卒業式って内容殆ど覚えてない
3月 それは別れの季節
とか言ってみたけど別れるほどの人脈が無いからそんなイメージは無い。 強いて言うならアニメが冬から春に移行する絶望と希望の季節。 あ、別れの要素あったわ。
このままアニメトークで終わりそうだから話を進めよう。 俺はそれでも構わん。 読者が構うわ。
今年度もそろそろ終わり。 進級、進学、就職、留年、無職……皆それぞれの明日へ羽ばたく時期だ。 最後の奴はアレだ。 羽が蝋なんだろ。 それなんてイカロス?
学年末テストも終わり、登場キャラは全員無事進級した。
そして俺はまたしても2位な紅葉を嘲笑った。 いや〜勝つって素晴らしい! 悔しい顔見せてくれて感謝感謝。
残すは会長選挙と終業式後の春休み。
そして、一大イベント卒業式のみ。
毎年毎年卒業式をやるが、自分が当事者じゃないと卒業式なんて大して記憶に残らん。
そして自分が当事者でも記憶に残らん。 何故なら始まる前から帰ることを考えてるから。 卒業式終わりの集合写真とかクラスパーティーとか要らねぇから帰らせろ。
って普通に帰った。 どうせもう関わらない連中だし、誰も俺の連絡先知らんから何も言われんし。 俺みたいな奴が輪の中に入って空気悪くしても悪いしね。 水に墨汁を1滴垂らしただけでも凄い濁るんだぞ。
……毎度思うけど序盤のモノローグ長くね?
そんな事言うならさっさと本題入ってやるよ。
えー……只今卒業式の真っ最中です。 帰りたい。 帰って重政もふもふしながらゲームしたい。 ハミダシたい。 クリエイティブしたい。 ひよひよ〜
卒業式はもうちょい簡略化してもいいと思う。 卒業証書は教室の席に座って、先生が「今から配るから後ろ回せー」って言ってさ。 それでいいと思う。 答辞とか挨拶とかは放送でやろうぜ。 もしくはMP3配布。
なんてのは俺みたいに行事が嫌いで熱が無い人の意見で、卒業式で泣くようなおめでた連中にはこういう回り道も大事なのだろう。
校長が長々と話して理事長が短く端的にお言葉プリーズしてる間も聞き流してポケーっとしてる。 校長の顔は逆光で見えない。
ふと、卒業生の席を見れば一際デカイ巨石こと巌先輩が目立つ。 武道系主将だからか背筋が凄い。 というか真面目な式だからか顔も真面目で圧が凄い。
天音お姉ちゃん(笑)も本日は優等生モード。 初期以降殆ど見えなかった大和撫子を本日は全開。
「zzz……」
お世話になった先輩が久しぶりマトモな一方、お世話されてた後輩は隣でオヤスミ。 立ちながらじっと動かずに寝てる。 起こすのめんどくせぇからいいや。
『続きまして、会長挨拶。 学生会会長、花伝・V・紅葉さん、お願いします』
「(ドスッ)うっ……痛い」
「式の途中で寝てる方が悪い。 さっさとお言葉述べてこい」
「……奏士はレディの扱い方を学ぶべき」
なんて言いながら紅葉は一瞬で有能会長モードになった。 お姉ちゃん貴方の教育は悪い所が似たよ。
あ、ちゃんと会話は目と小声の腹話術でやってるから相当耳が良くないと他の人に聞こえないぞ。
『……祝辞 本日、晴れてこの宿────────』
……なんであの人紅葉の祝辞だけで感動してんだ? ハイボルテージ早すぎんだろ。
『……続きまして、卒業式、答辞。 卒業式代表、轟天音さん』
「はいっ!」
紅葉と入れ替わりで壇上へ上がる天音先輩。
「……疲れた」
「まだ残ってるぞ」
「……帰りたい」
「あの人の前くらい起きてなさい」
「……頑張る」
なんて言いながらも速攻船漕ぎに着手しだした。 ちょうど日が当たって心地良いもんね。
冬も終わって暖かくなってきたからか、最近の紅葉はずっとお眠。 猫は日向ぼっこ大好き。 家でも最近はずっと縁側に居る。
……紅葉見てたらちょっと眠くなってきた。
日向ぼっこは嫌いじゃない。 花粉がヤバくなる前なら最高だ。 去年まではよく重政としてた。
今年……今年はできるかね。 住民増えたし、猫も増えたし、安全な日向ぼっこはもう無理そう。
「すぅ……すぅ……」
隣の紅葉さんは呑気に寝てますねこれ許せません。
「……ふぁぅ……」
「くァァァァ〜……」
泉ちゃんもベルも欠伸してる。 泉ちゃんの欠伸可愛い〜
莇は護衛や訓練で慣れているからか特に変わりない。
「……zzz……」
いやコイツよく見たら目を開けたまま微動だにせず寝てる。 器用かよ。
答辞を終えた壇上から降りてきた。 あ、こっち見た。
……眠
ポカポカ陽気に包まれた卒業式はまだ終わりそうにない。 やっぱ卒業証書授与が長ぇよ。 宿学多いもん学生が。 やっぱこれ代表だけにした方がいいよ絶対。
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そして式は終わり雑談タイム
「紅葉ちゃぁぁぁんっ!!」
「うぷっ」
式の片付けや別の準備で学生会役員はあっちこっち東奔西走。 ボランティアのバレー部とバスケ部超便利。 ボランティア(強制)だけど。
式場の片付けはベル達に任せて俺と紅葉は卒業生側の対応をしていた。
そしたら天音さんが涙を流しながら走ってきて紅葉に抱き着いた。 化粧落ちますよ。 してるのか知らんけど。
「お姉ちゃん卒業しちゃったよぉぉぉ! これで紅葉ちゃんともお別れだよ!」
「……顔が涙で濡れる」
「あ! ごめんね紅葉ちゃん! 後で拭くから今は受け入れて!」
「……予想外の返し……」
紅葉はもう剥がすのを諦めた様子。
それよりめっちゃ注目されてるから天音さんは少し黙ってくれないかな。
「コレ、天音よ。 後輩が困っているぞ」
遅れてなんかデカイ人がやってきた。
「……どちら様?」
「ヌウッ!? 儂を忘れたか!」
だって影薄いし……名前思い出せないし。
「も〜賢星くんを忘れるなんて君は酷い後輩だな〜」
「いやだってこの人と実際に顔合わせたの数えるくらいしか無いし……でも思い出しましたよ。 えーとロックマ巌先輩」
「……お主、今儂のことを『口ックマン』と呼ぼうとしてなかったか?」
「気のせいじゃないですか?」
ホントホントまじ気の所為。
「……」
「それより天音よ。 そろそろ離れんか」
「あぁん」
ペリっと天音さんを剥がした。 このロックマン、やりおる!
「……涙と鼻水でビショビショ」
「顔洗ってこい」
「…………」
「言っておくが俺の制服はタオルじゃないぞ」
「……別に私のじゃないから汚れても構わない」
「頭おかしいんじゃねぇの? ほらじっとしろ」
「むい〜〜」
持ってたキッチンペーパーで顔を拭いてやる。 濡れた顔も抜群の吸水力で綺麗スッキリ。
「んで、何用?」
「それは勿論紅葉ちゃんとお話に来たんだよ! 紅葉ちゃん見てた〜? 卒業式ですっごく頑張ったお姉ちゃんの勇士見てた〜? 褒めて〜♪」
「……たいへんよくできました?」
「わぁーい紅葉ちゃんに褒められたー!」
「幸せな頭してんなぁ」
これくらい呑気に生きれたらどれだけ幸せか。 いや俺は呑気とかじゃなくてただ頭おかしいだけだから。 自分で言う? でも客観的に見てそうじゃん。 確かに。
というか、今の紅葉疑問形だったけどええの? 紅葉さん貴方の勇士とやらを殆ど見てませんできたけど。 勇士じゃなくて夢見てたぞ。
「いや〜これで思い残すことは無いよ! 紅葉ちゃん、学生の私は死んで明日から人妻の私に生まれ変わるよ!」
「言い方」
「……どうせ人妻になっても学生着るのに」
何となく触れなかった話題にムーンサルトプレスする紅葉ちゃん嫌いじゃない。 懐かしの制服プレイは定番。
「というか遂に本当の結婚するんですか。 おめでとうございます」
「ありがと〜!」
「ヌ? ヌゥ……今妙な声が……」
気のせいですよ気のせい。
「……式はいつ?」
「まだ先だよ〜 婚姻届も出してないし、ちゃんと支えられるだけの土台が出来てからかな」
「……気長」
「ちなみに結婚を先延ばしにすると男側の決意が薄くなって破局したり何年経っても結婚しないままってのがある」
「その点は大丈夫! もし賢星くんが逃げようとしても絶対に逃がさないから」
すいません急にホラーテイスト入れるの辞めて貰えます? ほらー賢星くんビビって縮こまってるじゃん。 それでもなおデカイけど。
「そうだ、紅葉ちゃんには結婚式の時に友人代表スピーチしてもらおうかな」
「……先の話の更に先」
「俺帰っていい?」
「……ダメ」
だってなんか物凄い惚気聞かされてるし……これでも全身が爆裂四散しそうなのをギリギリ耐えてるんだぞ。 このエネルギーをそこのロックマンに移動できないかな……
「その代わりに紅葉ちゃんの結婚式は私がスピーチするよ!」
「それ代わりになってる?」
「……挙げない式の予約されても困る」
「あと今更だけどスピーチするのは披露宴じゃね?」
「……細かいこと気にすると禿げる」
「黙れ」
は、は、禿げんし。 おれぜってー禿げんし。 禿げるとしたら髪じゃなくてムダ毛とかにしてほしいし。 髭とか。
もしかして:脱毛
「天音ー! そろそろ写真撮るよー!」
「あ、はーい!」
遠くから天音さんを呼ぶ声が。
「……」
「ん? どうしたのかな?」
「いや……友達居たんだって思って」
「んー? それはどういう意味かな?」
顔近。 このままだと浮気認定されてそこのゴリラに殺されるので離れてくだちい。
「だって……なぁ?」
「……友達居るようには見えなかった」
「猫被り凄いし」
「……優等生モードの天音さんは近付きにくい」
「近くにいる恋人がコレだし」
「「あと素のテンションが少しウザイ」」
「2人とも酷い!」
容赦ない口撃を食らって泣きわめく先輩。 これが卒業生代表になった人かぁ……
「2人ともそこまでにせい。 あまり天音を虐めてはいかんぞ」
「賢星くん……」
……なんか浦島太郎でこんなやり取りあった気がする。 天音亀〜かめかめー
「天音ー! 写真に入らないとあんただけ左上に載せるよー!」
「はいはーい! 今行くよー」
どうやらこの人にも素で付き合える同性同年代の友人が居る模様。 良かったね。
「それじゃあ2人ともまたね。 宿木学園の学生会は任せた!」
「……任されました?」
「あ、それとあとで紅葉ちゃんの様子を見に君のお家にお邪魔するから!」
「は?」
「それじゃあお幸せに〜!」
「おいコラ」
一方的に言い残して天音さんは去っていった。 台風かアレは。 厄介度が自然災害だろ。
「あー……」
そして残されたその恋人ことロックマン。 どうしよう俺も紅葉もこの人と直接的な関わりが薄いから会話に困る。
「まぁ、天音の素はあんなだが、器はデカいしよく気の回るいい女じゃ。 今後も仲良くしてやってくれ」
「はぁ」
「ではな。 天音が邪魔した時はよろしく頼む」
「巌ー! 俺達も写真撮るぞー!」
「おーう! 今行くから待っておれー!」
ノッシノッシと学友達の元へ行く賢星くん。
そして最後に残ったのは俺と紅葉の2人。
「……仕事戻るか」
「……(コクリ)」
騒がしくも面倒見のいい先輩達を見送ったあとはお片付けだ。
まぁ見送るも何も顔見知りの先輩あの2人だけだし今後もちょいちょい会うんだろうけどな。
……天音さんの相手今後もやんのか…………紅葉に全部押し付けられないかな。
そういや、あの人最後に不穏なこと言ってた気がする。 誰と誰がお幸せになるの?
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学生会室
「諸君、諸々ご苦労」
帰ろうとしたら役員全員理事長サマに呼ばれまして。 さっさと帰って昼飯食いたいんだけど。
「3年生の登校日は今日が最後だ。 今後は2年生……特にこの学生会が中心になって運営していく。 心してかかれ」
「まるで来期も続投するみたいな言い方してっけど、俺やらねぇからな?」
「……私も」
「駄々をこねるな小僧共。 立候補者が居ない以上、このまま行けば花伝が学生会長を続ける」
「……奏士にパス」
「そのボールは受け取らない」
「……じゃあ会長権限で指名する」
「そんな権限は無い」
「いやあるぞ」
「あんの?」
「元々は前任会長の指名制だと言ってあるだろう。 本来なら選挙だが、候補が居ないなら致し方ない」
「……これで逃げ場は無い」
おい何だこのクソシステム! このコード書いた奴を呼べぇぇっ! ってなる時その書いたやつは大体退職してる。
「だがいいのか? ソレに会長をやらせると崩壊するぞ」
「それってどういう意味デスか?」
「簡単な話だ。 今までは花伝という上司が居たから大人しかった男に最高権限を与えてみろ。 やりたい放題やるぞ」
「……それはマズイ」
「ソージがやりたい放題やったら大変なことにナリマス!」
「宿木学園が消えますね」
「くっ、そんな事したら一体何人が路頭に迷うか!」
「お前ら少しは人の善性を信じる心とか無いん?」
泉ちゃんを除いて学園崩壊を確信してるんだけど何コイツら。 はっ倒していいよね。
「……奏士に善性なんて無い」
「そんなもの原子核サイズでも無いでしょう」
「何時までもワタシに手を出さないから無い」
「先輩、無いものは無いんです。 諦めましょう?」
「羽虫共が……」
「あ、あの皆さんそろそろ……」
危うく鏖、もとい皆殺しにしかけたけど泉ちゃんのファインプレーで踏みとどまった。
でも泉ちゃんさぁ……フォローするなら俺が会長云々の時でも良かったんじゃない? もしかして声に出さないだけで否定しなかったってこと? そんな事言うと3時間撫で回しの刑に処しちゃうぞ。
「あぁ、一応言っておくが、奏士が強制だが3人は自由だ。 このまま続けるのなら私の方から次期会長に伝えておこう」
「クソブラックめ。 労基に駆け込んでやる」
「残念だが貴様は学生だ。 よって労基は動かん諦めろ」
「なんだコイツ黒に黒塗り重ねて黒色無双の再現でもしてんのか?」
学生はぁ! 職業欄に書けるから労働者だと思います!
ちなみに労働時間は朝8:30~16:20が授業でその後17:30~18:00くらいまでが生徒会業務。 そんでもって休憩時間が合計2時間くらい。 クソがギリギリ労働基準法(8時間)以内じゃねぇか。 割増払わせようと思ったのに。
……いや元から無給だから0×1.25しても0だな。 やっぱクソだわ。
「煩いバカのせいで話が逸れたが、どうする? 来期も続けるか?」
「それは今直ぐに出さなければいけない話ですか?」
「今じゃなくてもいい。 が、そろそろ任命式だ。 今週の金曜までに決めて報告して貰えると助かる」
「金曜日……あと3日で決めなきゃ……」
「何度も言うが強制じゃない。 特に、莇とバレンタインは3年生、進路がある。 無理に入って成績落とすくらいなら自分のことに専念しろ」
「私は既に決まっているので進学も就職もしませんが……どっちにしろ、お嬢様が続けるのであれば私も続けます。 終わるのであれば、私もここで失礼させていただきます」
「良いのか? 自分の事くらい自分で決めたらどうだ」
「あぁいえ、単にこのお嬢様から目を離すと何やらかすか分からず安心して眠れませんので」
「アオバ……ん? あれもしかしてワタシ信頼されてない!?」
「……今更?」
「お前の信頼なんか地に落ちてめり込んでんだろ」
「しっつれいな! ちょーっと目を離したくらいで無様を晒したり迷惑かけたりシマセン! どんどんウォーリーを探せ!」
「……ちょっと何言ってるのか分からない」
「てか、お前ここに来た時莇を撒いて遊んだから迷惑かけてたよな」
「ちょっとギックリシマスヨ」
腰みたいに言ってっけど。 ちなみに作者は最近重いもの持ち上げて見事に腰が召された。
「……まぁ過去のことは水にどんぶらこ。 OK?」
「とかほざいてるが、被害者さんどう?」
「私はもう慣れました」
話を聞く限り昔からベルはこうだったらしいから莇は鍛え抜かれている。 ベルさんは反省しましょう。 手始めに原稿用紙5────万円分の遺書を提出しなさい。
「ねぇお姉ちゃん、私はどうすればいい?」
「泉も気にするな。 お前も友達付き合いがあるだろう」
「えっと……うん」
泉ちゃんのお友達……そ、それって泉ちゃんを狙ってる男子とか狙ってない男子とかクソヤリチンとか泉ちゃんを染め上げようとしてるクソビッチとか泉ちゃんの純粋な可愛さを妬むクソビッチとか居るのかなドキドキ……
あ、いや泉ちゃん根本的に俺と同じ人見知りだから友達居ねぇわ。 俺調べだと薪姫と頼金しか居ない。
「友達付き合い……まぁ私たち放課後とかお休みの日に遊びに行くことあんまり無いですけどね」
「……そうなの?」
「はい。 華ちゃんはお店の手伝いがありますし暇さえあればとってもお熱な彼氏さんとイチャイチャしてます。 私は日課の情報収集と写真撮影で暇な時間が中々……」
「だってよお熱な彼氏さん。 可愛い後輩の交友関係のために1世紀くらい離れてみてはどうだ?」
「それは生涯の別れでは?」
むしろ生涯別れてろよ。 年一で合わせてやるから。 その日が晴れてたらだけど。
「ふむ……なら、泉はボランティア役員というのはどうだ?」
「それって……ああ、前にハナを誘う時に言ってたアレデスか」
「あぁそうだ。 時間が空いてる時に手伝いに来てくれればそれでいい。 勿論、役員の1人としてカウントしておこう。 要は基本的に非番の庶務だな」
「あ、それいいな。 俺それにする」
「ファミレスのメニューじゃないぞ。 そんなに望むならお前だけ特別に365日当番にしてやる」
「閏年しか休めないじゃん」
「……4年に1回の休みで検討してる……」
「なら24時間だな」
「それだとうるう秒しか休めないじゃん」
「意地でも休もうとしてる……」
「先輩意地汚いですね」
「年間1秒の休みだけで仕事しようとしてる俺のどこが意地汚い?」
「先輩という人間そのもの」
「理不尽過ぎる」
俺そんなにがつがつしてる? 確かに時々ト○コネタ入れるけど。 釘パンチの練習してるけど。
「それで、泉はどうする?」
「えっと……うぅーん……」
「迷っているなら置くだけ置いてみたらどうだ? 奏士のやる気も上がるぞ」
「……そうなの?」
「泉ちゃんブーストはどんなドーピングよりキマル」
「先輩ワードチョイスが致命的にダメです」
あんらそう? ヤダ〜♡ おっ、久しぶりだな俺の中のオネエ口調。
でも泉ちゃんブーストはヤバいぜ。 やってみな 飛ぶぞ
「えっと……だったら籍だけ置いておいて貰おう、かな」
「そうか。 なら、そう伝えておこう」
わぁーい泉ちゃん続投だぁ。 これで紅葉からのDVにも耐えられる。 DVはあれだぞ。 『どんなときもバイオレンス』の略。 紅葉ちゃん何で怒るか分からんから……
「しかしアレだな。 これで泉は紛うことなき優等生だな」
「そうなんですか? 確かに泉ちゃん成績良いですけど」
「学業は平均以上あって運動方面も悪くない。 むしろ技術で補う能力が高い分良い方だ」
「え? あ、え? 急に何?」
「授業態度も良く、多少人と話すのが苦手だが友人も居て関係は良好。 その上1年生のうちから生徒会役員を務めて続投だ。 これは紛うことなき優等生。 私も鼻が高い。 褒美に頭撫でてやろう」
「あ、えっと……ありがとう?」
泉ちゃんが椅子に座ってるからまだ保たれているが、本来は悠ちゃんの方が若干身長低いから凄く台無し感出そう。
というか2人とも小柄だからなんというか微笑ましい。 悠ちゃん俺にもやらせてやらせて。
「…………」
「紅葉、急に黙ってどうした?」
「……今理事長が言った言葉を整理してた」
「理解が難しかったとかか?」
「……全部整理すると泉が奏士の下位互換になる」
「会長それだと泉ちゃんが不良になるんでやめてください」
「花伝、泉に失礼だぞ」
「クレハ、泉に悪いデス」
「そうですよ。 コレと比較なんて侮辱にも程があります」
「……ごめん」
「謝るなら俺に謝れよ」
確かに俺というスーパーマンと比較したら殆どのやつが下位互換になるけど。 何? みんな俺に恨みでもあんの? 俺の方が恨みあるぞコラ。
「ともあれ、これで役員は3人確保だな。 バレンタインはどうする?」
「うっ……ワタシも続けたいデス」
「おぉ、そうか」
「でも────受験勉強とかしないとだから続ける余裕が分からぬ! というか割とガチめにマズイデス!」
「莇、救急車」
「既にかけてます」
「……救急箱」
「わ、私は担架を……」
「えーっとAEDはどこに……」
「こっちだ! 頼金着いてこい!」
「何故に!? みんな何故に!?」
ベルの発言で一気に慌てふためく面々。 だって今とんでもない発言してたぞ。
「ありえない……ロクに勉強せずに遊んでるお前が受験勉強、それも現状を把握して考えてるなんて!」
「ありえません……授業は殆ど居眠り、課題も後回しで最終的に締切直前で触れるお嬢様が!」
「……真面目なベルなんて存在しない」
「よっし3人ともそこになおれぇ! 正座で足が痺れるくらい長ーいお説教デス!」
紅葉達と顔を見合わせるが、全員納得いってない。 ベルが……あのベルが……
「お嬢様……本気、なのですか?」
「ワタシをバカにしてもらっちゃあ困りマス! やる時はやる女、それがワタシデス!」
「できればもう少しその方の登場頻度増やして欲しいですが……成長しましたね。 奏士殿、今夜はお赤飯にしましょう」
「めんどいから却下」
「あれ?」
だってもち米買わなきゃだし……そうでなくても作るのめんどいし赤飯って塩入れるからおかず選びの難易度上がるし。
「そうか。 なら強制はしない。 受験勉強に励むのもまた学生だ。 無事卒業できるように頑張れ若人」
それは「自分はもう若くない」って意味の自虐かな?
って言いかけたけど大人だから飲み込んだ。 あっぶねー紅葉じゃなくて悠ちゃんからDVされるところだった。 DVのDは『どつき回すぞ』のDだ。
「でもそうか……」
「チサト? ドシマシタ??」
「いや……ふと思いまして」
「……??」
紅葉も、他の皆も何を思ったのか分からず頭上に浮かべている。 あーこの流れは話の締め入るな。
「先輩達は3年生、ということはあと1年で卒業しちゃうんだなーって思いまして。 諸々計算すると遊べるのは半年とちょっとくらいじゃないですか」
「あー……確かに!」
「そう言えば次は私たちの番でしたね」
「……長いようで短かった」
え、何この空気。 急にしんみりしすぎじゃない?
というか来年って言ってるけど、クソ遅筆の作者が1年で話終わる訳ないだろ。 多分あと2、3年はかかるぞ。 さーて本当にマジで卒業式出れるの何時になる事やら。
「ワタシとアオバが転入したのが大体6月……あれからもう9ヶ月デスか……え、美少女達と9ヶ月一緒に過ごしてソージまだ童貞なの逆におかしくないデスか?」
「えー俺に飛び火すんの?」
いやおかしくないだろ。 むしろ貞操観念しっかりしてる紳士と言ってもらいたい。
「おかしい……ワタシの計画だと夏休み前に恋人になってお盆中のアバンチュールくらいで膜を破ってるハズなのに……」
「お前1ヶ月で俺を落とせると思ってたのか?」
「……色々拗らせた童貞なら行けると思ってマシタ。 ほら、ワタシの見た目と性格ってオタクと童貞が大好きなタイプだし」
「見通し甘過ぎるだろグラブジャムンかよ」
「……でも確かに好きそう」
うんそれは俺も思う。 惜しむらくはベルが3次元で俺が3次元に興味無いって事かな。
あと純粋にベルがウザイのと俺が恋人非募集なこと。 重政と泉ちゃんで枠は埋まってる。
「話戻しますけど、皆さん3年生後期ってどうするんですか?」
「そういや俺も知らね。 悠ちゃんそこら辺どうなんの?」
「少なくとも3年生はクラス分けが進路で決まる。 就職なら就職先でまとまりのあるクラス、進学なら進学先に合わせたクラス。 奏士や花伝みたいに進路が既に決まってる、或いは自分の会社を持っている者はそれらを纏めたクラスに分けられる」
「はーん」
「……つまりベル達とは3年生もクラス違い」
「そんなぁ! ワタシ今スグにソージに永久就職シマス! これならクレハと同じクラスになれマス!」
「お前ついさっき改めた評価を覆す気か?」
「お嬢様はこう見えてメンコが得意でして」
「そっか成程とはならん」
でも流石ベル。 それでこそベルだ。 この作品の登場キャラらしく絶妙に締まらない所こそベルだ。
「ちなみに、人数の関係上進学・就職・その他混合クラスができる可能性がある。 バレンタインはそれに賭けるんだな」
「ワカリマシタ! 同じクラスになる方に花京院の第二ボタンを賭けます!」
「……なら私はならない方にシャツの糸クズを賭ける」
「目くそ鼻くその賭け事やめろ」
「代償が釣り合ってると見れば賭け事は上手、なのか? いややっぱり下手くそだこの2人」
頼金ですら冷静さを取り戻すレベルって相当だぞ。 つまり俺はこのレベルの奇行を日常的に行ってるってこと?
「というか違う。 俺が聞きたいのはクラス分けじゃなくて学生会の話だ」
「……後期もやるのかどうか?」
「超イグザクトリー。 俺と紅葉は就職も進学もしないし既に生活出来る稼ぎがある。 そして3年生は前期の期末テストの後は進路に合わせた特別授業しかない。 よって超暇になる」
「……私はどっちにしろ絵を描いて過ごす」
「んで、俺らはどうなんの?」
「……しれっと巻き込まれた」
「忘れてるようだから教えてやる。 3年生は全員共通で後期の委員会・学生会役員に参加しない。 後任が育たん」
「じゃあ俺は最長でも半年で解放されるって事か?」
「悔しいがその通りだ」
何が悔しいの? ねぇねぇ? 何が悔しいのか言ってみなよ。
「お2人は気楽で良いですね〜」
「努力が今か昔かの違いだ」
「……凄く頑張った」
それはもう色々ありましたよ。 何があったからちょっと覚えてないけど。 コイツ……
「でも……やっぱり皆さん先に卒業しちゃうんですね……」
「泉ちゃん……」
それはもう仕方ない。 早く生まれて早く入って早く出ていく。 それだけの事だ。 卒業して消える程度の繋がりなら気にする必要無いし、卒業しても消えない繋がりなら卒業程度で気に病むほどじゃない。
「大丈夫だよ泉ちゃん! 最悪ベル先輩は私たちと一緒に卒業してくれるよ!」
「ぶフッ……」
「(クスクス)……」
「大丈夫って何が!? というか2人とも笑うところどこデスか!」
「あと先輩も素行不良でワンチャン! もし後輩になったらこき使ってあげよう!」
「はい止め止め! 今日は解散だ解散! もう帰れ全員!」
異様に飛び火するんだけどなにこれキャンプファイヤー? 火の粉で服に穴あきそう。 胃はもう手遅れ。
はいどーもこの前数ヶ月ぶりに布団で寝たら一瞬で落ちてめっちゃぐっすり寝れた作者です。
いやー布団ヤバいですね。 私はスペースの都合上敷布団ですが、どうしても机を片付けたり敷いたあと畳むのが億劫なので最近は畳んだ敷布団(約0.5畳?)の上に枕と布団置いて、身体丸めたり机の上を整理してそこにギリギリ足を伸ばしたりして寝てました。
最初は目覚めよく寝れたんですけど、徐々に疲れが溜まる一方で……しかし忙しくて布団敷く余裕も体力も無く、そのまま続けてたんですが、最近余裕があったので布団敷いてみたらあらま驚き! なんと超グッスリ! やっばぁ……
という訳で最近は布団敷くことを心がけてます。 やっぱり身体、特に足伸ばして寝ないと疲れとれませんからね。
では雑談終了で本編へ
卒業式だってのに卒業生殆ど出てこないのは何故? 大半が役員たちの雑談なんですけど。 もっとよく考えてから書いて欲しいものです。
そして会長選挙。 略称は生徒会選挙、縮めて『生選』でしたっけ? 学生会なのに生徒会の方が浸透してるのは言いやすいから。
最初は実績アリの強敵紅葉陣営VSすいませんポニテさん名前で出来ませんでした陣営(+神鳴・面白そうだから参戦した奏士)で戦わせようと思ってたんですけど長くなりそうなので辞めました。 本編がどうなるかは未来の私次第。
それではまた次回。 11/3の予定です。
追記
この前出かけ先で見つけた恋みくじを引いてみました。 奏士のつもりで引いてみたら
『運勢:吉・ラッキーアイテム:タクシー・ラッキーカラー:黒』
でした。 すいませんあいつも紅葉もタクシー使わないし紅葉黒い下着履かないんですけど。 これは紅葉にそういうチャレンジさせろって話ですか? 黒はベルの担当分野なのに?
……あ、でも基本的に薄着で無防備な紅葉さんが黒下着を身につけたら透けorチラリズムのラッキースケベ連発できますね。
で、ありとあらゆるラッキースケベを回避し、遭遇しても特に興奮しないあの男にどうしろと? この難易度は確かに吉レベルだ……あれ吉って大吉の次に良いハズなのにどうしてですか? 誰か教えてください




