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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ
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 ぼくはライオネルさんの前に出る。

 赤オーガのところにライオネルさんを届けないと。

 まだ、そこまでに二三匹のオーガがいる。


「ミリアたのむ」

 こういうときはミリアの魔法に頼る。

 ぼくの剣よりミリアの魔法のほうが攻撃レンジが長い。

 

「わかったわ。

 フローズンランス!」

 ミリアは走りながら魔法を展開する。

 中級くらいの魔法だ。

 無数の氷の槍で相手を貫く。

 この程度の攻撃、効くとは思わないが牽制にはなるだろう。


「走りながらの魔法か。

 もう、何がおきても驚かないぜ」

 ライオネルさんは走りながら溜息をつく。

 でも、魔法は動きながら使わないと、止まったら標的になってしまう。

 ブラックウッドさんの教えだ。

 魔導士もあるていどの身のこなしが必要ってことだ。

 ミリアも動きながらの魔法をすごく練習していた。


「わたしが雑魚を追い払うわ」

 氷の槍が発射される。

 目の前のオーガを貫く。

 それから、奥にいる緑オーガにも襲い掛かる。

 緑オーガは魔法障壁を展開する。

 

 そんな簡単にいかないよな。

 でも、作戦どおり、ぼくたちで幹部を撃破する。


 氷の槍はオーガの魔法障壁を破壊する。

 そして次の槍が緑オーガを襲う。

 緑オーガと青オーガも氷の槍に貫かれる。

 それだけじゃなく、赤オーガをも貫く。


 ぼくたちは足を止める。

 もしかして終わっちゃった?

 

「ミリア、今の魔法は」

 ライオネルさんがミリアに聞く。

 っていってもいつもの中級魔法だよな。

 ミリアがぎりぎり無詠唱で展開できる使い勝手のいい魔法。

 でも角ウサギさえ貫けなかったよな。

 まあ、魔法の距離を図ったり、敵の動きを誘導したりという魔法。


「あの、初級魔法フローズンランスです

 でも、こんなんで倒せてしまうなんて」

 あれっ、初級だったっけ。

 ミリアがいちばん驚いている。

 

 あっけに取られているぼくたちの目の前でかわないと見てオーガたちが撤退していくのであった。 

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