表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世は拾われた猫だったので転生したら人間を拾っています  作者: PYON
第5章 ランドバルク王国王女イグレーヌ
162/187

イグレーヌ17

 わたしたちは、思ったより長くこの町にいることになった。

 少し休んだらすぐに共和国に行こうとしていたんだけど、この町に来てから考え方が変わった。

 将来のことはエヴァンスと話し合った。

 その結論とは、共和国に頼るのではなく、わたしたちでなんとかできないかということだ。

 やはり他の国に力を借りるのは将来的に問題がある。

 悪魔に支配されるよりましって程度。

 共和国もタダでは動かない。

 もし悪魔を討伐できたとしても、それなりのものを渡さなくてはならないということになる。

 

 それと、人間の最強戦力はドラの町にあるのではないかということ。

 魔導のブラックウッド、剣神ランスロット。

 この人たちより強い人は他のどこにもいないのではないかということ。


 あと悪魔との戦いには少数精鋭のほうがいい。

 やつらにとって力の劣るものはただ殺されるだけの存在となる。

 文字通り無駄死にとなるだけだ。


 結局は私たち3人で当たるのがいいだろう。

 だから、もっと力をつける。

 

「ぼくらもやるっすよ。

 ランスロットさんは師匠っすから」


「わたしも戦います。

 イグレーヌさんはドラの町の仲間ですから」


「わしも、力を貸そう」


「なんでも言ってください。

 戦うのは得意ではありませんが、戦いに兵站は重要です」


「わしが最高の武器を作ってやろう。

 いい黒鋼が手に入ったんじゃ」


「ドラも助けるにゃん」


 ドラの町のみんなは手伝ってくれる気満々だ。

 でも、ランドバルクのために命をかけるのはわたしたちだけで十分だ。


 そのうち、ミリアちゃんとアッシュが町を出ていくことになった。

 冒険者になるのだそうだ。

 それから、グリフレッドさんが他の町で商会をひらくために出ていった。

 なんでも、この町の商品を世界に売るとのことだ。

 みんな、夢をもって町を出ていくのだった。


 わたしたちもいずれランドバルク王国再興という夢をかなえるためにここを出ていくのだろう。

 その前に修行とともにやらなければならないことがある。

 そう、この町に恩返しをするのだ。

 いずれみんなが夢をもってここから巣立っていけるようにすこしお手伝いができればいい。

 わたしたちは公園前の集会所を使って、学校をつくることにしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ