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白猫と生徒会活動とお買い物

新年、あけお○こ!


新年とあけましては意味が重なりますけど、「新年、あけお〇こ」は身体が重なります。


ついでに私は今初酒で酔っているので一切の責任は取れません。 何か書いてても酒の勢いだと思ってください。


ちなみに何を思ったのか、前書きを最後に書いています。 おさけおいちい

「……花見、してぇなぁ……」


「「…………」」


ある日の放課後。 生徒会室で仕事してたらも助がなんかぬかしおった。 そんなこと言ってる暇があるならソファから起きて少しは役に立て。


「今年、まだしてねぇなぁ……」


「紅葉、来週の予算会議の資料、どこしまった?」


「……それなら私の机の上にある。 まだ使わなそうだからファイルごと持ってっていい」


「あい」


「おーい。 そこの2人聞いてるかー?」


あーあー何も聞こえなーい。 これはアレだ、隙間風みたいなものだ。 心の窓閉めときゃ聞こえなくなる。


「……これは極秘情報なんだが、近々食堂のメニューに背脂ラーメンが追加されr「!」おっ、やっと気付いた」


「この馬鹿……」


「……ついうっかり」


も助がそんな情報持ってる訳が無かろう。 少し前までは食堂の常連だったも助も今はお手製愛弁当組だぞ。 食堂事情なんか知るわけない。


「……なんだよさっきから」


「いやー今年まだ花見してないなって思ってさ」


「端的に言うと?」


「桜見ながらタダ飯タダ酒飲みたい」


「悠ちゃんに付きまとって靴でも舐めれば?」


「それくらいで叶うならもうやってる」


「……会話がおかしい」


え、靴舐めて飯と酒だぞ? 時給で言えば3000円くらいの価値がある。 靴舐め時間と報酬次第じゃ、1分で終わったとしても30000万行くかもしれない。 やべ、単位間違えて3億になっちった。 3万円ね。


「話は聞き逃した!」


唐突な悠ちゃん登場。 春でもお構い無しにコートを着ている。 それ花粉凄ない?


「なんなんだお前」


「話は聞き逃したと言っただろう。 花見がどうした」


「俺らもそこまでしか知らん。 詳しくはそいつに聞け」


「なぁ悠、花見しようぜ。 奏士の家で」


おっと聞き捨てならないワードが聞こえたぞ? 俺巻き込まないでくれかな。


「おいなんでウチだ」


「だってお前ん家の庭に桜の木あるじゃん。 お前ん家なら美味い飯は確定で出てくるじゃん。 酒も山程あるじゃん。 辺り一帯私有地だから騒ぎ放題じゃん。 花見に最適だろ」


「そうか。 で、その美味い飯と酒とやらは誰が出すんだ?」


「お・ま・え♡」


「い・や・だ♡」


「なんだお前ら気持ち悪いぞ」


なんで俺まで……も助のやり方で返しただけなのに。 そんなに言うなら悠ちゃんもやってみなさい。 ちょっと楽しいから。


「安心しろ。 金なら出す。 悠が」


「なんで私が出すんだ。 やるならお前も出せ」


「ふっ……金無いから『生徒会の親睦会』って名目で経費、落ちない?」


「落ちねぇよ」


なんでこいつこんなキメ顔できんの? キマってんのは顔じゃなっくて頭だろ。


「……仮に落ちたとしても、会長の私が判を押さないと認可されません」


「……分かった。 どの靴を舐めればいい」


「今のお前の靴舐めは100○ニのステッカーより安いぞ」


「安心しろプライスレスだ」


「無差別テロの間違いだろ」


学生2人と幼なじみ1名からどうしようもない人を見る目で見下される成人男性(教師) もう手遅れ定期。


「仕方ない。 このまま暴走されて学園の品位が下がってもアレだ。 今回は私のポケットマネーから出してやる」


「マジか!? 流石悠! 愛してるぜ」


も助はウキウキで起き上がって悠ちゃんに向けてサムズアップ+ウインク。 ものすごくキメぇ。


「その親指へし折られたいか? 条件がある」


「よし。 じゃあ台を用意するから待っててくれ」


「なんのために使うんだそれ。 悠ちゃんの威厳出し?」


無理無理台の高さが50センチくらいないと無駄に高いも助の背は追い越せない。 ホント無駄に高い。


「は? いやこのままだと靴舐めにくいから足置きに使うつもりだけど」


「要らん。 お前の靴舐めなどジンバブエ・ドル以下の価値だ」


「……今日は色々大暴落」


「崩れ落ちる程元からあったか?」


も助唯一の取り柄は場の会話を上手く回すにさせるその口と『ちゃんと仕事はやってる』事だけなのに。 唯一2つあった。


「も助。 いや、霜月先生に理事長命令だ。 来月行われる他校との交流会。 今回は隣の女学院だが、お前はその橋渡しをしろ」


「……交流会なんてやってたの?」


「……去年もこの時期にやった」


「普通もうちょい後じゃないの? 6月とか」


「……役員が私1人だったから調整が楽だった?」


質問に質問で返すな! 手以外爆破しちゃうぞ! 嘘です今後も素敵な絵を描いてください。


「え〜 女学院ってアレだろ? ウフフオホホなお嬢様が『ごきげんよう』って挨拶してる魔境」


「……女学院に対する偏見が凄い」


「……当てはまるのが宿学うちにも居るな……」


真っ先に思い浮かぶあの黒髪のポニーテール。 あとはまぁ、モブ女子。 大体いいとこのお嬢ちゃんだから大体そんな感じ。 少なくとも言葉遣いは丁寧だよね。 1部除いて。


「お前が預かっている親戚がその女学院の生徒会長だろうが。 この2人にそんな人脈は無い。 少しはその偶然を役立ててみろ。 断ってもいいが、花見の費用は自腹だ」


「くっ……汚い真似しやがって……」


てか、どっちにしろ花見は確定みたいな言い方すんなよ。 俺まだ許可してねぇぞ。


「知るか。 給料入ってすぐ──いや、今は小遣い制だったか。 それでもいい大人が月の小遣いを使い切るのが悪い」


「くっ、何も言い返せない!」


「……まだ4月入って半月なのに……」


「アイツ金遣い荒いからな。 節約するも助よりツチノコの方が早く見つかる」


ツチノコって結局は食後の蛇説が濃厚なんだっけ? 俺は不安定な神秘が好きだから正体はどうでもいい。


「お前、一体何に使った」


「え? えーとお洒落服とか色々」


「まだマッチングアプリ諦めてなかったんかお前」


連戦連敗の男、霜月──下の名前は忘れた。 20年以上かけて漸くお洒落着を買う。 いやこれまでのデートはどうしてた? まさか白衣で向かってた訳じゃなかろうな。


「あ? あれはもう消したぞ」


「なんだ勿体ない。 随分金をかけただろう」


「今は相手探して外歩くより、なるべく家にいてやりたくてな」


「……相変わらず年下に弱いな、お前は」


「少し前くらいから俺が相手とデート行くと絶妙に不機嫌になるんだよな、アイツ。 機嫌直すまでが面倒だし、前よりは彼女欲しいと思わなくなったしな 」


も助の発言に俺たち3人顔を見合せて集合。 意思疎通は完璧。


「……どう思う?」


「……その親戚が先生にラブに1票」


「俺は結局何でもなかったに1票」


「も助に年下の彼女、か……アイツも独身貴族だと思ってたんだがなぁ……」


「でも悠ちゃんも瑠姫さんも仕事が恋人みたいなところあるじゃん」


「それはそれ、これはこれだ。 私は結婚願望とかは無いが、どことなく友人が離れた寂しさみたいなのがあるだろう」


「……俺友達居ないから分からん」


「まだ言ってるのお前は。 もう立派な友人が何人も居るだろう」


「俺の中の定義上は知人若しくは知人の友達だからノーカン」


「……色々拗らせてる」


「さっきから何ひそひそ話してんだお前ら」


おっと内緒話はここまでの様だ。 とりあえずも助にラブの可能性に備えて拷問器具の手入れをしておかないと。


「それで? やるのか、やらないのか」


「〜〜〜〜ええいやってやる! その代わり費用は全額悠持ちだぞ!」


「良いだろう。 金は出すから好きなものを好きなだけ揃えるといい」


「約束だからな!」


「今週の土曜日までに取り付けろ。 花見は日曜の昼開催だ」


「おっし言質とったァ! 待ってろタダ飯! 今会いに行くぞ!」


そう叫びながらも助は水を得た魚のように生き生きと生徒会室を飛び出した。 アイツ……


「……まぁ、も助なら大丈夫だろう。 与えられた仕事は・・・、ちゃんとやる男だ」


「本当にな」


要領だけは無駄にいいからな。 上手くサボって極力頑張らないで生きることに関しては俺を超えるプロだ。


「では奏士、これを渡しておこう」


そう言って悠ちゃんはコートのポケットからカードと紙切れを握らせてきた。 え、クレカ直入れ?


「これで当日の食材を買え。 額は気にするな」


「なんで俺が? 言い出しっぺがやれよ」


「私にそんな暇があると思うか? 自分で作って自分で食うなら食材も自分で選んだ方が良いだろう」


「え、俺参加する気無いけど」


「そうか? だが、花伝はそうでは無いらしいぞ」


「……(チョイチョイ)」


「……したいの?」


「……(コクコク)」


うわぁ〜めっちゃ眼がキラキラしてる。 凄いワクワクしてますやん。


「じゃあお前が買え」


「……奏士も参加」


「俺その日はハン○ック見る予定あるから」


「……その予定は今立てた」


「俺が誘いに乗る前に決まったから早い者勝ちだ」


「……みんないた方が楽しい」


「お友達でも呼べば?」


「……奏士もお友達」


「いや違うけど」


「…………」


あのすいません無言で鳩尾の当たり鷲掴みして呼吸封じるのやめてくれます? 絶妙に苦しいし物凄く痛い。


「奏士、いい加減諦めろ。 何だかんだ言っても毎度毎度誘いに乗っているだろう」


「以前拒否らずにOK出したら偽物扱いされたから、誘われても1回は断ることにしてるんだよね」


「……私も乗り気な奏士は気味が悪いと思った」


「なんだお互い様か」


うんまぁ花見に参加はするけどさ。 久しぶりに映画見たかったのも本当。 花見終わってから部屋で見るか。


「ではな。 買い出し頼んだぞ」


「あ、ちょいカードコレのパスワードとか────」


悠ちゃんは人の話を聞く前に言ってしまった。 パスワード分からんかったらサイン必須やろがい。 筆跡合わせるのめんどくせぇ……


「そもそも書いてあんのか……?」


カード裏の氏名記入欄を見てみようと、カードを挟んでいるメモをどけて確認する。


するとそこにはクレカではなく、光沢のある薄い1枚のカードが。 すげぇペラペラ。


「アリ? クレカじゃねぇぞ」


「……?」


紅葉も気になったらしく、トコトコ近付いてきた。


「…………」


【悲報】 我が従姉氏 プリペイドカードの束とクレカを間違える


「……これはツッコミ待ちか?」


「……理事長からの新手のボケ?」


2人で困惑。 どうすんだこれ。


カードの残高は凡そ10マソ。 無駄に多い。


要するに俺は10万円を手に入れた訳だが、残念なことにこのカードはスーパーマーケットとかじゃ使えない。


要するに、薬局とかコンビニで売ってるものを10万円分調達しろって事だ。


何コレ。 搬入ミスった飲食店? いや間違えたとしてもここまでの量は買わねぇだろ。


なんだコレマジで。 過去一ボケがおもんねぇ。 俺のやる気を削ぐためのボケか? それなら100点満点だ。


「(ポッピッパッ)……おい、これはなんだ? 嫌がらせか?」


『何の話だ?』


「カードだよ。 お前が渡したカードの束。 使いたいところで使えない紙束渡しやがって」


『なぬ? スーパーでプリカは使えんのか』


「使えねぇし、使えたとしても使いにくいわ。 普通に渡せよ金」


『ふむ……だが、私の財布には今250円しか入っていない』


「小学生の財布?」


『馬鹿言え。 最近のガキは金持ってるぞ』


「じゃあお前ガキ以下じゃん」


『最近現金を使わないから下ろし忘れててな……悪いが立て替えておいてくれ。 後で渡す』


「このカードは?」


『面倒だしそれはお前にやろう。 当日働いてもらう手間賃代わりだ』


マジかよそこいらの闇バイトより割のいい仕事じゃん。 みんなもクソ生意気なロ理事長にこき使われてみない? 稼げるぜ?


あ、俺それ以上に稼ぎあったわ。 じゃいいや。


『では頼んだぞ。 折角だし、そのカードで異性に何かプレゼントでも買ってやれ』


「泉ちゃんに10万円分は引かれない?」


『全額使って贈る馬鹿がどこにいる。 泉と、バレンタインと、花伝3人にそれぞれ適当なプレゼントを贈れって意味だ。 OK?』


「OK! じゃないけど大体わかった」


『ではな』


「あい」


後に響く通話切れの音。 正直やる意義は薄いが、悠ちゃんの言いたいことは分かった。


つまりアレだ。 親戚の人が言う「無駄遣いしちゃダメだよ」って奴だ。 あれ建前で言うけど子供は無駄遣いするらしいね。 俺1度も貰ったこと無いから知らん定期。


「……どうする?」


「……特に欲しいものは無い」


「あっても自分で買えるしな」


僕たち自分で稼いでるブラザーズ。 多少高い買い物でも自分で出せます。


「……欲しいものは思いつかないから、奏士が考えたものが欲しい」


「はい?」


俺の考えた新概念とかでもいいのか? 例えば『褐色ロリ』とか。 いやそれ既存だしこれを新概念とか呼んだらその界隈の方々から

「新概念とは心外ねん」って言われちゃうよ。 もしかして褐色ロリ好き界隈にボンビー居る?


「説明求ム」


「……奏士が贈る相手を想像しながら喜ぶと思ったものを買う」


「そうか。 言いたいことは分かった。 その上で言うが、自分で買おうぜ。 そんなことしたら高確率で事故る」


「……」


俺そこまで人の事理解してないからね?


そりゃ少しは嬉しくなれる物を贈れると思うよ? その人の趣味嗜好の傾向と分析からさ。


でもそれ表面的なものであって、「これを選べば外しはしないだろうけど『ありがとう』が限度」ってレベルだからさ。 喜ぶとまではいかないんじゃないかな。


「……奏士が選んだものなら何でも受け取る」


「俺がお前にタン〇ンとナ〇キン1式贈ってもか?」


「……買いに行く手間が省けるからそれはそれで嬉しい」


あ、そういうタイプなのね。 今物凄い踏み込んだ話題だったけどその辺も特に気にならないのね。 紅葉の許容ラインが分からん。


「……じゃあ今の言質を鵜呑みにして何かしら贈るが……そこまで高い物じゃないぞ。 このプリペイドの大半は俺の懐へ消える」


「……ネコババ」


「言っとくけど元は俺の手間賃だからな? プレゼントは俺の善意だからな?」


「……待ってる」


はーいはい。 じゃあ雑に猫のぬいぐるみとか買いますかね。 若しくはエロ本セット。 ほら、紅葉そういうの好きだし。


「とりあえず、仕事に戻るか」


「……すっかり忘れてた」


そう、俺も忘れかけてたけどまだお仕事タイムだ。 今日のお仕事も山積み。 新学期は忙しい。


「あれ、そういや次の部活監査はいつ頃だ? てか予定決まったのか?」


「……まだ決まってない。 でも多分そろそろ」


「はーん。 これ今年は2人で終わんの?」


「……当日は委員会にも手伝って貰う予定」


「さいすか。 なら報酬も考えとかないとな」


「……お菓子?」


「まぁ、終わったらなんか渡せば良いか……お前の手作りって事にしたらより働く予感がするんだが」


「……嫌」


そりゃ残念だ。 どっちにしろ市販の小分け菓子とジュースを渡すから手作り要素は無いわけだが。


でもそれはアレよ。 袋から出してオシャレに包装すればどんなものでも手作り感満載よ。 前にクラスの女子がバレンタインにやってた。 そこに愛はあるんか? 俺は哀があった。 なんか……悲しいな。


「……」


「……」


カリカリカリとペンを走らせる音だけが聞こえる。 あと部活動に勤しむ青春の音。 マジうるせぇ。


生徒会室の遮音性を突破する青春スポーツの掛け声、そして吹奏楽部の練習。 ぽ〜ぺ〜 それは吹奏楽じゃなくてひと狩り行く時の音ですね。


「……奏士は部活に入らないの?」


「俺はバリバリの帰宅部だから」


「…………」


おや紅葉が呆れた目で見てますね。 何よそ見してんの! 手を動かしなさい! オカン?


「まぁ、集団行動嫌いだし、忙しいしな。 お前も似たようなもんだろ」


「……美術部は、自由に絵を描けない」


「コンクールとかあるしな」


紅葉は賞とか興味無いタイプだし、とことんそういうのとは反りが合わない。 職人じゃなくてアーティスト気質なんだろ。 俺はアクティブ系ニート気質。


「運動部とかは? お前身体能力含めて馬鹿みたいに高いだろ」


「……皆に合わせて動かないといけないから苦手」


「ホント、とことんだな……」


紅葉のパワーは個人でこそ発揮する。


そして部活はどんな個人競技でも「部活動」だから団体行動を求められる。 難しいね、生きるって。


「部活監査大丈夫なのかマジで」


部活監査。 要するに、その部活の活動状況や予算の使い方を見ると同時に生徒会役員がプチ入部をして実際に体験してみましょうって奴。 つまり凄くめんどくさい。


「……一緒に回ってお互いをサポートし合えば何とか行けそう」


「本当に? サポートじゃなくて尻拭いにならない?」


「……運動系は基本的に奏士に任せることになりそう」


「それが一番安全か」


主に部活側が。 紅葉の馬鹿力で機材とか壊しかねないし、紅葉の素のスーパープレーで心も壊しかねない。


「……奏士も部活頑張ってる人達の心壊すような真似しちゃダメ」


「俺がする訳ないだろ」


「……奏士は無駄な技術いっぱい持ってる」


「杵柄若しくは副産物だ」


「……お互い中級者くらいの技量で監査した方が良さそう」


「……だな」


少し傲慢かもしれんが、事実、俺も紅葉も身体を動かすことに関しては超人と言えるし、大体の相手ならスペック差で圧倒できる。


強いて言うならお互いスポーツの「試合形式」を授業以外でやった事が無いからその辺が初心者って所か。 俺は格闘技のみ経験ある。


となると、格闘技系も俺が担当した方が良さそうだな。 俺は慣れてるから怪我しない立ち回りとか手加減とかできるけど紅葉には無理だ。 お互い(相手ボコボコに?)怪我するし、最悪紅葉が怪我して絵を描けなくなったら俺は発狂する。 するったらする。


「……今回の部活監査ってお前のやる事ある?」


「……声援と野次?」


「デバフ担当は要らないんだよね。 しかもそのデバフ俺に向けてだし」


「……皆の憧れの美少女生徒会長が自分にだけ声を向けてくれると思えば違ってくる」


「……それ自分で言ってて違和感思わないの?」


「? 私が美少女なのも憧れの生徒会長なのも事実」


「あぁ、うん。 お前はそういうやつだったな」


自己肯定感たっけぇ……事実だけどさ。 お前が未だに「憧れの敏腕生徒会長」の地位保ってんの納得いかないわ。 アレだけボロ出しておいて。 何? 紅葉の信者はコロコロ合併号くらい厚い好意的解釈フィルターかかってんの?


「……」


「……」


話は唐突に切れて再び無言のカリカリタイム。 猫の餌じゃないぜ。


書類仕事は楽でいい。 最終的に紅葉の承認があるから基本的に不備が無ければ紅葉に丸投げしていいから。


逆に面倒なのは掲示物の作成。 俺にデザインセンスは無いから配置とか色合いとか毎回不安になる。 これこそ紅葉にやって欲しい。 俺がハンコ押すからこれを紅葉にやらせたい。 紅葉ちゃんイラストレーターだし人気神絵師だし絵描きだしデザイン方面は多分完壁でしょ?


だがしかし、生徒会長は紅葉で、判を押すのは紅葉の仕事なので俺にはできない。 紅葉が全権代理者を立てるなら別。


「…………」


「…………」


紅葉の方から判を押す音とカリカリというペンが走る音。


逆に俺はキュッキュッというマーカーを走らせる音。 マーカーって静かだと音デカイ。


こういう掲示物作るのってさ、何が1番面倒って

『パソコンで作るより手書きの方が若干楽』

って所なのよね。 物凄くデカイならまだしも、普通の掲示物とかポップとかは手書きの方が楽。


しかし、パソコンで作れば早く終わるし文字が汚くて読めない問題は発生しない。 難儀だ……


そしてある程度手書きで作った後にパソコンの存在を思い出すとより悩む。

『ここまで来たら手書きの方が早いVSパソコンで作った方が綺麗で見やすい』 ふぁいっ!


「……(カタカタカタカタ……)」


カンカンカンカーン! 勝者、手書き! 紅葉が備品のパソコン使ってるから使えません。 俺が持ち歩いてるノーパソは仕様上生徒会業務には使えないし使いたくない。


「……? 何?」


「いんや」


新情報。 紅葉氏 パソコン使う時はメガネ装着派


うーんクソどうでもいい。 そもそも立ち絵も挿絵も無いんだから違いが分からねぇって。 さっさと描け作者。


ほらカットだカット! さっさと先行け! 俺今日は食材の買い出しあるんだから!


─────────────────────────────


「んじゃ、俺は先帰るぞ」


「……準備するからちょっと待って」


何故か一緒に帰る気満々の紅葉さん。 えー女って準備遅いじゃーん。


「……終わった」


紅葉さんはどうやら準備が早いらしい。 鞄取るだけだもんね。


「いや、俺今から今週の食材買うから別行動だぞ」


「……私も行く」


「……言っておくが、一緒に行ってもお菓子は買わんぞ」


「っ…………別にそんなつもりじゃない」


そういうつもりだった奴の間じゃん。 お前に贈るプレゼントをう○い棒セットにするぞ。 20本くらい入ってるやつ。 作者は定期的に納豆味を買ってる。


「……ダメ?」


「……はぁ。 荷物持ちするなら1つだけ買ってやる」


「……もう一声」


「ねぇよ。 自分で買え」


「……奏士は微妙にケチ」


「1つも買わねぇぞ」


「……奏士は世界一優しくて素敵」


「もうちょい心込めろや」


すんごい棒読みだったよ今。 心の「ハ」の字も無かった。 もしかして心と書いて「ハート」と読むタイプの人種ですか?


「もう俺先行くからな」


「……鍵閉めるから待って」


待つから足引っ掛けて引き止めるのやめろや。 転ぶじゃないか。 時々下品だなコイツ。


「……行こ」


「俺チャリだからどの道先行くけど」


「……走れば追いつく」


「ナチュラルに走って追いつくな」


ちなみに、自転車ママチャリと人間の走る速さは差程変わらないらしい。 というか、200m以下ならママチャリより短距離走者の方が遥かに早い。 それ以降は分からん。


人の少ない校舎を歩き、昇降口で靴を履き替える。 同じクラスだから、必然と紅葉の靴箱と近い。


「……どうしたの?」


「いや、この学園って規定殆ど無いよなーって」


「?」


指定の制服を着ているなら男物女物問わないし、アクセ・靴下・下着類・染髪・靴は基本自由だ。 いや履かないとかそういうのじゃなくて。 時々履かないで登校する人もいるらしいけど。


……あ、靴と靴下の話しね。 下着類は……うん。 居るよね。 最低でも身内に1人。 時々履かない日があるって公言した奴が。


それはそうと


靴を見て思った。 こうして改めて見ると、実に多種多様だ。


俺は普通のスニーカー(各種改造有り)で紅葉と泉ちゃんがローファー。 ベルが本当に普通のスニーカーで、莇は革靴。 体育の授業では運動靴に履き替えるとはいえ、中にはブーツやサンダル、下駄なんて奴もいる。 下手な靴屋より種類あるんじゃないか? 大体革靴だろうけど。


履き終わって外に出ると、仄かに肌寒い風。 もう4月半ばとは言え、今だ冬の残り香は消えない。


「わっ……」


声がして振り向くと、紅葉がスカートを抑えていた。 なんだ? 虫か? え、マジでやめて虫嫌い。


「……見た?」


「え、マジ? 虫どこどこどこどこ」


「…………」


紅葉の反応を見るに、どうやら虫では無いらしい。


ははーん……さてはさっきの風がスケベ風だったな? 要するにスカート巻き上がって見えちゃったって奴。 それなら見てない。


……ねぇ、別に望んじゃないけどさ……そろそろ俺が被害者じゃないタイプを出してくれてもいいんだぞ? 俺今のところ被害者or見る前に終わった奴しかないんだけど。


プールの件? あれはちょっと……どの枠組みか分からんから別で。 言うてあの頃は今以上に他人と埃の区別が殆ど無かった頃だからノーカンでもいいんじゃない?


「……見てないなら、いい」


俺は今、少し感動している……かもしれない。


人に見られても差程気にしなかったあの紅葉が……漸く恥じらいを……割と前々から持ってた気がするけど兎に角得たって事だ。 成長が嬉しいよ。 おいちゃん涙しちゃう。


「……早くお買い物行こ」


「はいはい。 今チャリ持ってくるから校門で待ってなさい」


「……一緒に行った方が楽」


ハハーンさては俺のチャリカゴに鞄入れようとしてるな? 残念だったなぁ! チャリカゴは俺の鞄を入れる!


とてちてとてちて……これ歩く擬音なの?


紅葉に僅差で負けてチャリカゴを取られ、チャリカゴは俺と紅葉の荷物でぎゅうぎゅう。 絶対重い物買って持たせたろ。 米とか。 大食らいが居るからすぐ無くなる。


「紅葉の鞄持ってるしこのまま乗って爆速で逃げ帰ったろ」と思ったが、紅葉は余裕で自転車に追いつく飛天の足を持っているのでそれも叶わず。 なんであんな重い物ぶら下げておいて速いんですか? 空気抵抗とか重量無視してない? 走る時絶対痛いでしょ。


「……今日の夕飯は何?」


「ん? んー……特に決めてないな。 冷蔵庫にあるもので作るが……何かリクエストでもあったか?」


「……豚肉」


「好きだな肉」


でも豚はブタミンもといビタミンたっぷりで身体にいいしね。 豚肉食いたいって、もしかして疲れてる?


「……でも今は野菜も少し食べたい気分」


朗報 紅葉氏、野菜を自分から食べる


なんか……野菜嫌いの我が子を持つ親ってこんな感じなのかな。 1歩成長した、みたいな。 紅葉の成長早いね。


……いや逆だ。 クソおせぇんだ。 本来は野菜嫌い乗り越えてなきゃだめな歳だ。


「肉と野菜、か……じゃあ豚ひき肉使ったピーマンの肉詰めでも作るか?」


「……もし作ったら奏士のことを生涯にわたって嫌いになるかもしれない」


あ、野菜嫌い治ってなかった。 うーんピーマンだけは絶対に食べない当たり、野菜嫌いじゃなくて味覚が鋭いから苦いのが嫌いなタイプかもしれない。 コーヒーもそうだし。


「はいはい。 じゃあ豚バラ大根にしますよ」


「……それなら生涯にわたって愛し続けるかもしれない」


「それは受け取りに困る」


奏士君プロポーズされちゃった。 なのにここまでドキドキも高揚も何も無いプロポーズは初めてだ。


そしてテクテクテクと歩いて家の近くのスーパーへ。 普通に考えて自転車押しながら持って帰れるか? 荷台に括り付ける紐とエコバッグは有るけど、一旦家帰って車で来た方が良かったな。 紅葉にお菓子買わなくて済むし。


「……不穏な気配」


「何だ急に」


お菓子云々を考えてたのが伝わったのか? ハイハイちゃんと1つ買ってあげますから。


1つは1つだけどお徳用大容量の高い奴はダメだぞ。 知育菓子とかおまけ付きの奴なら許そう。 もじ○ケるとか。 あれもう売ってないの悲しい。 全種全色持ってるけど。 あれ漫画版がすげぇ面白いんだ。


カゴとカートを取って店内を歩く。 どうやら紅葉がカートを押したいらしいので、押すのは紅葉のお役目。 カートって、歩くの凄い楽だよね。


「……1週間分だからな……」


「……明日はお魚がいい」


「魚か……ピーマンたっぷり青魚の南蛮漬けとか?」


「……奏士、嫌い」


「冗談だ。 鮭のムニエルにでもしよう」


「……それなら好きになれそう」


あ、ちょっとだけ前の嫌いが残ってるんだ……どうせ今のノリで言ってる冗談だし流しとこ。


「……」


そういや、スーパーの試食とか見なくなってどれくらいか? 子どもの頃、親に連れられてスーパー来た時の楽しみナンバーワンが試食って人、多いんじゃないの?


「……果物が安い」


「何か食べたいのあったか?」


「……少し遅いかもだけどいちご」


「いちご、か……」


この時期は地元産のいちごが多くで回るからイイネ。 安いし。


「自分で選ぶか?」


「……やる」


「じゃあ美味いイチゴの見分け方をレクチャーしてやろう」


「……(フンフン)」


紅葉に小声で簡潔に伝える。 俺はそろそろ紅葉の親になれそう。


「分かったか? じゃあGO」


「……頑張る」


紅葉さんいちごコーナーへ。


目立つ紅葉がじーっといちごを見てるものだからジリジリと店員が近付いてきてる気配が。 なんだ? 敵襲か?


「…………」


紅葉は気付いて無いのか特に気にしてないのかイチゴ選別に夢中。 そんな無防備だと悪い虫が寄ってくるぞ。 俺は虫嫌いだから悪い虫じゃない。 どっちかってーとウナ○ール虫除け当番だ。 置くタイプの。


店員は店員で影からこっちを見ている。 お前ら銀髪が気になるのは分かったから仕事しろ。 コレは今晩のデザート選んでるだけだから。


紅葉がいちごを選んで持ってくるまで少し離れた場所で待ってるつもりだったが、余りにも紅葉が無防備に選んでるからしゃーなく近寄る。 あーカート楽。


俺の事を怪しい奴だと思ったのか、店員が微妙に警戒態勢へ。 正しい。 凄く正しい反応だけど俺さっきまで紅葉と一緒に居たよね。 でも正しい反応だぞ。 そしてさっさと仕事に戻れ。


「決まったか?」


「……これ」


「ん。 じゃあカゴに入れな」


「……(コクリ)」


イチゴパックを1つカゴに入れて次へ向かう。 何人か影から見てるな……監視用か? 俺が不審者にしか見えんのか? 同じ制服着て仲睦まじい? のに。


その後もちょいちょい監視を撒きつつ買い物を続ける。


するとあら不思議。 紅葉が居ないではありませんか。


どうする? 誘拐? いや紅葉に付けた発信機はこのスーパーにある。 見えにくい場所に付けたから誘拐犯が気付くとは思えない。 つまり紅葉は1人で離れた。


一応店内を1周して、見つからなかったらサポートセンターに行こう。 それでも見つからなかったら警察へ。


……


…………


……………………


居た。 思ってたよりあっさり見つかった。


お菓子コーナーでしゃがみこんでじっくり選んでた。


あー良かった。 誘拐って保護されても後被害がデカイから危なかった。


「はぁ……お前何してんの」


「……お菓子を選んでる」


「あのな、せめて何か言ってから行け。 普通に探したぞ」


「……奏士が人を心配するなんて」


「流石の俺もさっきまで一緒に居たのに突然居なくなったら心配するぞ」


1年一緒に過ごしてるからな。 少しは情が出る……かもしれないし出てないかもしれないけど、状況が状況だから少しは心配する。


「……ごめんなさい」


思ってたよりあっさり謝られた。 さてはお前偽物だな!? 正体を現せ! 若しくは「正体」という感じを絵で表せ。 なお、制限時間は20分とする。 美術のテスト?


「……で、どれにしたんだ?」


「……これ」


紅葉が見せたのは大容量バタークッキーセット。 いっぱい入ってて少しお値段高め。


「これにした理由は?」


「……これなら奏士と分け合える」


「ん〜〜〜〜」


そう言われると断りにくい奏士君。 いや結局は

「俺が作れば良くね?」

で完結しちゃうんだけどそういうことじゃないのよね。 この場合は「紅葉が自分の意思で選んだ」事が重要で。 つまり凄く「戻してこい」って言い難い。


「────はぁ。 それなら別の味も買わなきゃだろうが。 同じ味は飽きる」


「……♪」


「今日はもう遅いから明日な」


「……(コクコク)」


紅葉はスキップしながら鼻歌でも歌いそうなくらいご機嫌。 どうやら選択は間違えなかったらしい。


まぁ、ね。 ウン千円ウン万円とかじゃないし、普通に買える値段だしね。 そういうことにしよう。


決して、俺が予想以上に甘くなった訳じゃ無い。 大丈夫、俺はもっと冷徹な男。 どのくらいか聞かれると鬼灯くらい。


あとは最後に買いたい肉とか牛乳とかを入れてっと。 あ、イチゴももう1パック買っておこう。 今この店にある一番美味いイチゴを。 紅葉が選んだやつより美味い奴。


いやほら、今の我が家は4人居ますし。 1パックで満足するほど食細くないし。


そしてお会計。 そろそろこのスーパーにもセルフレジの導入して欲しい。 なんなら俺金出す。 それくらい店員との会話が減るメリットはデカイ。


「……先に袋に入れてる」


「いやお前できないだろ」


「(ムッ)……それくらい私もできる」


なら見せてもらおう。 お前の腕前とやらを!


────────────────────────────


「……できなかった」


「正直でよろしい」


無造作に入れられた物を一旦全部出して入れ直す。 すいませんね他の人。 スペース使っちゃって。


「教えてやるから見てろ。 袋に入れる時はな────」


「……(フンフン)」


どうやら紅葉も興味があるらしい。 珍しく真面目に聞いてる。


「────ってやると、綺麗に入れることが出来る」


「……完全に理解した」


「さては微塵も分かってないな?」


「…………」


おい、こっち見ろ。 目を逸らすな。


「また今度教えてやるから、とりあえず今日はこれと、これと、この米を持て」


紅葉の両手に袋を下げて米を頭の上に置く。 30キロの大容量を買った。


「……重い」


そう言いながらもフラフラしてない紅葉の体幹。 若しくは重すぎてふらつく余裕が無いのかもしれない。


「……前が見えにくい」


違った普通に歩けてる。 強すぎる紅葉の首。


「やっぱ荷台に乗せるか?」


「……そうして」


「どっちにしろチャリまではその上な。 勝手に居なくなった罰だ」


「……理不尽とも言えない」


いや罰で30キロの負担は理不尽に入ると思う。 言うて石抱きに比べればマシか。


駐輪場に着き、紅葉の頭の上から米袋を下ろして荷台に紐で括り付ける。 念の為、米袋の下に保護シートを入れて、っと。


「……少しフラフラする」


「重心が動いてんなー」


「……疲れたから荷台に乗る」


「……まぁいいけど。 重さで米袋破くなよ?」


「……女の子は羽より軽い」


「それ生物以外に通用しないから」


なんなら物は逆効果でよりダメージ入るから。


「……ラク」


2人乗りは出来ないから自転車を押して歩く。 俺も荷物あるからどの道乗れないけどな。 今はハンドルに下げてる。


「あ、そろそろ敷地内入るからちゃんと捕まってろよ? 間違っても両手の荷物、落とすなよ?」


「……?」


──────────────────────────────


「あわわわわわわわわ……」


「忘れてたみたいだけど、家に続く道はロクに舗装してない砂利道だから2輪は凄く揺れるぞ」


「あわわわわわわわ……」


どうやらそれどころじゃないらしい。 小刻みに揺れてる。 色々と。 あれ付け根痛くないのかしら。


「着いたぞ」


「……痛い」


紅葉が胸元と尻を摩っている。 でも知ったこっちゃないからいいや。


「Heyソージ! おかえりなさ〜い♡ お風呂洗ってない! ご飯作ってない! て訳でワタシにシマショウ!」


「選択肢を寄越せ」


「およ? クレハ、お胸とお尻を抑えてドシマシタ?」


「……奏士のせいで痛い」


「はっ! ………ま、まさか」


「おい、喋るな。 どうせロクなこと言わないんだから口を閉じろ。 あと紅葉はもう少し誤解を生まない説明をしろ」


「まさか2人で……2人でスパンキングプレイを!?」


「あーほら」


「しかも激しく揉まれて……ソージ! 女の子のおっぱいは繊細で敏感デス! がっつきたいのは分かりマスケド、ちゃんと優しく触れないとダメデスよ! そういうのはワタシが受け入れマス!」


「日本語で喋ってくんない? 俺その言語知らないんだよね」


「なぬっ!?」


「それより早く中に入ってくれますか? 後ろがつっかえているのですが」


運動帰りの莇登場。 なんとここで柳家+居候が全員参戦。 なんか君た久しぶりって感じするね。 特に莇。


「あ、聞いてクダサイアオバ! ソージってばクレハに────」


「申し訳ございませんお嬢様。 私その言語履修してないので地球上に存在する言語でお願いします」


「アオバまで!?」


「……荷物重い」


「おい、ベルさっさとそこ退け。 邪魔だ」


「あ〜んもっと構ってくれないと嫌! 最近ワタシのこと放置して! 放置プレイはまず相手に快楽を教えてからじゃないと効き目薄いんデスよ!」


「莇、翻訳」


「母星の言語でしょうか」


「何語かは聞いてない」


「……そろそろ両手が限界」


「これは大変! クレハ、ワタシも持ちマス!」


「……頭の上のお米持って」


「OK分かりマ重おっ!?」


「おい落とすな。 破れたらどうする」


「いや流石に重すぎマスよ! なんでこんなの頭の上に置いてるんデスか!?」


「……努力の賜物」


「どんな努力だよ」


「……それは知らない」


「おい言い出しっぺ」


「それよりワタシの全身が悲鳴あげてマスよ!? アオバヘルプ! Hell me!」


「地獄なのはお嬢様じゃなくてこの場ですよ」


「それはいいから早く! このままだと落としちゃう! 連続でガチイキした後みたいに足ガックガクデス!」


「私お風呂入りたいのですが」


「いいからはよ助けんかい!」


「はいはい」


「……奏士、私も限界近い」


「お前か弱い乙女を演じようとしてない?」


「……気の所為」


周りに人気がないことを言い事に、今日も柳家は賑やかなのでした。


──────────────────────────────


「にゃ〜(何やってんだアイツら)」


そんな奏士達を暖かく? 見守る影が1つ。


「にゃ?(あれお前の主人?)」


「にゃ(馬鹿やってるだろ?)」


「にゃー(今日も賑やかねぇ)」


「なう(暗いよりは良いじゃねぇか。 家の灯りが増えるのはいいことだ)」


「なー(だな)」


失礼、どうやら5つだった様だ。 重政は猫の集会でもしていたのだろうか。


 そして


──────────────────────────────


「乾杯!」


「「「カンパーイ!」」」


次回、お花見っ! 少し重要なこともあるかも。 ポロリは無い。

はいどーも「今週は随分と時間に余裕があるな」と思って確認したら金曜日だった作者です。 小説書いてないから時間に余裕あったんですね。


冬コミ、仕事納め、年末年始休業ときて新年スタートですよ。 皆さん休めましたか? 私は1日(12/31)休めました。 元日は新年会の準備で忙しいので休みなんてありません。


ついでにお年玉もありません。 今年もまた財布から何名か行方不明になりました。 大人になると減るばかりの正月って楽しみが薄れますよね。 子どもの頃、親戚は入ればいるほど貰えるお小遣いやお年玉が増えるからSSRキャラだったのに、今ではあげなきゃ行けない従兄弟が増えて価値が大暴落。 すいません失礼にも程がありますね。


でも従兄弟は可愛いんですよね。 不思議です。 お年玉あげたくなっちゃう。


というか、今のお子さんっていくら貰うんでしょうね。 私は物価とか年代もあって1番貰えても5000円、だいたい一人千円〜だったのですが、今は物価もありますし1万円がデフォなんでしょうか。


ノリでゲーム買いに行った際に気付いたのですが、今は新品ソフト買おうとすると5000円じゃ中々買えませんね。 言うて私も豪華版とか買うのが基本なので1万円がデフォですけど。 昔は5000円でもお釣りが来たなと思いました。 物によりますけど。 3DSのソフトとか4800円+税で6000円弱でしたし。 いうてゲームそのものの容量とかスペックも違いますし、奇しくも同じ構えじゃありませんしそこらも関係あるのでしょう。


それはそうと


今回で花見会しようと思ったら思ってたよりお買い物が長引いてしまったと反省しております。 ついでに反芻しております。 40億人、つまり世界の半数が反芻しております。 つって。 あ、首吊った。


まぁでも計画通り行かないのも一興ですしね。 不安定を楽しみましょうってことで立ち直って次回に続きます。 このグダグダ感、久しぶりに思える……


では次回もお楽しみに 次回は1/12予定してます。 頑張ります。 

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