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白猫と野球とオレンジジュース

前回のあらすじ


『次回に続く!』


最後の最後じゃねぇか

「ストラーイクッ! チェンジ!」


ただいま4回裏1-5です。 普通にこっち側負けてるけど、1点はもぎ取ってる当たり伊達に日々騒いでる訳じゃない。


「……次は攻撃?」


「一応な」


とは言っても、ターンが回ってきただけで攻撃できるとは言ってない。こっち側のルールとフェアプレーギリギリの野次と煽りとその他妨害、それによる相手チームのミスによってどうにか1点取っただけだ。 2度目は通用するか分からん。 次やったら退場させるとか言われたし。


「……勝てそう?」


「無理だろ」


今この瞬間にセンス抜群な放浪の野球少年が助っ人に来ても勝てない。 というかそんな部外者はまず学園に入れない。 転校生にそんな奴が来たら盛り上がる。


「ストライークッ! ストライク・スリー!」


ほら早速ワンナウト。 残りツーアウ。


「なぁ、これ勝てそうか?」


「無理じゃね? 罠置いたぞ」


「ウチのチームが勝つか負けるか賭けるか? OK研いだらすぐ行く」


「じゃあ俺負ける方に賭けるわ。 そろそろ捕獲行けそう」


「おい高い方取るなよ。 あ、麻酔持ってくんの忘れた」


ベンチに残った奴らも負けを確信してるらしい。 てかこいつらモンハンやってんな……


「……奏士」


「あん?」


何やら紅葉から耳打ち。 ふむ? ふむふむ……ふむ? ほうほうほう。


「ええの?」


「……この際仕方ない」


「さいすか」


よーし会長サマからOK出たし、ここは名監督奏士君が最高の采配しちゃおうかね。


「Hey審判。 タイムちょうだい」


「タイムっ!」


審判に言うとあっさりくれた。 俺野球の詳しいルールは調べてないから良かった良かった。 後で読み返さないと。


「あーあー……すいませんスピーカーとかあります?」


部長さんに聞くと快く貸してくれた。 お礼に紅葉とデートする権利をあげる。 むしろ全部あげる。


『あーあー……全軍に報告ー』


「あ? んだ?」


「つまんねぇ話ならバットのシミにすんぞ」


「てかお前出ろや!」


『民度低』


ほんともうやんなっちゃうよね。 もっとお淑やかに生きないと。


『この試合に買ったらー 生徒会予算からお前らに大量の菓子と飲み物を進呈するー』


これは紅葉が許可した事だからヨシ。 申請用途は『委員会活動費』とかでええやろ。


「今更そんなもんで満足する訳ねぇだろー!」


「もっとマシなもん寄越せやー!」


「おめぇそれでも学年首席かオラァ!」


ちっ、こいつら……


『じゃあ愛しの生徒会長が1番活躍した奴の言うことを何でもひとつ聞いてあげるそうだー』


「!?」


「「「うぉーっ!!!」」」


途端、紅葉の驚愕を他所に沸き起こる雄叫び。 うるさっ


『1日デートでも話し相手でも「ほっぺにチュッ♡」でも好きに言えー 但し、エロ関連はダメだってさ』


「JOKER! 膝枕はセーフですか!」


「どう?」


「……アウト」


『膝枕はアウト判定ー! さぁ次は?』


「ハグはどうだ!」


『膝枕がダメならハグもアウトだボケ』


「ちなみに『アーン』はどっちですか!」


「どっち?」


「……どうでもいい」


『アーンはセーフ! でも多分お前らが食べさせる側に回るから甘い空気にはならないと思うぞー』


「……奏士は後で始末する」


『あとなんか知らんけど俺死ぬらしい』


……えっ


やべぇ後ろから紅葉の殺意が。 ごめん泉ちゃん。 最後に花嫁姿とか見たかった。 でも何処の馬の骨とも知らん男と結婚して欲しくない矛盾。 ここは間をとってよく知ってる男こと重政と結婚してもらうしか……


『じゃ、じゃあ総員撃破! 対象は彼女持ちの野球部員! 野球部は意外とモテるぞ!』


「「「「うぉーっ!」」」」


再び沸き起こる雄叫び。 今校舎揺れなかった?


「おいJOKER! 俺を出せ! ピッチャーのあいつと交代しろ!」


「オイずるいぞ! じゃあ俺はサードのあいつ!」


「継続不能になったらな」


さっきまでゲームに夢中だったベンチも出せ出せと目立ちたくて必死。 さっきからゲームしながら紅葉のことチラチラ見てたし、十分紅葉からは認識されてるよ。


「オルァっ!!!」


「ほ、ホームラン」


「エウラァッ!」


「ホームラン……」


「ミウラァっ!」


「ホームランっ!」


さっきまでの打球が嘘みたいにホームランの連発。 あまりの変わりように審判も一瞬困惑してた。


ちなみに審判は1年生です。 本当の審判なんて呼べるわけが無い。


「な、なんだコイツら……」


「さっきまでと全然違ぇ……なんて覇気だ」


「勝てばあの会長と1日デート、そりゃあやる気にもなるわなぁ」


「俺らもああいうの欲しいよな。 可愛いマネージャーとか」


「分かる。 俺らのマネージャー男だもんな」


……なんか野球部あっち側意外とアレだぞ。 アホっぽいぞ。 面白そうだから野球部が買ったら部費増額+紅葉権をプレゼントしようかなって思ったけどこれ以上紅葉を景品にしたら本当に殺されかねないから止めとこ。 俺ってばギリギリを生きてるね。


さて、お次はこっちの守備。 5回裏7-6で勝ち越したけど、守備はどうかな。


「オーラぁッ!」


ピッチャー 第一球を 投げたっ!


「……は?」


バッターが予備動作に入ったのも束の間、ボールはミットに収まっている。


「…………はっ ス、ストライークッ! ストライク・ワン!」


異常な球速の変化にバッターはバットを振るのを忘れ、審判はコールを忘れた。


速度計に表示された数値は『182』 つまり、初心者も初心者が時速182キロ出したってことだ。 おい160キロ出すために頑張ってたスポーツ用品店の息子に謝れよ。


「な、なんだあの球」


「こんなのありえない!」


「ふむ、こういうデータもあるのか……興味深い」


あ、冷静なデータキャラだ。 この野球部面白いな。


「この速さはどれくらい凄い?」


「記録上は世界一早い」


なんだっけ? 現状の最速が170弱だっけ? それより10キロも早いとはさすが欲望ブースト。 欲望って素晴らしい。 ハッピーバースデー! 何が生まれたんだよ。 あ、ギネス記録か。


「でもあれだな。 あいつらこの試合終わったら使いもんにならねぇな」


本来出る速度じゃない。 つまり今は欲望ブーストタイムでリミッターが外れて能力倍増してるってことだ。


俺みたいにある程度自在にリミッター外せるように鍛えているとか、紅葉みたいに素でぶっ壊れてるレベルじゃない。 今は脳内麻薬ドバドバで極限の集中状態だからなんともないだろうが、試合が終わったらそれも切れて一気に疲労とダメージが来る。


うへぇゴミ掃除めんどくせぇなぁ……ベンチのこいつらにやらせるか。


「セーラァッ!」


「くっ!」


180キロの球だってのにどうにかバットを当てることには成功してる当たり、野球部も野球部で化け物じゃないか? 俺140キロが限度だぞ。 それ以上の球速やったことないし。


「ファウルボールっ!」


「オラァっ!」


「えいっ!」


「ファウルボールッ!」


「くたばれぇっ!」


「ハーァっ!」


「ファウルボールっ!」


どうにか当てることはできているが、それでもファウルが限度の様子。 打つ度に反動で手が痺れてまともにバットすら振れなくなっている。


どうにか上手く当てることに成功しても、欲望解放した下衆共が全力で捕りに行くからセーフにすらならない。 怖いなあいつら。


「スリーアウト! チェンジっ!」


さて、点数変わらず6回表7-6でこっちの攻撃。 これ何回までやるん?


「審判審判、これ何回まで?」


「7回裏までっす」


つまりあと2回か……あと2回も作者の文章力持つかなぁ……


「良かったな紅葉、このまま行けば勝てそうだ」


「……そのせいで私は知らない人と1日デートしなくちゃいけなくなる」


「それは必要経費だ」


虎穴に入らずんば虎子を得ず。 犠牲なくして得られないものがあるのだ。 まぁこの場合、野球部が勝っても部費交渉されるからわんちゃん負けた方が犠牲少なかった気がするが。 俺はどの道犠牲者になるからチャンチャン。


「……」


紅葉は何かが気に食わないのか、人の頬をギリギリと引っ張ってきます。 おい左頬はまだちょっと痛いんだからやめろ。 右にしろ右に。


「…………」


態度が気に入らないらしく、後ろに回って両頬を引っ張ってきた。 右にしろとは言ったけど両方とは言ってないんだよなぁ……


「チェンジ!」


おっといつの間にか攻撃が終わっていた。 点数は……9-6か。 思ったより伸びないな。


フィールドを見てみれば、所々疲労が見える。 覇気も最初ほどじゃない。 流石に限界近いか……


まぁめんどいし交代はいいか。 使い潰しても明日には復活してるだろうし。


「はぁっ、はぁっ……オラッ!」


投手が球を投げる。 既に体力は限界だろうに、眼はまだ死んでいない。 性根が腐ってるから元から死んでるけど。


「はぁっ!」


この試合久しぶりのヒット。 疲労で球速が落ちた事に加え、流石に野球部側も目が慣れてきたか。


「セーフっ!」


「くっ……おい! もっとちゃんと投げろ!」


「うるせぇ! こちとら野球初心者なんじゃい!」


目と目が合えば中指を立ててすぐ喧嘩。 これも素晴らしき友情ですね(笑)


「はぁ…………アーイッ!」


「せいっ!」


今度はツーベースヒット。 こっちは守備の練度がゴミカスだから、野球部側は打てればほぼ確実に塁に出れる。 さっきでは覇気と球速で誤魔化していたが、こうやって対応されると弱い。


あと普通にストレートばっかだもんね。 変化球とか今のアイツらの頭に無いし。 平常時なら多分投げれる。


「はぁ、はぁ……ぐっ! セェァッ!」


「くっ!」


ピッチャーの動きが一瞬遅れた。 珠はこれまでと比べ物にならないくらい遅かったが、タイミングがズレたことで運良くバットは空振り。


「ストライークッ! ストライク・スリー!」


打者3人目で漸くアウト1回。 先は長そうだ。


「……そろそろ交代させる?」


「うーむ……どうするかね」


俺としてはどっちが買っても大差ないからなぁ……


「……紅葉はどうする?」


「……下手に怪我する前に交代した方がいい」


「さいすか」


じゃあそうするかねぇ……めんど


「お前らどっちが投げんの得意?」


「俺俺! 俺めっちゃ得意!」


「いや俺の方が得意! よく仕事丸投げしてるし」


「お前はただのカスだな」


「そういうなら俺だってしょっちゅう裏切り者に石投げてるし!」


「そうだったこいつら全員カスだった」


もう両方顔面にデッドボールで退場してくんないかな。 いっそうちのチーム全員。


「……審判、選手交代」


「タイムっ!」


あの審判1年坊にしてはいい声だな。 選手より審判向いてるんじゃね?


「んで紅葉よ。 どっちにすんの?」


「……ピッチャーと奏士を交代」


紅葉に肩を叩かれた。 あれおかしいなこんなに紅葉の手って重かった?


「いやいやいや俺無理だろ。 連携もクソもないし野球なんかやったことないぞ」


「……野球系は?」


「W○iスポーツとバッティングセンター、あとはドラ○ースとあだ○充」


「……じゃあ行ける」


「野球舐めんな」


読んだ程度で野球上手くなれたら全員読書家になるっつーの。 バッティングセンターも2、3回行ったことあるだけだし。 ピッチングもちょっと変化球の練習しただけだ。


……さっきのラインナップに野球盤が入ってないって? あれ1人でしかやったことないんだよね。 時々重政が相手してくれる。 あいつは本当に猫ですか?


「……頑張れたらご褒美あげる」


「一応聞くけど内容は?」


「……デート権?」


「そんなもん俺に価値があると思ってんのか?」


「…………じゃあ次のイベントで出す新刊のサイン入り」


「よっし頑張ろ」


「……ちょっと複雑」


よーしやる気出てきた。 俺珍しく頑張っちゃうもんね。


「あ、あとは……頼む……」


「へいへい」


フラフラのピッチャーからグローブを受け取ってフィールドへ。 あ、ベンチ前でピッチャー倒れた。


さて、どうするかね。 まじで野球はほぼほぼ初めてだし、ピッチャーなんてマジモンの初体験だ。 リモコン振れば投げれる世界に行きたい。


キャッチャーとの連携も無いしなぁ……サインなんて伝わらねぇし、とりあえず投げるか。


「せーのっ」


バシン! と一発。 初体験だけどある程度は理解してるからね。 コントロール意識してもそれなりに速度は出せる。


「くっそ……こいつも速いのかよ」


「いいな。 普通に野球部に欲しい」


部長さん? 今ボソッと言ってたの聞こえましたよ?


それはそうと投げよう。 どうせ牽制なんて対応出来ないんだからキャッチャーミット目指して投げる事だけ意識しよう。


「次行くぞー」


球を持って 投げる

球を持って 投げる

球を持って 投げる

野球に目覚めた世界線の夜○月やめろ。 とても平和でいいじゃないか。


思ったんだけど、これ1番凄いのはさっきからロクに連携してないのにちゃんと捕れてるキャッチャーだな。 よくよく考えると182キロの球を何度も受け止めてるの凄い。 もうお前が野球部入れよ。


「ストライク・スリー! ツーアウト! 」


さて、と。 面倒だし、軽く打たせて飛んできた球を捕るか。 ストライク3本とるよりアウト1回の方が早いし。


「ほいっ」


小学生くらいの軽い球を投げてみる。 お、コース完璧。


「ふっ!」


相手バッターは予想通り食いついたので、こっちに飛んで来た球を捕ってスリーアウト。 よーしお仕事終わり。 左手クソ痛ぇ。


「スリーアウト! チェンジ!」


これでようやく7回表。 最後の攻撃だ。


と言っても、もう特に何も無いんだよなー


ほら、盗って捕られての繰り返しだし。 ホームラン打つような打者いないし。


「ホームラン!」


人が否定した途端に打つのやめてくんないかな。 訂正しないとじゃん。


「……勝てる?」


紅葉が自販機で買ったであろうオレンジジュースを頬につけてきた。 冷たすぎて声が出そうになったけど出すのが面倒くさくて出なかった。 俺の身体どうなってんの?


「このまま逃げ切れば勝てる。 幾ら?」


「……あげる」


「……これあげる代わりに見返りとか……」


「……そこまで性格悪くない」


あ、自分の性格が悪いことは認めてるんだ……意外。


紅葉から貰ったありがた〜いオレンジジュースはとても濃かった。 あ〜……濃い。 感想それしかないんか?


「次! バッター柳!」


あ、まだ仕事あったわ。 普通に仕事上がりモードに入ってた。


「行ってくる」


「……がんば」


「まだ残ってるけど飲むなよ? 俺のジュースだからな」


「……飲まない」


「本当に飲むなよ? お前口つけたら俺はもうそれを二度と飲めないからな?」


「……フリ?」


「違ぇ」


「……いてら」


「ったく……」


目をつけていたバットを持って打席へ。 いやーこのバットは凄くいいですね。 軽くて振りやすくて持ちやすい。 ト○ザらスで売ってそうなプラスチックですけど。 まぁどれ使っても同じだしいいか。


テーレーレーテレッテレーと野球っぽいBGMを頭の中で鳴らしながらフォームを決める。 ここでホームラン予告をしないのが俺流。 ミスったらかっこ悪いじゃん。


「ほっ」


普通に空ぶった。 恥ずかし


てかよく見たらツーアウトじゃん。 えー俺が最後?


「よっ」


今度はバットにカスってファウル。 後ろにネットがあって助かった。


てか、やっぱプラスチックバットだから音が可愛いな。 これ硬式ボール使ってるからバット凹まない? 誰だよこれ持ってきたの。


そして最後の一投。 うわぁ向こうのピッチャーの目が燃えてる。 燃える魔球とかワイドホワイトボールとかG球とか出すのか? 出すのか?


「これに勝って……何としても部費を増やしてもらう! 生徒会、覚悟ォ!」


いや普通のストレートだ。 暴投に近い全力投球だ。 肩大丈夫?


あ、考え事してたらバット構え忘れてた。 とりあえず振ってみよ。 球は目で追えるし。 伊達に紅葉の動きを見切ってない。


さて、ここで1つ話をしよう。 俺はどうにも集中力というものが無い。 集中していても常に周囲の情報を処理しようと、あれこれ考えるからだ。 あとはほぼほぼくだらないこと。


バットを振っている今も周りを見てしまう。


てか待って。 紅葉あいつ俺のジュース飲んでんじゃねーか! あんにゃろ飲むな言うたやろがい!


……あ、バットの位置間違えた


その一瞬の意識の切れ間で青いプラスチックのバットとボールは両片想いの2人の様にすれ違い、ボールちゃんはキャッチャーミット先輩にNTRれましたとさ。 うわぁ嫌だ。


「ストライークッ!! スリーアウト!」


さて、何食わぬ顔で守備しよ。 間違っても、俺の不注意が原因で負けた訳では無い。


あと紅葉はお説教しよ。


────────────────────────────


それからは酷いものだった。 最初は押し返した委員会も、徐々に体力気力共に尽き果てて見るも無惨な姿に。 最後の守備だと言うのに、打たれた球を捕って投げる力も無く、打たれた=得点となり、最終的に9-12で負けた。 むしろこの状況で6点に押えた俺を褒めて欲しい。


「両者、礼っ!」


「ありがとうございました!!」

「☆♪¥$%|・×*|○/8&&=○」


嗚呼、言語能力すら残ってないか……元から腐った死体みたいなもんだし、放置でいいか。


「て訳で会長! 部費の増額、お願いします!」


「……検討する」


「「「お願いしまぁすっ!!!」」」


「…………検討する」


余りの勢いに紅葉が少し引いてる。 多分、野球部員の汗臭さもある。 臭い汗は嫌いだもんね。


「会長、監査の結果はどうですか?」


うえ部長来た。 イケメンは失せろ。 しっしっ! 汗かいてるのに爽やかなの腹立つ。


「……正当に評価して、問題無いと判断した。 部費に関しては後日の会議を終えてから決める」


「分かりました。 是非、前向きな検討を」


「……善処する」


社交辞令なのに、イケメンが言うと妙に味があるというかなんというか。 禍塚2号め……キラキラ眩しいしうるさいぞ。 もう少し暗くな〜れ! 破ァ! 目の前を暗くする気?


「……では」


「はい。 本日はありがとうございました」


「ありゃりゃとりゃしたァ!」


何言ってんのか分からん野球部で始まり、言ってんのか分からん野球部で終わる。 今日は綺麗に終わったな〜


……さて、と。


「紅葉、こんな人気の無い場所に連れ込んで何する気だ?」


「……奏士の始末」


やばいアレまじだ。


「まぁ待て。 さっきも言ったがあれは必要経費だ。 初心者集団を野球部と接戦を演じさせるためには必要な犠牲だったんだ」


「……犠牲って言った」


やべお口がスピードスケート。 なのに下はトリプルトゥーループ。 今日は多めに回っております。


「分かった。 必要経費とは言えお前の意志を半分無視したことは認めよう。 ここは今日の夕飯のおかずを決める権利でどうだ?」


「……少しブレるけど却下」


あ、ちょっと惜しいんだ……じゃあ3日ならワンチャン?


「……奏士、重い。 自分で歩いて」


「なら首根っこ捕まえて引き摺るの止めろ」


俺のおしりが傷んじゃうじゃないか。 中身も生地も。 近くにスケボー落ちてて助かってるけど。


「……奏士が一日に私の言うことを聞く権利で不問にする」


「それ普段と大差無くね?」


しょっちゅう言いなりというか下僕というか奴隷になってますよ俺。 拒否権無くなるだけだけど。 あれ、それやばくね?


これワンチャン『絵のため』とか言って全裸にさせられるし、ありとあらゆる角度から写真撮られる。 うーんネットにうpされると困るぅ……


「……じゃあ『ドガァンッ!』……」


紅葉が何かを言おうとした瞬間、後ろの剣道場から人が飛んできた。 あ、扉壊れた。


「ぐあっ!」


「……人が飛んできた」


「超次元剣道でもしてんのか?」


剣道ってこんなに人が吹っ飛ぶようなやつだっけ? チャンバラみたいなのじゃないの?


「甘いっ! その程度の心で強くなれると思うな!」


吹っ飛ばした主であろう人が道場から出てきた。 顔は面で分からないが、風格からして上物。 剣道部でも相当な手練だな。


「もう一度己を見つめ直してこい! 終わるまで敷居を跨ぐことを許さん!」


何やら頑固親父みたいなことを言って道場の中へ戻った。 なんだあの人。


「ぐっ、くはっ……」


「だ、大丈夫?」


「ああ無理して起き上がらないで! 折れてるかもしれないから!」


この2人は吹っ飛ばされた人のお友達だろうか。 凄くガタイのいい人とヒョロい人だ。 後半がヒョロい。


「い、いや……だ、大丈夫……ぐっ」


「ほら〜 保健室連れてってあげるから、捕まって」


「僕は先に行って先生に準備してもらってくる!」


「頼んだ!」


何やら一大事の予感。 巻き込まれる前に帰ろ。


「あ、会長! いい所に!」


「?」


ちぃ! こんなところで紅葉が枷になるとは! もう俺帰れないじゃん! 紅葉に捕まるじゃん!


「すいません、ここでは話しにくいので、とりあえず会長も一緒に来て貰えますか?」


「……分かった」


紅葉は只事じゃないと判断したのか、即座に頷いた。


「……奏士、一先ずあの人を保健室に連れてって」


「え〜」


「……始末されたい?」


「へいへい」


とりあえずあの人の下にスケボーを置いてっと。 スケボー君便利だね。 俺の尻を守ってくれたし、こうしてけが人輸送の手助けもしれくれる。


さて、何がなにやら

はいどーも ゲットキャンペーンとかでよくある「小学生以下限定!」という壁が高すぎて越えられない作者です。 特撮とかプリキュアとかによくありますよね。 限定品が貰えたり。


そのせいで絶対に手に入らなくて泣いてます。 私、小学生の感性を未だに保持しているので小学生判定になりませんかね。


とは言えお店の人に交渉してみる勇気も無いのでどうしようもなく……誰か私と一緒にトイザらスに行ってくれる人はいませんか?


それはそうと本編です


今回は部活監査2日目、ということで、野球をしましたね。 私はクロスゲームと日当り良好が好きです。


今の人にあだち充が伝わるのか不安ですが、多分伝わりますよね。 今でも現役で連載してますし。 私はあだち充と手塚治虫を読んで育ちました。


それはそうと次回で部活監査編は最後の予定です。 何やら不穏な空気ですが、果たして部活監査は無事に終わるのか! そして奏士の命運はいかに! いやそれはどうでもいいですね。


不思議ですね。 奏士という人間は好きですけど、私は奏士という人間に男としての魅力を感じられません。 強いて言えば資産と筋肉?でしょうか。 3人はこんなやつのどこを好きになったのでしょうか。 それを考えながら書くのでヒロインパートは割と楽しいです。


ではこの辺で。 次回も日曜日に更新できるように頑張るぞー!


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