一番高い酒をもってこい!」

 ケリーが店員の人に言う。


「ライオネルさんたちは命をかけて町を守りましたが、あなたたちは違いますよね」

 ぼくはテーブルのそばに行って言う。


「なんだと!」

 クレイブとケリーがぼくのほうを見る。


「あなたたちは逃げようとしていましたよね。

 新人冒険者を置いて」


「あれは…」

 口ごもるケリー。


「とにかく、この人たちにサービスなんて必要ないです」

 店員さんの前に立って守るようにする。


「こいつはG級だ。

 おれらはD級。どっちのいうことが正しいと思うんだ。えっ?」

 クレイブはまわりをみまわしてい大声を出すのだった。


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