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嵐って前触れとか無しで急に来たりするよね

生活が変わってから、無理の無い範囲で小説を書く事が安定に繋がる事に気付いた作者です。 最近は見る世界も生活も色々目まぐるしく変わります。

「膝だ! 膝裏を狙えーっ!」


ガキの戯れと言う名の集団リンチを一身に受け、容赦ない正論パンチに涙が途切れない。


「おらー! くらえ俺のシンケンソード!」


だがしかし相手はクソガキ。 ここは大人として穏便な対応をしなくてはならない。


「非モテが怯んだ! チャンスだー!」


だからこのクソガキ共にはちゃーんと大人の怖さを教えてやらんといかんな。


勿論、教えるのは拳で。 いや、デシブコ。 じゃんけんでもするんか? パンチ・目潰し・全力ビンタ、どれがいいか選ばせてやるとするか。 大人だから。 選ばない時は全部やるかピストル出す。


「手裏剣持ってきたよー!」


「ナイス! あいつに向けて投げろー!」


クソガキ共から一斉掃射される手裏剣は優しく摘んで床に落とす。 頑張って(笑)作ったんだもんね。 下手に折ったりしたら泣かれそうだから優しい優しい奏士君は気を使う。


投げられる物は受け止めて回収。 振り回される武器は避けながら相手が怪我しない、させないよう立ち位置を調整し、殴る蹴るの徒手空拳はマッソーで受け止める。 ヤンチャなクソガキは周りを見ないから、相手するのも大変だ。


随分と大人しいって? さっきは「大人の怖さを」云々言ったけどさ。 俺がしたくても法律と世間がそれを許してはくれないのよ。 生きづらい世の中だね。


まぁぶっちゃけ当たっても痛くないし、避けるのも簡単だから、チクチク刺してくる言葉の針以外被害ないんだけどね。 針は今ギタ○クルくらい刺さってる。 95点になってる。


しかし、今の俺は本職の幼稚園教諭では無く、あくまで『訪問に来たお手伝い』という立ち位置。 そこんとこがさ……強く言えない所だよね。 実害出てないし。


「こーらっ。 折角来てくれたお兄ちゃんに意地悪しちゃダメでしょ」


「やべぇ先生だ!」


「しまったバレた!」


「にげろー!」


先生の一声は鶴の一声。 さっきまで俺を取り囲んでやりたい放題していたクソガキ共は蜘蛛の子を散らすように庭に逃げる。 やるだけやって逃げやがった。 汚いさすがクソガキきたない。


「ごめんなさいねぇ。 あの子たちいっつもやんちゃで」


「あいえ別に怪我とかしてないので」


奏士君は幼稚園の先生相手でも普通に人見知り発動してコミュ力クソカスになるぞ。 最近は人馴れしてきただけで、人見知り改善された訳じゃないんだよね。 限られた極わずかな人にだけ懐いてる野生動物と同じ。


「あの子たちも今日の訪問を楽しみにしてたみたいでねぇ……もし良かったら、今日は目一杯遊んであげてくれない?」


「そうですね機会がありましたらその時は」


人見知りあるある〜

『返事は定型文のくせに妙にその定型文がちょっと長い』

1~3で終わればいい所を4→5→6と続けるからね。 いやこれはコミュ障の範囲か。


何はともあれ、漸く解放された訳だ。 一休みしたい。


なんて思ったのも束の間。 次の波と言わんばかりに新たなガキ共が集まる。 今回は大人しめのガキで助かりそう。


「お兄ちゃんこれ読んで〜」


「あっちで飛行機作ってるから一緒に作ろ〜」


「あたしが先〜!」


四方八方からグイグイ引っ張られる。 髪を掴まないのは慈悲か、教育の賜物か。


「はいはいおいちゃんは1人だから順番にな。 あと、僕のことは次から『おじちゃん』と呼びなさい。 『お兄ちゃん』呼びは先約がいるんだ」


「「「はーい!」」」


できる限り優しい言い方で、園児に寄り添う感じで言ってみれば意外と聞き分け良い。 これが今回限りの返事じゃなくてこの先もずっとならいいんだけどな。


「じゃあおじちゃんこっちー!」


「だーかーらー! 私が先なの〜!」


「ぼ〜く〜!」


どうやら園児は一つの事しか記憶できないらしい。 難しいね。


「これこれ喧嘩はいかんぞ。 おじちゃん少し座りたいから、先に絵本を読もうね。 その後は折り紙して、3番目に飛行機作りしてあげるから」


一言一言はっきりと、緩急つけて曖昧にせず言ってみると、園児達は多少大人しくなった。 少しは伝わったのだろうか。 ありがとう『子供に伝わる話し方10項』前に読んだ知識が役に立った。


「「「はぁ〜い」」」


自分が先になれなくて少しご不満なお返事だ。 俺ばかり対応刺せられてる気がするけど、紅葉は何してんだ?


「……それは私と拳で争うことになる」


「「「きゃ〜♡」」」


なんかとんでもなく物騒な事言ってた。 あいつ女児と何話してんだ?


────────────────────────────


お勉強やおやつタイムを終え、ガキ共の大半は帰って後はお迎え組の処理タイム。 やーっと終わる。


先生たちが細かい作業をしている間、俺と紅葉は後片付け。 荷物を運んだり掃除したりとあっちこっちえっさほいさだ。


「すいませんこのダンボールはどこに」


「はいはいはい。 えーっと…………これは物置ね。 場所は分かる?」


「廊下出て突き当たりの……」


「そうそう。 間違って園児が入らないよう、戸締りとチェック忘れずにお願いね」


「はぃす(はい+うっすの融合召喚)」


指示通りにダンボールを、ワッセイワッセイソウソウとケ・ボーン!しながら5個持って物置へ。 ついさっきまで園内どこもかしこも騒がしかったのに、途端に静かになったなー


あと絶妙に廊下が暗い。 園児がいる教室くらいしか明かりが無いから、突き当たりの物置とかほぼ暗闇だ。


「よっこらセ○クス……」


ダンボールを置いて物置の戸を閉めると、背後から気配を感じて振り向く。


「…………」


紅葉が居た。 ハンカチを持ってるあたり、手洗い帰りだろうか。 なんでそんな衝撃的な光景を目にしたみたいな顔してんのか知らんけど。


「どうした?」


「…………奏士が幼稚園で卑猥な発言をしていた」


「マジかよ人の呟き聞いてんじゃねぇぞ」


俺だって下ネタに走る時はあるし、疲れた時は自然と出るものだ。 奏士君だって人間だもの。


「……千聖にリークすれば面白いことになりそう」


「やってみろ。 俺がそれ以上にお前の痴態握ってること忘れんな?」


「……ここは穏便に」


そう言う紅葉の右手は拳が握られていた。 もしかして『穏便』=『音も証拠もなく始末する』って意味だと思ってらっしゃる? 天性の暗殺者じゃん。


「……?」


今にも殴って『穏便に』済ませようとしていた紅葉が寸前で止まった。 漸く穏便の意味を知ったのか?


「…… (スンスン)」


違った。 どうやら匂いが気になるらしい。 え、俺臭い?


嗅いでみても悪臭は放ってない。 夏だからそれなりに気を使ってはいるが、それでも貫通するものはあるからなぁ……特に年頃の娘はそういうのに敏感だって聞くし。


汗臭くは……ないよな。 毎日風呂に入って洗ってるし、今日はほぼ1日クーラーの効いた室内に居たからそもそもの汗をそこまでかいていない。


「……(スンスン)」


男の心配なんのその。 紅葉はより顔を近づけて鼻を鳴らしている。


どうしようものっそいドキドキする。 俺はただでさえ見た目がアレなんだから清潔感には気を使って来たけどさ。 ここに来て臭いがダメになってたら落ち込むというか、年頃の娘から指摘されると深く刺さるというか。


「……やっぱり」


紅葉審査官の審議が終わったらしく、紅葉が離れて顔を上げた。 おや? おやおや八百屋? ムッとしてますねぇ……


「……他の臭いがする」


「……なんて?」


「……奏士から乳臭い匂いがする」


『お前もあのガキ共と大して変わらんだろ』と言いかけて飲み込んだ俺を褒めて欲しい。 これは「せいだくのめたね」が無かったら危なかった。


「……私の匂いが消えてる」


「そんなこと言われても」


そもそもお前の匂いとかよくわからんて。 俺の鼻は重政と泉ちゃん特化だからそれ以外は平均より上程度なんだ。


「……マーキングが台無し」


此奴、遂に自分の口で「マーキング」と言いおった。


というツッコミも紅葉には届かない。口にしてないから届く訳ないんだけど。


「…………」


紅葉は注意深く周囲を見回し、人の気配が無いと判断すると背中に手を回してきた。


「…… (スリスリ)」


どうやら擦り付けて匂いを上書きする策らしい。 それでどう変わるのか俺には分かりませんけども。 洗濯すれば落ちるし。 ボ○ルドは凄い。


「…… スーッ」


紅葉がシャツに顔を押し付けて吸引している。マーキングついでに成分の補給もしたいらしい。 そう言えば今日はまだしてなかった。 忙しかったからね。


「……これでよし」


紅葉が顔を離した。 なんかツヤツヤしてる。 何が「よし」なのかは分からんが、紅葉的に満足行く結果らしいのでよしとしよう。 これ以上深堀しても面倒。


「……」


「うっ」


離れる際に頭突きされた。 肺の空気逃げてったんだけど。 俺の酸素を返せ。ついでに貸したままのエロ本も。


「……先に戻る」


やりたい放題した紅葉はそう言って小走りで教室に戻った。 自由がすぎるぞ。 やっぱあいつ幼稚園児と大差ないわ。


「……貴方達は幼稚園で何をしているのですか?」


突然背後から声をかけられてちょっとびっくり。 奏士くん全然気付かなかった。 俺の警戒網を掻い潜るとは何奴!


「お盛んなのはいい事ですが、時と場合を選んでください」


こ、この声は! まぁ声帯無いんだけど。


長めの前髪とカワイイ系の面立ち。 俺と同じ陰の者でありながら、何故かコイツだけ将来モテそうなオーラを放つ、幼稚園児の癖にワードセンスが大人びてるコイツは────!


「……何方?」


名を聞くと前髪くんがずっこけた。 古いな〜


「僕です。 去年お会いしましたし、度々幼稚園ここで会ってますよね」


「あー……………」


いや会ってるとか言われても、描写されてないからそんな記憶無いし……てか幼稚園訪問って結構頻繁にやってるのね。 頻繁にタダ働きさせられてるってことで労基直行したい。


「あーはいはい久しぶり富永くん。 この前松屋で対面に居たよな」


「いえ違います」


えー


「悪い悪い。 松屋じゃなくてココスだったか」


「それでもないです。 そもそもファミレスの対面とか同席してるじゃないですか」


「冗談だ冗談。 本当は立ち食いそばだったな」


「座る場所も対面する広さも無いでしょうが」


えーこれも違うの? 誰よじゃあ。 なんで半ギレ?


「ボケ続ける様なんで言いますけど、店が違う以前に名前の時点で違います」


マジかよ。 まぁ冗談はさておき。


「で、なにしてんのあやのん」


「勝手にあだ名作らないでください。 彩乃です」


あれから少し変わった様子の少年、文月彩乃がそこに居た。

はいどーも皆さんこんにちは

ララクラッシュを食べると凄く胃腸が優しくなる事に気付いて崇め奉っている作者です。 私、胃酸が強いのか生活が悪いのか分からないんですけど、お腹壊しやすいのでそれを事前に防いでくれるララクラッシュ様々です。


最近の話ですか。 最近一番くじが1回400円だったのでラストワンまで引きました。 AとC賞が売り切れだったのは無念ですが、フィギュア取れたので良しとしましょう。 ちなみにくじそのものは期限切れでダブルチャンスは使えませんでした。 こっちの方がより無念では? 30回近くあるのに。


ではこの辺で。 次回もお楽しみに

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