迷走、そして逃走
話がどんどん遠回りしていく・・・
キャラの動きを想像すると勝手にどこかに行ってしまう・・・
そしてやはりギャグ色が強いですね・・・
〆る所はしっかり〆たいです
「どうしよう・・・ここどこだ」
どうも、ヤマトです。冒険を始めて感覚で2時間ですが、完璧に迷いました。ルーチェなら世界のことを知ってるついでに一番近くの町ぐらい案内してくれると思ってました。ですが、彼女、
「町?分かんないです!」
とか抜かしよりやがりましたので、頑張って道っぽい道を真っ直ぐ進んでたんですけど、全く景観が変わらないので迷子と断定しました。
「ヤマト・・・どうしましょう」
ルーチェが困った顔で聞いてくる。
「うーん・・・どうするかな」
現時点でできることを考えてみる。まず俺は何ももっていないしこの世界のことも知らない。頼れるのはルーチェだけだ。チラッとルーチェを見る。
「・・・?」
少しは考えてくれませんかねえ・・・
・・・!そうだ。
「ルーチェ」
「なんでしょう」
「空飛べるっていってたよな」
「はい」
「空高く飛んで周りを見渡して町を見つけてくれ」
「無理です」
「なんで!?」
嘘だろお前!?これ以外方法なんてないと思ってたのに最速で断られると、俺が間違ったこと言ってるみたいじゃないか・・・理由は?
「疲れました!召喚獣っていっても万能じゃないんです!ご主人様であるヤマトが弱いので私だって能力が低いですし・・・飛ぶのだってタダじゃないんですよ」
そういえば今はルーチェは隣で歩いている。何で飛ばないのかと思っていたけど、疲れていたのか。
「ちなみに調子が良い時は現時点でどれだけ飛べるんだ?」
「言いも悪いも、普通に一日中飛べますけど?」
「・・・」
こいつは喧嘩を売っているのだろうか。さっき疲れたとか言わなかったか?飛べよ。
「ヤマトを連れて来る時の儀式召喚魔法で魔力の9割を使いました☆」
きさまあああああああああああああああああああ!!!??
いや落ち着け、それでも頼れるのはこいつしかいないんだ。何か・・・ないか・・・?
・・・・・ あった!
「ルーチェ!風の声を聞くんだ!これならいけるだろ!」
「!その手がありました!」
俺のアイデアを聞くなり、ルーチェは目を閉じ集中し始めた。何か風がルーチェの周りに漂っているような、そんな気がする。これが魔法か。神秘的だな・・・いや、ちょっと違うか。
「・・・」
終わったようで、風が散っていく。
「どうだ?分かったか?」
流石にこれで分からなかったらどうしようもないぞ・・・?
「はい!」
ルーチェが元気に返し、言葉を続ける。
「えっと・・・ここからですと、ダフテムの町が一番近いようですね、ここから西に半日もかからずに歩けば着くらしいです」
「ダフテム?って町はどんな所なんだ?」
「ダフテムは亜人が多いですね。特に狐の亜人が8割を占めているようです。商業が活発で、たくさんの行商人がこの町を訪れます。かなり人の入りが多い賑やかな町ですね」
「それ全部風から聞いたのか」
「はい!」
自分の知識はないのか・・・
「よし、ダフテムに向けて出発だ!」
「おー!」
こうして俺たちはダフテムに向けて出発し・・・
「・・・西ってどっちだ?」
「あ・・・」
四分の三で迷うことになるのだった。
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また迷うのはいただけなかったので、休んでもう一度ルーチェが風の声を聞けるようになるまで休むことにした。
「腹減った・・・」
「ですね・・・」
召喚された時は周りも明るかったが、今はもう暗くなってしまった。異世界に来て初めてのイベントが飢餓状態での野宿かよ・・・
「ピー!」
あん・・・?鳴き声が聞こえたな・・・声のほうへ向く。そこには、兎のような生物がいた。色は赤色、頭には角が生えていて、爪も長い。普段の俺から見れば、速攻で危険生物と認定して逃げるのだが、このときは腹が減ってそうもいかなかった。肉にしか見えてなかったのだ。
「めしいいいいいいい!!」
「ごはんんんんんんん!!」
二人で晩飯を捕らえようと手を伸ばす。が、兎(仮)は兎ではありえざる速さで横に跳びかわした。
「なっ!?」
「ヤマト!あれ、魔物だよ!しかも結構強い!」
「魔物ぉ!?」
魔物がなぜこんな所にいるんだ?しかも強いってなんだよ!こちとらまだ始まったばっかだよ!レベルで言えば1だよ!チュートリアルだよ!
どうする・・・どうする・・・?逃げるか・・・?俺はこいつから逃げられるのか・・・?それとも戦う・・・?さっきの動きを見ただろ?アレに勝つって無理!却下!
対策を練っている間にも向こうは近づいてきている。今の奴の目は鋭い。獲物を見る眼だ。上下関係がはっきりしてしまった。既にこっちが狩られる側だ。
「迷ってる場合か!逃げるぞ!」
「は、はい!」
全力で逃げる。とにかく逃げる。
「飯とか考えてすみませんでした!兎と舐めてかかってすみませんでした!だから許してええええええ!!」
懺悔するも、兎(仮)は近づいてきている。一定の距離をあけて、獲物が足掻くのを楽しんでいるかのようだ。
視界の端に見えていた森に全速力で逃げる。隠れればなんとかなると信じて。
「・・・はぁ、撒いたか?」
「どうでしょう・・・」
木の陰に隠れて息を潜める。
「ピー!」
「ほげえええええええええええ!!」
「うわあああああああああああ!!」
終わりだあああああ!完!次回作にご期待くださーーーい!
・・・ん?誰かが背中を掴んで・・・
「どわぁ!?」
引っ張られて世界が一回転する。
「・・・なんd」
「静かに」
知らない声だ。振り返る。そこには。
・・・狐?がいた。
小説を書くにあたって、絶対に亜人、獣人は登場させたかったんですぅぅぅぅ
今回はトラブル1、開幕負けイベント?ってやつです