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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ

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22

 ギルドに入ったとたん冒険者たちがぼくたちを見る。

 ぼくたちは気にせずカウンターに向かう。


 ギルドは中央は待合室となっていて、テーブルと椅子がある。

 そこでは軽い食事や喫茶ができるようになっている。

 もちろん、ウェイトレスがいるわけでなくセルフサービスだ。

 飲み物や食事は喫茶カウンターで買ってくるのだ。

 奥には喫茶カウンターのほかに買取カウンター、クエストカウンター、売店がある。

 売店はちょっとした消耗品や冒険食、薬品を売っている。

 クエストカウンターはクエストを受けたり、報告を行うところ。

 買取カウンターは素材を買い取ってくれる。

 2年前と全然変わっていない。


 ぼくたちはとりあえず買取カウンターに向かう。

 まず、現金がないとなにもできないからだ。

 ぼくたちをまだ見ているやつらがいる。

 まあ、2年前から来ていないわけだから、ここでは新参者って感じなのだろう。

 ぼくたちを値踏みする視線だ。

 とくにミリアはかわいいほうだと思う。

 昔は気づかなかったが、やつらは隙あらばぼくたちを騙そうとしているのだ。

 ぼくはその視線に気づかないふりをする。

 もし、睨んでしまったりすると因縁をつけられたりする。

 それでもかまわないのだが、今はあまり波風を立てたくはない。


「あの、買取はここでいいでしょうか」


「ギルドカード」

 不愛想な女の人が手を出す。

 ぼくはギルドカードを渡す。

 

「G級ね。それで何を買い取るの」

 ギルドカードを投げ返す。

 G級と知って態度はますます悪くなる。


「あの、魔獣の素材なんですが」


「うさぎとかねずみとかでしょ。

 あんま高く買えないよ。

 いまだぶついてるからね」


 新人冒険者だと思って値踏みしている。

 彼女たちは素材を買いたたけば、自分の成績になる。

 それから、珍しい素材を買い取ればそれも手柄となる。

 だから低級冒険者にきつく、上級冒険者には媚を売る。

 

 ぼくは、クレイジーブルの角とシルバーウルフの牙と毛皮を出す。

 ぼくの持っている中でいちばん弱そうな魔物の素材を出す。

 大蛇の牙とかビックベアーの爪とかはやめておこう。

 たぶん、高位の魔物だったような気がする。

 暁の虎では、こういう重要なことはさせてもらってなかったから、相場がわからない。


 買取のおねえさんは、ぼくの出した素材を鑑定し始めるのだった。

 


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