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「オマエハシンニュウシャカ」

 

「ドラだにゃん」

 ぼくは侵入者じゃない。


「ナニヲシニキタ」


「おうちを探しているにゃん」


「トニカク。シンニュウシャハハイジョスル」

 そう言ってゴーレムは太い腕を振るう。

 その腕を避ける。

 さっきまでぼくがいたところの地面が割れる。

 なかなかの攻撃だ。


 でも、竜王ほどでもない。

 つぎの攻撃は受け止めてみる。

 ぼくのバリアはその攻撃を受け止める。

 造作もない。


 ぼくは身体に鋼鉄をまとって、飛び出す。

 ぼくは弾丸となって、ゴーレムの胸を貫く。

 ゴーレムは倒れて動かなくなる。

 そう、核を貫いたのだ。

 

 ゴーレムたちはこっちに集まってくる。

 何対いるんだろう?

 っていうか、ぼくは3までしか数えられない。

 それ以上はすべてたくさんなのだ。


「オマエハナニヲノゾム」

「コノマチヲドウスル」

 ゴーレムたちは、ぼくにいろいろ尋ねてくる。

 

「むずかしいことはわからないにゃん。

 でも、おうちを手に入れて、家族と住むにゃん。

 そして、こんどは家族を守るニャン」


「ワカッタ。

 オマエヲコノマチニムカエイレヨウ」


「ありがとにゃん」


「アナタハコレカラコノマチノオウダ」

 ゴーレムはみんなぼくの前にひざまづく。


「王じゃなくてドラだにゃん」

 ぼくはゴーレムたちにもそう言う。

 でも、なんでみんなぼくのことを王っていうんだろう。


 ぼくは、さっそく新しく住む町の探索をはじめるのだった。

 それは初めての場所に来た時の猫の習性だった。

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