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「そのドラがなんの用だ。

 みたところ魔法猫のようだが」


「ドラは猫にゃん」


「帰れ、ここはお前のような下級の魔獣が来るところではない」


「帰らないにゃん。ぼくはこの森のヌシを倒しに来たにゃん」


「おまえが?これはいい冗談だ。

 お前ごときに、竜王アーサー様が相手するはずはないだろう」


「ぼくと戦うのが怖いにゃん?」


「ふざけるのもたいがいにしろ。

 竜王様が出るまでもない。

 俺が相手をしてやろう」

 さっきの竜がぼくを見下ろす。


「ぼくは竜王を倒すにゃん。

 その前におまえも倒すにゃん」

 ここまで来て引き返すなんてない。

 目の前には若い竜。

 小山くらいの大きさはある。

 でもジャイアントベアーとかもこれくらいの大きさだったし。

 大丈夫。


「踏み潰してやる」

 そう言って足を持ち上げ、ぼくを踏もうとする。

 ぼくは、それを避ける。

 こんな大きな攻撃は当たらない。

 なんども、踏みつけてくるが大丈夫。

 尻尾で薙いでくるけど、簡単に飛び越える。

 

「すばしっこいやつめ。

 それなら、ブレスだ」

 若い竜はブレスを吐く。

 ぼくはそれに巻き込まれる。

 

「これでおわりだな。

 猫の丸焼き一丁あがりってか」

 そう言ってブレスを止める。

 そこには無傷のぼくがいる。

 防御力強化で、この程度のブレスはぼくには効かないんだ。


 さて、反撃だ。

 ぼくは、丸まってボールのようになる。

 そのまま、飛び出して若竜の顔面に体当たりをする。

 そう、ぼくが砲弾になったんだ。

 そして、若竜は吹っ飛んでのびてしまうのだった。

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