葛藤と呼べるもの 4
山での訓練後
「もう少しで何かつかめそうだけど、ずっとつかめない」娘
「早朝トレーニングは修行っぽいね。」父
「除け者にしないでください。」弟
「いいなー」祖母
「あはぁ」まだ早朝と呼ぶには早い5月の午前4時私の1日が始まる。軽く身だしなみを整え、果物などすぐにエネルギーになるものを取り、庭にでる。そこにはすでに父がおり、スマホでニュースなどをみているが、2m近い長身に左目に眼帯をしており、立ったままの状態だったらスマホのライトで 首だけ浮いているように見えるのですが、本人は気にせず、町中で驚かれることもありました。
「おはようございます。」
「はいおはよう。ゆせみは?」
「すぐ来ます。」 30秒もせず足跡が近づき
「ごめん遅れた。おはようございます。」
「はいおはよう。2人とも早朝トレーニングを始めて1カ月経つけどどうかな?何か目標だったり課題だったりが見つかったかな?」
【全部足りない。】 私達双子ですがあまり言葉が揃ったりすることはないので、珍しく揃い自分の弱さを全て吐露する。
「自分は超能力と言っても目に見えるか千里眼で確認できる範囲でしか能力を行使できず念動力やパイロキネシス、テレポート、なども安全のため自分にセーブをかけている状態です。気功術に関してはひどいものです。」
「そんなこと言ったら私はもっとひどいよ超能力を使えないから絶対透ちゃんより発動が遅いし、今の私は、少し力持ちぐらいなかんじかなぁ。本当は、お父ちゃんみたいに、何でもできるようになりたいけど」
じっと複雑な感情を乗せた視線を受け軽い口調で話し出す。
「2人とも自分の能力、特技に対する理解が低い。それが今の不満につながっているね。はっきり言って才能は君たちより上のものなんて、それこそ三千世界を探し歩いて会えるかどうかのレベルだよ。自信を持ちなよ。ね。」
うーんこれは訓練を間違えたなー。?自己防衛の為にいろいろ教えて来たけど。何でもできる奥宇賀姉妹の影響もあるのかな。透は視力もいいから能力範囲は半径2キロはあるし、千里眼を併用したら射程が存在しなくなる。
念動力も物理干渉を無視し30階建てのビルをピンポン玉サイズにできるのに。あと気功術も気づいていないみたいだけど生命エネルギーそのものに干渉し超能力の燃費をかなり上げていることには気づいていないな。
まあゆせみは国産の軽だと思って全力で気功を使おうと思っているけどジェットエンジンが実際だからね。扱いにくさと言ったら説明出来ないくらいだろうね。
「自分たちでも、体系化した技術を持つお父さんやお祖母様や叔父さんに師事できているのは恵まれているとわかっているのですが、あまりに上達を感じることができず、、、」最後まで喋ることができずうつむくことになる。
「そうだね。訓練全般については、私や弾正、命さんと相談しながら決めているけど、お父さん達がおそれているのは君達の命が失われることが、耐えれない。それに尽きる。だけど2人はその先にある万能性や利便性を求めてる。悪いことじゃないし、それがいずれ自分を助けることになるだろうということも良くわかる。だからね今年の夏休に入ったらお父さん達と本気の勝負をしようか?約束できるのは命を取らない、五体満足は約束できるけどね。もうすぐ学園の話しも関係あるけどどうかな?」
いつも優しく甘い師匠としての父から好戦的なセリフ、あまり感じたことのない幻臭、恐らくこれが死にかわわるにおいだと理解できた。そして私と姉の顔はただ口角が挙がることを抑えられない。
「ここしばらく誰の話しも聞かず動きまくっていたのはあなの計画の一つだとわかるけど、出産直後にはその顔の状態と両手両足が義体になっているのは何でか教えてくれるねえ。」
「うふ」
「よし、今ぶちのめす。」




