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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ
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25

 とりあえず、食事と宿だな。

 二年前に泊ってた宿はまだやっているみたいだ。

 まず、一週間の部屋をとる。

 ミリアとは別の部屋となるから、2部屋となる。

 でも、お金は十分にある。

 3か月くらいは泊れるだろう。

 それも普通の部屋だ。


 部屋に荷物をおいたら、つぎは食事だ。

 ぼくとミリアは宿屋の食堂に行く。

 そういえば、ここの食堂って。

 ぼくたちがクレイブたちに騙された場所だ。

 

「さっきギルドでみてたんだけどさ。

 お前ら、なかなか見どころあるよ」


「そんなことないです。

 ギルドの教官に手も足もでませんでした。

 やっぱ、ぼくら程度じゃだめですよね」


「そんなことないって、ギルドは最初若いやつの鼻を折って無茶しないようにするんだ」


「でも、他の人はぼくたちよりできてたし」


「あっ、あいつらは冒険者の専門学校から来てんだよ。

 半年はみっちり教えてもらってるよな。

 だから、できてあたりまえなんだよ」


「そうなのかな」


「絶対おまえらのほうがすごいって」


「ええ」


「だから、おまえらをおれらのクランで鍛えてやろうってって話。

 おれら暁の虎はDランクのクランだぜ」


 なんか、聞いたような話だな。

 それに聞いたような声。

 聞いたような名前。


 ぼくとミリアは目で合図して、彼らに注意を払う。

 ぼくたちの後ろにはケリー、暁の虎の盗賊だ。

 その前には粗末な装備の3人の若者。

 田舎から出てきたばかりなんだろうな。

 まさに昔のぼくたちだ。


「な、悪いことは言わない。

 おれらと一緒にやろうぜ」

 ケリーは若者たちの肩をたたく。

 若者たちはどうするっていうように顔を見合わせるのだった。

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