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第二話 魔法学校

  魔法の訓練を受けた日々は長かったようで、短かった。始めて十層に足を踏み入れてから、四年が経った。

  魔法の行使は最初こそ難しく感じたものの、慣れれば非常に便利だった。

  更に、友というには年齢が離れすぎているかもしれないが、エドウィンにとっては戦友と言って遜色ないほどの関係もできた。

  友情や愛情といった人間関係は、何もやらせても超一流のエドウィンにとって、数少ない苦手分野だった。


  彼は、そんな四年間を思い返しながら、飾り気のない廊下を目的地へ向かって歩いていた。そこに、背後から声をかけられる。


「よぉ、エド。所長殿から呼び出しってのはマジか?」

「あぁ、ジオか。そうだよ。要件はわかってるつもりだけど」

「あー・・・・・・そっか、遂にエドともお別れか」

「まぁ、そうとも限らないんじゃないか?」

「そうだよな!じゃ、また()う日までって感じかね」

「あぁ、そうだな。俺達が活躍する日なんて来ないのが一番なんだけどね・・・・・・」

「そういう訳にもいかないのが現実だ」

「それくらいは俺にもわかってるよ」

「あぁ、エド。お互い頑張ろうぜ」

「ああ」


 そう言って、ジオはエドの肩を叩いて、丁度(ちょうど)通りかかっていた彼の部屋に戻っていった。

  彼は、セルジオ・ローザ。気さくな性格から、この訓練所に入った初期から仲良くしてもらった。

  教え、教えられの毎日だった。


  そうして何回か通路を曲がったところで、扉の上に「所長室」の札のついた部屋に辿り着いた。


 軽く息を整えて、扉を叩く。


「第一訓練隊、エドウィン・ハイネン。只今(ただいま)参りました」

「入れ」


  木製の引き戸を開け、中へ入る。


「所長。どういったご用件でしょうか」

「お前の配属先が決定した。明日までに出立の準備を整えておくように」

「了解しました。して、配属先とは?」

「第九層に新たに魔法学校新設される。そこへ、教師として優秀な人材の育成をしてもらう。新設される魔法学校は国中から特に優秀な生徒を入学させる。お前とさして歳は変わらないかもしれないが、心配はいるまい?」

「はっ!」


  こうして、エドウィンの波乱の教師生活が幕を開けることとなる。

偉大なる先駆者様方に比べ、私の拙作は短すぎる気がします・・・・・・少し長めにした方が良いのでしょうか・・・・・・

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