自作小説にテーマソングとかってあります?
最近、短編をよく書くたらこなんですけど、たまーにお話を考えながら脳内でBGMを流したりします。
よく聞いた歌とかは脳内にデータが保存されていますので、サビの部分とかなら割とすんなり流せるんですよねぇ。
あとはリピートして何度も聞きながらお話を考えたりとか。
音楽を聴いていると不思議と想像力が掻き立てられます。
名シーンがすんなり脳内で再生できるんですよ。
でも……ちょっとした弊害がいくつか。
まず、名シーンを何度も再生しすぎたせいでイメージが固まってしまい、そこに繋がるエピソードが書けない。
これね……わりと深刻な問題なんです。
名シーンをいくつか考えた後でさぁ書くぞってなっても、思った通りにストーリーが進まず、思い描いていたシーンに到達できない。
自由に動くキャラクターの都合とか、プロット通りに書けなかった作者の力量不足とか、色々と問題点はあるんですが……。
やはり一番の問題点は名シーンのイメージをガッチガチに固めすぎたことですかね。
あるていど、ふんわりしたイメージ内容であれば、いくらでも修正ができるんですが……。
明確にイメージが固まっていると変更が難しい。
そこまでに至るエピソードの道筋が少しずつ名シーンのある方角からずれて行って、修正が難しくなると、そのシーンを丸ごと没にしなくてはならない可能性まで出てくる。
そうなると……折角考えた名シーンが無駄になるわけですね。
あれだけ何度も繰り返し脳内で再生したのに……!
もったいないとかそういうレベルじゃなくて、まさに断腸の思いってやつですよ!
逆に、適当にプロットを組んでストーリーを書いていると、主人公が思わぬ形で成長を遂げて、ラストは最高にかっこいい姿になっている。
そんなこともよくあります。
BGMを聞きながら名シーンを繰り返し脳内で再生すると、そこに至るまでの道筋をつけるのに苦労する上に、主人公が成長する可能性を潰してしまうかもしれないんですね。
長編だとこれが本当によくある。
次に、何度も聞きながら脳内再生したせいで、普通にBGMを聞いてもそのシーンが頭をよぎってしまい、純粋に音楽として楽しめなくなる。
これもあるなぁ。
まぁ、別に困ったりはしないんですけどね。
他のシーンを考えることはできなくなります。
なので、一曲につき一シーンのみ。
別の名シーンを考える時は、別のBGMを選ぶ必要があります。
名シーン再生に選ぶのは主にJPOPですが、たまに洋楽とかも聞きます。
あとは電子音楽とかゲーム音楽とかですかね。
BGMを流すことで脳内の名シーンも盛り上がるのですが、デメリットもあるよという話でした。
そもそも……脳内で音楽や映像を流せる人ってどれくらいいるんでしょうか?
いたら教えてくださーい!