ショートメモ02 「Light。。」
ゲート出現:
「落ち着いて、行動するようにしてください!」
口がマスクの下にあってよかった。ほんと笑いそうになった、現実が信じられない。食べ物がほしい。唯一人の体温がありがたい。
ノイズの走るテレビ、ラジオのなかで、各々が冷静さを保とうと必死だった。あの大火事の海のなかで奇跡的にこの神社は山の中、という点において奇跡的に、助かった。
「おい、だれか包帯を持ってないか!」
「お茶要りませんか!?」
「どうしよう、電話がつながらない!」
「ゲート!?」
突如、周りの声がシン、となった。「ゲート」・・・?先ほどのテレビを振り返る。
緊急の事態に髪を整える余裕もなかったのだろう、女性のアナウンサーが頬を紅潮させながらレポートを握っている。
「もし、万が一このような現象を見つけても、「決して」近づかないようにしてください!・・・異次元のルートである可能性があります・・。」
ざわつく周囲に
「おいお前ら静かにしろ!」と喝を入れる男。
「各地からの情報によると、地震が起きたのは全世界の同時刻です!(ノイズ)それとの関係は未だ調査中ですが、とにかく、各地でこのような、ゲートと呼ばれる直方体のバリアのようなものが出現しています。しかし、決して(ノイズ)。そこから現れた何者かによって死者が出た(ノイズ)との、」