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オーガと冒険者の戦いが始まった。
門から中に入ってくるオーガたち。
大体3メートル近い大きさがある。
小さい緑色のでも2メートルくらい。
青いのは3メートル以上ある。
赤いのはその中でも普通くらいの大きさだ。
ただ、赤オーガがまわりに指示をだしている。
なんか知能が高そうだ。
魔族は身体能力が高い。
ただ、戦うだけなら人間のほうが弱いのは当然だ。
その魔族に渡り合えるのは知能があるからだ。
彼らと違って連携して戦うことができる。
それが人間の武器なのだ。
まずオーガ一匹にC級とD級の冒険者が5人でかかる。
オーガは太いこん棒を持っている。
それを振り下ろす。
巨体なので遅いと思っていたが、案外速い。
そして、一人が逃げきれず吹っ飛ばされる。
なんとか直撃は避けたみたいだけど、相当のダメージだ。
2人の重戦士と2人の剣士、1人の魔術師が緑オーガに向かう。
鋼鉄の翼の人たちだ。
とにかくやっかいなやつからつぶす。
それが、ライオネルさんの作戦だ。
ライオネルさんは赤オーガのところに向かうが青いオーガに阻まれる。
やはり、オーガたちも連携している。
それはたぶん赤オーガの指示だ。
緑のオーガは魔法を使う。
それを重戦士が盾で受ける。
爆裂魔法だ。
炎系の魔法だけど、火球を出すだけでなく、それが爆発する。
中級の魔法だ。
受け止めた重戦士の盾に当たったとたん爆ぜる。
盾は破壊され、重戦士一人が飛ばされる。
その隙に別のオーガが突っ込んでくる。
まさか、こいつらも強そうな敵には複数で当たっているのか。
そのまま、もう一人の重戦士を横殴りする。
盾をつぶされた剣士と魔導士にオーガが迫る。
後ろから緑オーガが爆裂魔法を打つ。
魔導士はそれに合わせて風魔法を打つ。
これも中級魔法、小さな竜巻を起こす。
火球と竜巻がぶつかる。
そして打ち消しあって消える。
ってことは緑オーガはB級程度の魔法力があるってこと。
そしてオーガが剣士と打ち合う。
オーガの攻撃は徐々に鋼鉄の翼を押し始めるのだった,