検死官
俺の名前は佐東鷹弥という。普通さとうといえば『佐藤』⬅️の漢字を書くだろう、まーこの際どうでもいいことだ。
俺は少し特殊な職業に就いている、それが『検死官』だ。検視官といえば普通は上記の漢字を書くだろう、そして検視官がやることといえば現場検証だったり死体の状態確認だったりだが、俺はそれとは違う。俺は物心付いた時から生命の死の予告的なものが見えるのである。例えば隣が飼っていた犬が死ぬ数時間前は犬の体の周りに黒いモヤが浮いていたり、人が死ぬ場合もそうだった。
だから俺には人や動物が死ぬ未来が見えるのである。それを活かして警察署内でも特別な職に就いていた。それが『検死零課』である。なぜ『零』かというと他の署には無く自分達が最初で最後かもしれないからである。
『ねー、どうしたの?一人でぼーとして』
『あー、すまない少し考え事をしていた』
『珍しいね、鷹ちゃんが考え事なんて!』
『ほっとけ』
この失礼な女は零課に二人しか居ないもう一人の捜査員の『橋本詩織』という。
『それよりも例の事件はどこまでわかった?』
『う~ん、聴き込みとかやったんだけど黒いゴーグルをしてるって事しかわからなかったかな』
『そうか…』
例の事件とは俺が未来を見た人が次々殺されてる事件の事だ。その事件が影響で俺だけではなく零課に居る橋本までもが非難を浴びるようになってしまった。
この事件を早期に解決するとが俺の目標だ。