異世界小説内の女の子にガチ恋した経験のせいですか?
はじめまして、ミクオです。
「平々凡々異世界に転生させてクレメンス」
プロローグ回でございます。
第1章 第1話 は絶賛執筆中です。
プロローグ
…
…
8月15日 通常の20倍程度かと思われる、セミのような何か大きな生物と玄関で出くわす
8月16日 異常気象が発生、1時間おきに天候が著しく変化
8月17日 大家さんがアップグレードされた、RPGゲームでよくあるレベルアップ時の効果音とともに、魔力5が付与されたらしい
…
ーそして今日、8月18日ー
赤、青、白…と忙しなく色を変えていく画面を永遠と見続けていた僕は、ふと顔を上げた。
何か外で音がする…
そう思った瞬間、急に目の前のモニターがシャットダウンした。
停電かとも思ったが、どうやらそうではないらしい。その証拠に部屋の電気は消えていない。
10年ほど前から使っているパソコンだ。まぁ壊れても仕方がない。
そう思っていた僕の目の前で、一瞬にしてパソコンが消える。
「…」
「…は?」
文字通り 跡形もなく だ。
「あーー…」
なるほどね、今日はそうきますか…
至って冷静にこの事態を受け止める。
これは、この世界で通常考えられる事なのだ。
例えるのならば、
朝お母さんが「夕食はハンバーグよ」と言っておきながら、実際は何かしらの経済的な理由で、煮物と漬物にメニューが変更される事のように、日常有り得ることだ。
「…とにかく忘れよう。」
パソコンはもともと無かったと思うことにする。
パソコンが消えた今、僕以外の人は皆パソコンというものの存在ごと覚えてはいないのだから。
今、僕の恥ずかしい伝記(笑)を読んでいるそこの君に、僕が置かれているこの現実について端的に説明しよう!
どうやら世界はだんだんと「異世界化」していっているらしい。
これだけで分かったあなたは勘がいいね!自分を褒めてあげよう!
わからんわというあなたのために、補足説明を。
「異世界化」といっても、僕以外がである。人間はもちろん、動植物から人間が築き上げてきた文化にいたるまで、全てが異世界化してきている。最初は気が付かないほど小さなものだったのだが、最近では目をそらすことができないほど進行している。なお、なぜ僕だけが変化していないのかは今のところ不明。
さらに「物が消える」などの現象が起こった場合、みんなの意識の中から存在ごと抹消されるらしく、僕以外、そのものの存在を認識している者はいなくなるという、迷惑設定付きだ。
このまま僕だけが話し続けていても、世界の終わりを待つだけになってしまう、
ということで、次はある少女との出会いについて記していこうかな。
(第1章へ続く)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
第1章では、異世界系小説の王道パターンとも言える、女の子が早速登場します!この世界の謎を突き止め、どう対応し、またはどう変化させて、僕という青年は生きていくのか乞うご期待です。