表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ
42/187

18

「じゃあ、あのお城にすんでいるのは?」

 ミリアがドラに問いかける。


「だれも住んでいないにゃん」

 

「じゃあ、ドラちゃんが住んだりしないの」


「広くて住みにくいにゃん。

 ここなら門から近いから森に行くのも便利だニャン。

 それに広さもちょうどいいにゃん」


 確かに猫ちゃんにお城なんて必要ないだろう。

 っていうか人間にも必要ないんだ。

 だって、最低限寝るところとくつろぐところ。

 あと台所とトイレとお風呂があれば十分なんだから。

 それなのに人間はより広いところに住もうとする。

 そして、それでマウントをとろうとする。

 

「それに、前に住んでいた家と似ているにゃん」


「前に住んでいたところ?」


「でも、この世界じゃないにゃん。

 別の世界にゃん。

 そこで、家族と住んでいた家に似ているにゃん」


 別の世界?よくわからないけど。

 ドラにとっては大事なことなんだろう。


「これから君たちは家族にゃん。

 ドラが守るにゃん」


「わたしはミリア。

 よろしくお願いします」


「ぼくはアッシュだ。

 頑張って強くなってドラとミリアを守れるようになる」


 ぼくたちはドラに改めて挨拶する。


「じゃあ、ごはんにするにゃん」

 ドラは、どこからか大きな鹿を取り出す。

 死んだばっかりみたいな新鮮な獲物。

 村では、獲物の解体は手伝わされていた。

 村ではそれは男の役目だった。

 ぼくは立ち上がって、鹿を持ち上げ外に持っていく。

 

 ぼくは、軒先に鹿を吊り下げ血抜きを始める。

 その間に、ミリアはキッチンの確認をする。

 料理はミリアがやってくれるみたいだ。

 ぼくたちは手分けして、仕事を始めるのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ