五章までの登場人物紹介
登場したキャラを大雑把に説明。
性別の右に■のついているキャラは、間話にしか登場していない=ローズとは面識のないキャラであることを意味します。
・ローズ ♀(♂)
前世では引きこもりの三十路童貞クズニートだったが、幸運にも幼女転生を果たした。
紅い髪に蒼い瞳で顔立ちも整っており、本人は結構な美幼女だと思っている。
三章では紆余曲折あり、ザオク大陸北西部のクラジス山脈奥地に建つリュースの館で、《黎明の調べ》の魔女たちと共同生活を始める。
リゼットたちと生活を共にしていくうちに、前世から引き継いだ呪い(トラウマ)の大半は解呪(克服)でき、誰かを信じて頼ることもできるようになり、人と人との絆の大切さを実感する。
五章終了時点では八歳を自認しているが、正確なところは不明。便宜上、誕生日はリゼットと同日となっている。
・リゼット ♀
通称リーゼ。
リュースの館に住まう魔幼女。五章終了時点では八歳。
天真爛漫な性格で、いつでもどこでも元気いっぱいなため、館ではムードメーカーとなっている。
恐怖心より先に好奇心が勝り、食い意地が張っていることもあって、アッシュグリフォンの赤子アシュリンの親となった。
狐のような耳と尻尾を持つ一方、背中に毛は生えていない半獣人。
マリリン曰く、父親は魔物に食べられて死亡し、母親はリゼットのために世界を旅しているようだが、詳細は不明。
・サラ ♀
リュースの館に住まう魔少女。五章終了時点では十歳。
基本的に男嫌いであり、人見知りで意固地なところもあるが、心根は優しく家族思いで、しっかりした性格をしている。
ローズが館に来た当初はその存在を認められずにいたが、飛べるようになったことで色々吹っ切れた。
淡い褐色の肌に金髪、コウモリめいた紫翼を持つ翼人。
マリリン曰く、父親に捨てられてマリリンたちに拾われた過去があるが、詳細は不明。
・クレア ♀
リュースの館に住まう魔女。五章終了時点では二十六歳。
優しく穏やかな性格で、館ではリゼットたち子供の母親的存在。
濡羽色の長髪とローズ曰く超兵器な巨乳を備えたスタイル抜群の美女であり、セイディと肉体関係を持つ。
・セイディ ♀
リュースの館に住まう魔女。五章終了時点では二十四歳。
明るく朗らかな性格で、館ではリゼットたち子供の姉的存在であり、クレアをお姉様と仰ぐ。
純白の翼とローズ曰く防壁な貧乳を備えた快活な美女であり、クレアと肉体関係を持つ。
・メレディス ♀
通称メル。
リュースの館に住まう魔少女。五章終了時点では十六歳(そろそろ十七歳)。
十二歳の頃にベオという男と出会ったことが切っ掛けで、安住の地を探し求める旅に出る。
猟兵ユリアナとしてディーカに滞在していたが、紆余曲折あってローズたちと知り合い、リュースの館で家族の一員として生活するようになった。
ローズ曰く、甘ったるいまでの優しさを持ち、垂れた獣耳と双眸が特徴の温厚な獣人の美少女。
・マリリン ♀
リュースの館に住まう魔老女。五章終了時点では八十三歳。
イクライプス教国の聖天騎士団でも十三人しかいない聖天十三騎士の一人として四十年以上を過すが、紆余曲折あって《黎明の調べ》に転身する。
憎しみに駆られて《黄昏の調べ》の者たちを殺していたが、悟りを開いたことで孫娘に嫌われ、魔大陸に隠居する。
普段から読書や畑いじりばかりする穏やかな性格をしており、リュースの館の主として余生を過している。
・アルセリア ♀
通称アリア。リュースの館に住まう魔女。五章終了時点では九十五歳。
竜人としてカーウィ諸島で暮らしていたが、紆余曲折あって独り立ちし、マリリンと六十年ほどの歳月を共にする。
見た目も性格もクールであり、館では父親的存在としてクレアたちに頼られている。
外見年齢は三十路から三十代半ばほど。
・アシュリン ♂
魔物の一種アッシュグリフォンの子。五章終了時点では一歳半くらい。
しばしば人間臭い反応をするせいで、ローズからは風呂好きでグルメなマザコン野郎と見られている。
リーゼが大好きな反面、生後間もない頃に負ったトラウマにより、サラを畏れている模様。
・ウェイン ♂
ローズたちの友達にして、《黎明の調べ》の準構成員。
五章終了時点では九歳。
紺色の髪と灰色の瞳をした少年で、ぶっきらぼうな性格。
過去の一件で《黎明の調べ》に拾われ、現在はトレイシーと生活を共にしている。
・ユーハ ♂
ローズ引いては《黎明の調べ》の護衛剣士。五章終了時点では三十七歳。
かつては北凛島の一国ライギで栄えある剣士として過していたが、とある一件から鬱武者に堕ちる。
ローズと出会ったことで次第に鬱の闇が晴れていっている模様。
過去の一件が原因で右眼が利かず、負傷した際の出来事がトラウマになっているのか、治癒魔法でも治療できないでいる。
・ヘルミーネ ♀
《黎明の調べ》の護衛。五章終了時点では?歳。
ディーカの町とリュースの館を繋ぐ転移盤の守り手として生活している。
巨人族の中では頭の良い方らしいが、かつては奴隷にされてしまって困窮していたところをマリリンに救われた。
・トレイシー ♀ ■
《黎明の調べ》の護衛、準構成員。五章終了時点では?歳。
一回り大きな服を着用し、髪を後頭部で纏め上げ、いつも緩みきった顔をしている女性。
本人曰く、クレアの昔馴染みであり、元姫巫女の御側付きであり、現草の一人。
・ウルリーカ ♀
《黎明の調べ》ザオク大陸東支部に属する魔女。五章終了時点では二十七歳。
もっさりとした頭髪が特徴的。ですわ口調でやや高慢そうだが、実際は柔和な雰囲気を持つ。
やや垂れぎみな獣耳と長い尻尾を持つ獣人で、ローズ曰くそこそこ美人。
子供好きなのか、ローズたちのことを可愛がっており、メレディスには「お姉様」と呼ばせている。
・アイン ♀
神の使徒を自称する白装束の少女。
常に淡々とした語り口をしており、金色の瞳を持つことから、おそらくは魔人とされるが実際は不明。
アインという名前はローズが勝手に命名した。
尚、ローズの見立てでは外見年齢は十歳前後と思われるが、実際のところは不明。
・オルガ・オリファント ♀
聖天騎士団に十三人しかいない聖天十三騎士の第五位で《蛇焰剣》の異称を持つ魔女。五章終了時点では二十八歳。
中性的な美貌と臙脂色の翼が凛々しい女性であり、クレア並の巨乳を持つ翼人。
男勝りかつ大雑把な言動が目立つが、実際は細かい気遣いもできる姐御肌な性格をしている。
幼少期に《黄昏の調べ》の魔女としてマリリンの暗殺を目論むも、マリリンに"再教育"されたことで己の意志を手に入れた。
・ヒルベルタ ♂(♀)
通称ベル。
心は女、身体は男の新人類。五章終了時点では?歳。
逆三角形の筋肉質な体躯と角刈のような短髪、化粧の施された顔が特徴的。
幼女に対して並々ならぬ想いを持っているが、去勢しているので無害な模様。
・??? ♀
白竜島で出会った年齢不詳の銀仮面女。?歳。
オルガ曰く、《虚空の銀閃》の異称を持つ聖天十三騎士の第十三位。
子供が嫌いらしく、利己的で不可解な言動を見せる。
魔法を行使してもローズの魔動感が反応せず、そのくせ火竜を一撃で屠る魔法力を有し、転移の魔法が使える模様。
・レオナ ♀
ローズの名付け親。竜人と人間の混血児。五章終了時点では九歳。
奴隷であっても笑みの絶えない幼女だったが、それは無垢な性格に起因する健気さの表れだった。
栗色の髪がよく似合う美幼女で、ラヴィと出会ったことが切っ掛けで、ローズを探す旅に出る。
ヴァジム曰く、槍の技量が異常で異様であり、並々ならぬ才能を秘めている。
七歳になって間もなく、ヴァジムとフラヴィと共にローズを探す旅に出た。
・ヴァジム ♂ ■
プローン皇国の元軍人であり竜人の中年親父。五章終了時点では?歳。
しばしば強面と評される面構えをしており、体格も良く、独自の槍術を使う歴戦の戦士。
レオナと出会ったことで軍を辞め、田舎町に隠居をするが、レオナとフラヴィに付き添ってローズ捜索の旅に出た。
自ら双角を折り、尻尾を切り落としているので、見た目は普通の人間と大差ない。
・フラヴィ ♀
猫耳美少女っぽい獣人の美魔女。五章終了時点では二十六歳。
プローン皇国に所属する軍人で、任務でオールディア帝国に派遣された。
やや気怠げな顔をしていることが多く、発言は直截的で性格は割と淡泊。
ローズによって長年大事にしてきたツインテールが吹き飛んだせいか、色々吹っ切れた模様。
二十四歳の頃、ヴァジムとレオナと共にローズ捜索の旅に出た。
・ジークハルト ♂ ■
左腕のない青年。五章終了時点では?歳。
剣と魔法を駆使して《黄昏の調べ》の構成員を追い詰め、容赦なく殺す。
その一方で常識は弁えており、ルティカに対しては優しい一面を見せる。
・ゼフィラ ♀ ■
淑女を自称する鬼人。五章終了時点では?歳。
見た目は少女だが、その言動は老成しており、偉そうな態度が常。
ジークハルトを観察するという理由から、彼に同行している模様。
・ルティカ ♀ ■
通称ルティ。
五章終了時点では?歳。
ジークハルトとゼフィラと行動を共にしている少女。
・ハンネローレ ♀ ■
従天騎士。二十八歳独身。
苦労人。
・エネアス ♂
《黄昏の調べ》の幹部員。五章終了時点では?歳。
妖美な金髪をした美しい少年のような青年。
《雷光王》の生まれ変わりを自称している。
過去にチェルシーの殺害を宣言し、ローズたちを狩り損なったことを悔いている。
・モニカ ♀ ■
《黄昏の調べ》が有する魔女の奴隷。五章終了時点では?歳。
獣のような長い耳、綿花のような尻尾を持つ獣人。
エネアス曰く、馬鹿女。
・スパーノ・シャブラン ♂ ■
プローン皇国貴族にして《黄昏の調べ》の幹部員。
・グレン ♂ ■
《黄昏の調べ》の幹部員。五章終了時点では?歳。
筋骨隆々とした巨漢の獣人。
基本的に下品な振る舞いが目立ち、戦いを求めている模様。
・ミルシェ ♀ ■
《黄昏の調べ》の有する魔女の奴隷。五章終了時点では?歳。
エネアスをして絶世の美女と評せるだけの美貌を有する。
・ベオ ♂ ■
かつてメレディスに助言を行った謎の男。五章終了時点では?歳。
本人曰く、ちょっとした分野の有識者たちを世界中から集めて会議を開いたりしている模様。
紺碧の髪と赤い瞳をした美男。
・マヌエリタ・ラヴァンディエ ♀
元グレイバ王国貴族の血を引く幼女。通称リタ。享年七歳。
類い希なる賢さと優しさによって幼女王アウロラの圧政から奴隷幼女たちを解き放ち、平和政権を樹立する。
ローズの変態性をも受け入れる懐の深さを見せるも、堕ちた幼女王の逆襲によりマウロの魔弓杖で殺されてしまう。
・アウロラ ♀
かつて奴隷幼女たちの頂点に君臨した幼女王。?歳(ローズが見たところ七歳くらい)。
マヌエリタに下克上されてボッチ化するも、ノビオ(カルミネ)と接触したことで悪堕ちし、幼女帝として復活する。
ノビオ(カルミネ)と共に逃亡するも、魔人幼女と謎の女に襲撃されてしまう。
・カルミネ ♂
ハリウッド級の超級イケメン(ローズ談)。二十三歳(初登場時)。
元猟兵であり元遺跡探索者であり絶賛指名手配中の幼女偏愛者。
他人の機微に聡い慧眼と魔力活性を察知する第六感を有するが、幼女に恋したことで慧眼が曇った。
・マウロ ♂
奴隷幼女の監督役。顔に傷のある中年親父。?歳。
マヌエリタを平気な顔で惨殺し、その後、金のためにレオナを奴隷商人へ売り飛ばそうとする。
しかし、結局はカルミネの黒炎魔法によって焼却された。
・イーノス ♂
翼人の男。三十五歳(初登場時)。
かつてテッドという顔も知らないクソ野郎が切っ掛けで人生が狂い、絶望の淵に追い込まれる。
猟兵生活を経て奴隷幼女たちの監督役の一人になるも、マヌエリタの惨死によって死にかけていた心が覚醒する。
・??? ♀ ■
二十代と思しき獣人の美魔女。
矮躯に見合わず胸は豊満。イーノスに下僕になれと告げる。
過去にカルミネと因縁がある模様。
・エリアーヌ ♀
翠眼金髪の美魔女。十九歳(初登場時)。
プローン皇国に所属する軍人で、任務でオールディア帝国に派遣された。
生真面目な一方、女性らしく優しい心を持つ。
過去の一件が原因で男嫌いになっていたが、帝国でロックたちと行動を共にするうちに少しだけ緩和する。
・ロック ♂
一見するとDQNの青年(ローズ談)。二十三歳(初登場時)。
プローン皇国に所属する軍人で、任務でオールディア帝国に派遣された。
普段はいい加減な性格だが、やるときはやる男。
フラヴィとは昔なじみであり、既婚者で二児の父。
・オーバン ♂
黒い翼を持つ翼人の中年オヤジ。四十五歳(初登場時)。
プローン皇国に所属する軍人で、任務でオールディア帝国に派遣された。
男にしては背が低く、巌のような顔に愛想はないが、いつでも冷静。
既婚者であり、二児の父であり、祖父でもある。
・ガストン ♂
毛深い獣人の中年オヤジ。
リリオの町で《涼風亭》という宿を営みながら、裏ではエリアーヌたち工作員を取り纏める。
見た目に反して博識であり、多くの言語を修めている。
・ルイク ♂
翼人の青年。
疑心暗鬼なローズから見ても良い奴。
・テレーズ ♀
キツい性格の熟女。
本当はただ真面目で心配性なだけのオバサン。
昔はプローン皇国で槍術の教官をしていたが、その性格故に厳しくしすぎた結果、リリオに飛ばされた。
・ディノ ♂
リリオに住むクソ生意気なガキ。
ローズとは一度会っただけ。
・イヴ ♀
一人で旅をする翼人美少女。十五歳(初登場時)。
ジークという名の隻腕の少年を探しているらしいが、その詳細は不明。
慰霊祭に参加して、亡き帝国皇女ミスティリーファ・ミル・オールディアのために祈っていた。
・??? ♀
二十歳くらいの謎のグラサン美女。
港町バレーナへの道中でローズたちを奇襲し、ローズの腹部に魔剣をプレゼントした。