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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ
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 ぼくたちは休む間もなく、戦いの準備をする。

 平地での戦いでは分が悪すぎる。

 砦があればなんとか戦えるという程度ってガゼルさんが言う。

 ガゼルさんはC級だけど、ベテラン冒険者でいろいろな経験を積んでるとのこと。

 ここまで生き残ってこれたのは、危険を察知する能力のせいだって言う。

 生き残るのは強いものじゃなくて、臆病な者だって。

 ガゼルさんはこのクエストはやばいって言う。


 とにかく門を閉じて、上から魔法を叩き込むっていう作戦だ。

 門の上に魔導士が集められる。

 ただ、門の扉は木でできている。

 ここを破られたら負け。

 戦闘職は門の中を固める。

 もし、扉が破られてもここで食い止めるという意気込みだ。

 その先頭にライオネルさんがいる。

 オーガに入られたら、一匹だけ分断して後ろを固める。

 次のオーガが入る前に、鋼鉄の翼がそのオーガを倒す。

 そういう作戦だ。


 ついにオーガが砦の門の前までやってくる。

 中央に赤いオーガ、その両隣に青いオーガ。

 すこし小柄な緑のオーガもいる。

 

 目の前のオーガに城壁から紅の麒麟のお姉さんが魔法攻撃をする。

 他のクランの弓兵も弓で攻撃する。

 火球やつらら、岩、矢がオーガの上に降り注ぐ。

 だけど、緑色のオーガが杖を振るとオーガの前に魔法障壁が現れる。

 すべての遠隔攻撃がはじかれる。

 

「あれはオーガメイジ。

 初めて見たぜ。あんなのがいるなんてな。

 魔法攻撃は通用しない」


 つぎに青いオーガが岩を投げる。

 それが大きな音をたてて門に当たって門を破壊する。

 頑丈な木でできているけど、岩には勝てない。


「まずいな。

 みんな戦う準備をしろ!

 オーガ一体につき5人で当たれ

 鋼鉄の翼、集まって緑のやつを倒せ。

 俺は赤いやつと戦う」

 ライオネルさんが叫ぶ。


「承知!」

 鋼鉄の翼の人たちは集まって門の前に構える。

 ついにオーガが門に到着する。

 岩で壊れたところから門を開けにかかる。

 扉はガタガタと揺れた後、破壊される。

 その隙間からオーガたちは砦の中に入ってくるのだった。

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