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世界のどん底までやって来た。


 どん底。それは底辺よりも更に下を言う。いうなれば、底点と言った所だろうか。

 百を頂点とし零を底辺とした場合の、虚数百を指す。

 つまり、どんなに足掻いても、ジタバタしても頂点にはなれないっていう話。

 だけど、そんな処にも人が居る。生きている。死んでいく。そんな処だからこそというのは失礼だろうけれど、そんな処だからこそ発達する技術がある。スキルがある。

 それが魔法である。厳密には魔法の基。礎。過ぎた技術は魔法と同じ様なものだから、系統的にその部分だけを進化させた技術の、スキルの、さらにその先に、魔法がある。と、してもいい。


 とまあ、難しい話は端っこに追いやっておいて、レッド等一向はついに人の住める最深部にたどり着いた。そこには地下の王であるドワーフが居た。

 魔法文明の礎を築いた亜人種ドワーフは、金属や宝石、塵芥にまで精通した確かな物理がある。法則があり、地の知識を豊富に持っている。四大エレメントの法則よりもさらに微細な法則を持っている。

 とにかくまあ、頭が良くて技術もすごい民族だっていう事。しかもその知識も技術も大地の事に関して言えば右に出る者はない。並び立つ者は更にない。いわゆる石マニアで、大地フェチで惑星オタクっていう事。それが屈折せずに大人になって、博士やエンジニアに成ってる。それも民族全員で、だ。すげえんだ、ドワーフは。っていう話。

 過去にこれだけの設定盛り込んだのはエルフか、同じ穴掘りでも違う意味の穴掘りを連想する民族、ゴブリンくらいだっただろうか。

 ゴブリンはまあおいおい盛っていく方向なのでその時はよろしくござます。


 話が脱線したので仕切り直しで行間開けます。

 ゴブリン一行はドワーフの王に会った。それまでには四苦八苦あったけど割愛。

 王とは名ばかりの民衆の代表者だ。マニア、オタク達がこの人の下でなら働きたいと思わずにはいられないナンバー1決定戦みたいなのが在って、それで選出された奴が王様。

 王様ゲームの王様がくじで決めた公平な王様なら、ドワーフの王様というのは多数決で決められる不公平な王様。

 王様ゲームの王様の言う事はとりあえず聞かなくちゃいけないけれど、ドワーフの王様は民衆が言う事を聞く必要性さえ多数決。不公平で不幸かもしれないのがこの王様。

 王様ゲームの王様はは無責任なのに対しても、このドワーフの王様は別と言える。他人の責任を辞職とかで責任取ることも屡々。

 そういう奴、歴代のそういう奴の筆頭に、ゴブリン等は会った。

 会って第一声はエルフが放った。

「魔法を、魔法結晶を」作れ。と、上から言っている。巻き舌気味に言う。これに対しドワーフは安請け合いはしなかった。

 一度そうやって高圧的に迫られた過去があるだけに、二度目はうまく行かなかったのだ。

「なぜに。」と、聞き返す王。急ごしらえの玉座に座って本当に上から見下ろしながら聞き返す。

 何度か王様って奴に会っちゃいるが本当に玉座に座ってる奴なんて結構絞られるし、結構よくない印象が残る。そういう駆け引きは出来ない奴なんだ。と、伝わるには十分な行動だった。

「必要だからだ。」と、エルダーナは言う。

「また世界を壊すお積りか。」

「貴様の世界など、壊しはしない。」ただ必要だと、エルダーナは言う。貴様の世界など、興味もないと、エルダーナは言う。

「残念至極。壊す腹積もりならば手を貸してやったというのに。」

「奇怪な。」

「嘘つき民族が世界を守ると言えば、これ即ち世界を壊す事、他なりますまい。」

 口調はあれだ、昔丁寧語とかだったものがそのまま伝わっているからこうなっている。

 翻訳しなくてもいいと思うのでこのまま続ける。

「之可笑し。」エルフは笑う。鼻で笑った。感じ悪ぅ。

「可笑しけれはソチ。面妖な顔ぶれにてなぜなぜ参った。」

 この辺から音訳します。

「これは可笑しなことを言う人だ。」

「可笑しいのはそっちでしょうに、その後ろの変な奴らは何? 何しに来たの? マジウケる。」

 的な事です。

 ちなみに後ろの変な奴代表ゴブリンのレッド。変な奴の中でも際って変な奴、ハーフエルフのヒュートレッド。

 メインヒロインなのに主人公にマジギレ&ガチバトルとかありえないシチュやらかした奴という意味での変な奴なら天元突破のぶっちぎりで間違いなく代表なのだけど、ここではそこまでの情報は伝わってないので、ごく普通のいたいけな、よくいるタイプの、剣装備で体力極上げしてるだけの、女の子だ。紅一点? 何それおいしいの? 状態だけど、今は、ただの、女の子だ。

 とりあえず、そのまま伝える訳にもいかないのでエルダーナは頭を使う。おや、雨でも降るのかね。

「連れは可笑しいが俺自身群を抜いて可笑しいぜ。」的な事を言うエルダーナ。「如何せんエルフの築いたこの世界を、平和を、ぶっ壊すんだからな。」

 ああ、もう後には引けない。反対の意味で伝わる事も忘れて言ってるわこの人。

「真成りとも虚偽成りとも面白い。」というのがドワーフ王のお言葉だ。

 つまり、駆け引き抜きで面白い事やらかそうぜ。的な事を仰った。


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