狂い咲き
桜よ 桜
仄かに光り
舞い散る花弁
それは まるで命のようで
美しい
桜よ 桜
狂い咲き
今宵が最後と
風に舞う
命の限りと
仄かに光り
風吹くままに
舞い上がる
ひらひら落ちる花弁を
浴びて踊れば
そら 宴と唄う
仄かに光り
舞い散る花弁
それは 命の欠片よ
舞い上がり 舞い散る
桜よ 桜
狂い咲き
仄かに 香り
酔いしれる
今宵限りと 放たれて
今宵限りと 狂い咲く
さらば さらば と
舞い散るも
淋し 淋し と
舞い上がる
風によって 花弁が
風によって 舞い上がる
僅かな 命と
嗤い散る
僅かな 命と
啜り泣く
それでも 運命と
光りて 香り
命の限りと
風に散る