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前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第2章 S級冒険者炎王アッシュ
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05

「起きろ、アッシュ」

 ぼくは、いきなりたたき起こされる。

 

「あ、ゴーディさん」


「ゴーディさんじゃねえよ」

 いきなりなぐりつけられる。  

 ぼくは吹っ飛んで、壁にたたきつけられる。

 どういうこと?

 冗談にしては殴る力が強すぎる。

「これからは、俺らより先に起きるんだ」


 新人教育ってこと?

 それにしては、昨日と態度が違いすぎる。

 なんか、変な感じがする。


「これは一体?」


「あん、お前は分かってないのか?

 そうだな、この程度で騙される田舎もんだからな」


 騙される?って…


「きちんと説明してやろう。

 お前らは俺らの奴隷になったんだよ」


「えっ、どうして?」


「昨日、ちゃんと契約したじゃねえか。

 契約書を読まなかったのかよ」


「ぼくたちはクレイブさんを信じて…」


「知るかよ。契約は契約だ。

 よく読まずに契約したほうが悪い」


「どういうことですか」

 ぼくはゴーディさんにつかみかかる。

 もう一度、ぼくは拳の洗礼を受ける。

 やっぱり、C級冒険者、駆け出しのぼくでは全然相手にならない。


「だまされるほうがバカだってことだよ!

 おまえらみたいな田舎者はここでは生きられないんだよ。

 まあ、おれらの奴隷になったのはラッキーってことだ。

 もっと酷いやつらに騙されるよりましだ。

 おまえと一緒にいた女、ミリアだったな。

 あいつも俺らがちゃんとかわいがってやるしな」

 下卑た笑いを浮かべるゴーディにぼくはまたつかみかかる。

 その手は簡単に躱される。

 そしてまた鉄拳の制裁を受けるのだった。

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