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プロローグ01

 わたしは今山道を多くの大人に連れられて歩いている。

 教会で儀式をしたあと、生まれて初めての御馳走をふるまわれて、それから…


 貧乏な小作人の5人目の子供。

 それも女の子。

 わたしは生まれた時からいらない子だった。

 食事も最低限しか与えられなくて、生きるのが精一杯って感じだった。

 ただ、この村にはこんなわたしにもできることがあった。

 そう、生贄としての役目だ。

 この村では毎年山の神に生贄を捧げることとなっている。

 そのおかげで山の奥深くにいる魔獣や魔族から守られているというのだ。

 迷信だと思うけど、現にこの村の周りでは魔獣や魔族が現れることは稀だ。

 現れたとしてもせいぜいはぐれゴブリンとかコボルトが関の山。

 それでも、ただの村人たちにとって討伐は簡単ではないが、F級の脅威でしかない。

 なんとか、村人でも倒せる程度の脅威にしかすぎないのだ。


 わたしを生贄に捧げることで、両親には相当のお金が入る。

 そう、半年くらいは生活できるお金。

 すこしくらい兄弟にもいいことがあるのだろうか。

 たぶん、弟もわたしと同じ道を進むのかもね。

 男の子だから、そのまま育てられるのかもね。

 男手は労働力として重宝されるからね。

 いずれにしても長子以外は奴隷に近いんだけどね。

 

 とにかく10歳になったわたしは生贄として選ばれることとなった。

 たぶん、山の神にたべられちゃうんだろうな。

 まあいいか。

 このまま生きてても楽しいこととかなさそうだしね。

 

 森の中の道を歩いていくと、開けた場所に出る。

 中心には石の祭壇がある。

 そこに私は座らされる。


 それから儀式は始まる。

「山の神様、今年も魔物から村をお守りください。

 豊な実りをおめぐみください。

 今年も生贄をささげさせていただきます」

 神官はそう言って、祈りを捧げる。


「わかったニャン。

 まかせておくニャン」

 どこからか、声がする。

 そして、ドスンという音。

 いつの間にか石の祭壇にワイバーンが置かれている。

 小型だけど、ドラゴンの眷属。

 強さはB級くらいだったかな。

 とにかく、強い冒険者パーティでないと倒せない魔獣。

 それが、こときれた状態で祭壇に置かれているのだ。


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