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狐。

いざ書くと全く話が進まない件について

狐。どこからどう見ても狐である。しかし、言葉を話している。そして二足歩行している。


「大丈夫ですか?」

「え?あ、はい」


怒涛の展開に頭がついていかないが、目の前の生物が俺達を助けてくれたのは分かる。言葉を話す狐とか非現実的すぎて理解できなかったが、落ち着くとここは異世界だということでこういうこともあると納得した。

そういえば、当初の目的だった、ダフテムの町にも、狐の獣人が多いとか何とか。この狐もそうなんだろうか。

ともかく、助けてもらったのだからお礼を言わなければな。それで親しくしておこう。むしろここで見捨てられると今度こそ完全に人生ゲームオーバーになるからな。うん。


「助けていただいてありがとうございます。よければ名前を教えていただけないでしょうか・・・」


初の言葉が通じる生物であり、救世主であり、ここで逃すと人生が詰むため、下から下から聞いていく。


「私はユネです。それで、そんなに畏まらなくて結構ですよ」


そんな気にする必要なかったらしい。


「あ、はい。じゃなくて、ああ。俺はヤマト、こっちの妖精はルーチェ。ユネさん、よろしく頼む。」

「ユネさん!よろしくお願いします!」

「はい。よろしくお願いします。さん付けもいらないです。呼び捨てで構いませんよ」

「分かった」


感謝と自己紹介を済ませ、改めてユネを見る。

狐だ・・・どこをどうとっても狐だ・・・大きさ的に20~30cmぐらいか・・・?声は落ち着いた声だな・・・てか、どこから声を出してるんだろう・・・そもそも性別はどっちだろう・・・


そんなことを考えながら見ていると、ふとユネと目が合った。


「あ・・・じろじろ見てすみません・・・」

「・・・ああ」


何か気づいたのか、ユネが一歩下がって宙返りをする。すると・・・


「これでよろしいですか?」

「・・・・・(呆気にとられている)」


少女に変わった・・!?

いや、しかし、この少女、狐耳で尻尾もあって、俺の知るケモミミ少女とぴったし重なる容姿だ。髪は白く、着ているワンピースも白く、何か輝いているように見える。身長は160くらいか。俺より一つ下くらいみたいだ。ていうかワンピースは何処から出てきたんだよ・・・

狐は良く人を化かすとは言うが、まさか人型に変化するとは・・・化かすなんていうレベルじゃねーぞ!俺はてっきり魔法かなんかで認識を弄ってるとかそういうのかと思ってたんだが・・・


「この姿が狐の獣人、《ルナ》の一般的な姿ですね」

「おお・・・」


異世界の神秘に感嘆の声しか出ない。そんな俺にユネが聞いてくる。


「獣人の事を知らないとは珍しいですね。何処の出身ですか?」


これはどうしたらいいのだろうか。召喚されてきたことを簡単に話してもいいのだろうか。チラっとルーチェを見やる。


「~~♪」


駄目だ、アレは役に立たない時の顔をしてる。俺が決めるしかないようだな・・・


「えーっと・・・一応東のほうから来たんだけど、何も知らずに来てしまってな・・・こっちの方のことは正直殆ど知らないんだ」

「そうですか・・・」


素性を隠すために東から来たって言うのはこういうときの常套句ではあるが、これで納得してもらえるのだろうか・・・


「ふむ・・・」


ユネも何か考えてるな・・・ここは正直に目的を伝えて色々教えてもらおう。教えてもらわなきゃこっちはほぼ詰みだしな・・・どっちにしても、逃がす選択肢はないのだ。


「なあ、ユネ。お前、ダフテムの町から来たんじゃないか?」

「・・・?そうですが・・・」

「なら、すまないが町まで案内してくれないか?腹が減って困ってるんだ。それに、ここらで野宿するにもあんな魔物が出てきたんじゃあ眠れないからな・・・」

「そういうことでしたら、案内しましょう」


しゃああああああああああああああああああ!これで飢餓エンドは回避できたな!


「ただ・・・」

「ただ・・・?」


他に懸念事項ってあったか?獣人に人間は嫌われてるとか?それとも、実はかなり遠いとか?そうだったらどれだけルーチェが適当なんだってことになるが・・・それはないだろう。他には・・・


「ヤマトさん、お金・・・ありますか?」


あ・・・そういえばそうだ。今あるのはポケットの中の全く意味を成さない紙切れと硬貨のみ。この世界では無一文である。


「・・・」

「宿代くらいは・・・奢りますよ?」

「すみません・・・」


助けてもらって更にお金まで恵まれるとは・・・申し訳ない・・・

2000字前後で一話を作る予定なのですが、サブタイの都合で短くなったりで難しい・・・

そしてまだ町に行かんのかと

次は町、絶対に町。

今回はキャラの解説回っぽいですね

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