表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第5章 ランドバルク王国王女イグレーヌ
173/187

炎王アッシュ03

「坊主、悪いことはいわん。帰れ」

「遊びは終わりだ。おじさんたちも忙しんだ」

 騎士たちは、笑いながらぼくたちを追い払おうとする。


「入り口を教えてほしいんだけど」


「冗談がすぎるぞ。これ以上言うのなら、おまえらを捕まえないとならない」


「この人たち、教える気がないみたいね。

 早くしないと、おいつけないわ」

 ぼくは話せばわかると思っていたけど、ミリアはもうがまんできないみたい。


「わかった。

 力づくでも通らせてもらうね」

 そう言って剣を抜く。


「小僧、ここで剣を抜いたら冗談ですまないぞ」

 黒騎士も剣を抜く。

 わりと腕自慢な人みたいだ。

 まわりの人も、この人の後ろで落ち着いている。

 隊長とかそんな人だろうか。

 

「アッシュ、こいつら凍らせてしまおうよ。

 あんま時間がないよ」

 ミリアは杖を振り上げる。


「いや、この人と戦うよ。

 かなり強い人みたいだし。

 勉強になるかもしれない」

 

「では、来てみろ」

 黒騎士は、構える。


「行きます」

 ぼくは剣を構えて突っ込む。

 走りながら剣を振り下ろす。

 その剣を黒騎士は受ける。

 そのまま、後ろに飛んでいく。

 あれ?軽く剣を交えようとしただけなのに。

 まだ、相手のことわかんないから、探りをいれただけなのに?


 他の騎士たちは静止している。

 ぼくの方へ遠巻きに構えているだけ。

 

 そのとき、大きな音。

 その方向を見ると、巨大な氷の塊が城壁に突き刺さっている。


「アッシュ、ここから入れるみたいだよ」

 ミリアが手を振る。

 やっぱりミリアの仕業だ。

 あんまり目立つことやったらダメなんだけどな。

 ぼくはそう思いながら、ミリアのところに走る。

 ぼくたちは城壁に開いた穴から城の中に入り込むのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ