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二度目の逃走。

途中から段々何かいてるのか分かんなくなってきた

脊髄で書いてるとこういうことが多々あるので困る

「・・・は?」


今なんて言った?容疑者?ユネがか?

いやいや、それはないだろう。

ここ最近はずっと寝るときも一緒にいたし、それに魔物に町を攻撃するように仕向ける理由がない。

言い返してやれといわんばかりにユネを見る。

が、ユネは黙ったまま、口を開こうとはしない。


「・・・嘘だろ?」


聞きたくはないが、俺はユネに問いかける。


「・・・」


しかし、ユネから返答は帰ってこない。


「さあ、こちらへ。逃げ出そうなどと考えないほうがいいですよ」


マリナスが忠告する。気づけば周りには兵士が10人、こちらを取り囲むようにして立っていた。

これだけしてでも捕まえたいのか。


「お前の言う犯人が捕まったらその後どうなるんだ」


俺の考えでは恐らく・・・一生牢から出られないレベルだと思う。

放置した時の被害を考えると軽い刑で終わる可能性は無い。


「そうですね・・・恐らく、氷塊の刑辺りかと」

「氷塊の刑?どういう刑だ」

「あまりこういうことは口外しないほうがいいのですが・・・氷塊の刑とは、コールドスリープです。前進を氷漬けにされ、地下奥深くへと封印されます。そして、尋問など、一部の時間のみ解かされ、また凍らされる。生きているとはいえないほどの重い、刑です。」


そうなってしまったら、もうユネは恐らく二度と自由になることは無いだろう。俺は、この場から逃げるために策を練ろうとするが、


「・・・分かりました」


ユネ自身が、投降すると言った。俺は驚いてユネを見る。ユネは、諦めのような、後悔のような、色々な感情の混ざった顔をして、


「・・・こうなったら既に手遅れでしょう。私は、ヤマトさんたちに迷惑を掛けたくありません。・・・今まで、ありがとうございました」


といって俺達を離れ、マリナスの元へ。


「・・・お願いします」

「おい!待てよ!」


俺の言葉を聞き流したユネの言葉を聴いて、マリナスが合図し、周りの兵がユネを連れて行く。彼女が馬車に消えて行った後、ふとマリナスが口を開く。


「・・・彼女の処罰が決行されるのは、恐らく1週間後。王宮前広場にて行われる予定です」

「何?」

「何でもありません」


・・・?マリナスはなぜ俺に今の情報を喋ったんだ?意図が読めない。


「当日はかなりの人が集まります。広場の正面は間違いなく人で埋め尽くされるでしょう。裏道を使って行くと早く着くはずです」

「ご丁寧にどうも。でも俺は公開処刑の場になんかいかねえぞ」

「処罰前5分間、彼女は処刑台の前で民衆に懺悔の時間が与えられます。その間、彼女への干渉は我々も禁止されています」

「・・・!?つまりそれって・・・」

「・・・まあ、怪しい人物がいないかを探るため、処刑台以外の場所には見張りがいます。誰であろうと妨害はできないでしょう」


マリナスの言葉の違和感が分かってきた。つまり、彼はユネが犯人だとは思っていない。しかし、国からの命令なので逆らうことはできない、といった所だろうか。それで、俺に情報を伝えているのだ。


「お前、まどろっこしいやり方するなあ」

「何のことでしょう」


そう言いつつ、マリナスは若干笑っている。意図が伝わって安堵したようだ。


「とりあえず、俺は先に帰らせてもらうわ」

「ええ、この一週間、彼女の罪に関して考えてください」


この言葉も、濡れ衣を着せられたユネを助ける方法を探せっていってんだよな。

本当に面倒な言い回しをする奴だ。

もしかしたら、あの騎士の中で俺たちの味方なのはマリナスだけなのかもしれない。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




「おし、作戦考えるか」

「ヤマト、どうする?」


家主のいない家に帰り、俺とルーチェは考える。

期限は1週間。その間に準備を含めて、ユネを助ける手段を考えねばならない。

マリナスの話では、当日、処刑者は懺悔の言葉を告げるため、少しの間民衆の前で話をするそうだ。

その間、他の人は周りに居ないらしい。恐らく、最後に反省の色を見せ、謝罪させて民衆の怒りを静めるのが目的か、と思う。まあ本人には抵抗させないように色々やってるだろうが・・・

民衆の中には少なからず、魔物に襲われて被害を被った人もいる。

その中には、元凶を殺せという人もいるだろう。しかし、国としては情報源は余り殺したくはない。

それかマリナスがうまく言いくるめたか、とかそんな感じか。そうだったらマリナス様様だな・・・

話を戻すと、そのタイミングが一番警戒されているが、一番助けやすいタイミングでもある。


「やっぱり変装とかして乗り込むのがいいのか?」


騎士に変装すれば、急接近も不可能ではなくなる。ただ、あの目立つ身なりにどうやってなるかだよな・・・


「ルーチェは何か幻術みたいなのはないのか?」

「あったら良かったんだけどね・・・」


無いか。そりゃそうだ。人生そう都合よくは行かないもんだ。

じゃあ次は・・・

そんなこんなで俺たちは準備を進めていった・・・






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






当日。


「えー皆様、お集まりいただいてどうもありがとうございます」


偉そうな人が司会を勤める。大臣とかそんなところか。


「本日は、この大罪人、ユネ=ハーティンの罪を裁くということですが・・・」


名前が出ると同時に、ユネが壇上に出てくる。

手は後ろに繋がれて、両隣に騎士。何か魔法も掛けられている。封印の類か。

彼女の顔は下を向いていて見えない。彼女は今何を考えているのだろうか。


そんなこんなで俺たちは現在この広場の最後尾にいる。

俺たちは、この一週間で様々な作戦を考えてきた。

そして、作戦開始のタイミングは懺悔が始まった瞬間だ。

俺達はタイミングを待ち続ける。


「その前に、騎士団長、マリナス=メイルフォースより一言あるそうです」


・・・ん?こんな話は聞いていないぞ?マリナスから一言って何を言うつもりなんだ?

ていうか!聞き流しかけたけど、あいつ騎士団長って超お偉いさんじゃねえか!何が近衛騎士の一人だよ!

あいつ次あったらどうしてやろうかな・・・

俺がマリナスの処遇について色々考えていると、マリナスが壇上に上がり、口を開いたのだが・・・


「皆様、今日はお集まりいただきましてありがとうございます。私、マリナスと申します。」


マリナスが自己紹介している。早く本題を話せよ。


「私からの一言なのですが、今回、この少女を捕まえるにあたって、協力していただいた方達がいます」


・・・?そんな奴いたか?

俺はマリナスの意図がよく分かっていなかったが次の一言で色々分かった。いや、分かってしまった。


「ヤマト様とそのお仲間様、どうぞ壇上へ」


そう言って遠く離れている俺達に微笑む。

・・・はぁ!?


「何言ってんだよあいつ!?」

「どうしよう!?計画が崩れちゃうよ!?」


俺達が戸惑っていると、マリナスが近づいてきて俺達を壇上へ誘導した。

その際、


「どういうつもりだ、俺達の作戦がおじゃんになったぞ」


と愚痴ってやったら、


「こうした方が簡単に近づけるだろう?それに、隠れる意味も無いだろう」


と返された。

こいつ・・・俺の名前出しやがった事のリスク分かっててやりやがったな・・・?


「俺達が追われる身になったらお前のせいだぞ」

「どうしたって誘拐したら追われるだろうから問題ないだろう?」


ああ言えばこう言う。切り返しの言葉も考えてやがったな・・・


「彼女を回収したら私に付いて来てくれ」


どうやらこっちの作戦もある程度把握しているらしい。何処で聞いたんだよ・・・

仕方ないな、マリナスの作戦に乗るしかない。

そうして俺が覚悟を決めたと同時に壇上に着いた。


「・・・ヤマト」


ユネが複雑そうな表情でこちらを見ている。


「助けるから今は何も聞くなよ」


俺は近づいて周りに聞こえないようにユネに告げる。ユネが目を見開いているが今は無視だ。

そして壇の前に出て言葉を紡ぐ。


「マリナスさんにご紹介いただいた、ヤマトと申します。」


観客から声が上がる。よくやっただとか、騎士になれるだとか、俺に対する歓声が聞こえてくる。

悪い気はしないのだが、これから即裏切るのだからちょっとした罪悪感があるが、気にしてはいけない。


「皆様、お褒めの言葉を下さり、ありがとうございます。しかし・・・すみません、その言葉を受け取ることはできません」


俺はチラッとマリナスを見る。僅かにこちらを見た。それを合図と取り、更に言葉を紡ぐ。


「というわけなので、彼女は俺が攫っていきます」


言葉と同時に隠し持っていた煙玉を投げる。そして同時に他の場所に仕掛けていた煙玉も作動し、広場の光を遮っていく。


「なんだ?何が起こっている!?」


マリナスが声を上げる。若干演技がかっているのは気のせいではない。

俺達はユネを抱えて声の方角へ進む。ルーチェの浮遊で浮いてから逃げれば人にぶつかる事も無い。


「私はこちらを探す!お前たちはそちらを頼む!」


マリナスの頼りになりそうな声が響く。だがこちらとかそちらでごまかしているあたりに胡散臭さを感じる。

騎士団長様がこの誘拐に加担していると知ったらどんな顔するだろうか。

・・・あ!?この作戦、マリナスは被害者になるから疑われないじゃないか!

あいつ、自己保身もちゃんと考えてやがった!全部俺達に擦り付けてんじゃねえか・・・


「何処だ!?何処にいる!?」


被害者面したマリナスの声に俺達は付いていく。やがて、煙が晴れていき、王宮の出口にたどり着いた。


「さあ、ここから逃げるといい」

「あんがとよ。・・・次あったらぜってえぶっ潰すわ」

「それは困るな。君の罪が増えてしまう」


憎まれ口を叩いて軽くかわされ、別れの挨拶を済ませる。


「・・・もう行くわ、じゃあな」

「ああ、また会おう」

「正直遠慮したいけどな」


俺達は王宮から出て行った。

ここから俺達の逃亡生活が始まる。


4000字を越えてしまったわけだが・・・

読者が読みやすいのって大体何文字ぐらいなんだろうか

てかよく分からないけど流れで主人公一向が犯罪者集団(仮)になってしまった

正義の意味を考えるファンタジー・・・どっかで聴いたな

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