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「『白猫と○○』の方がサブタイ考えんの楽」で満場一致した。 だが使うとは言ってない

今回の後書きに大事なお知らせがあります。 お見逃しなく!

「っぶねー……マジ危ねー」


紅葉の感知力を下げたってもあの紅葉だどうせ直ぐ復活する。 俺がカッコ良さに憧れて特殊な訓練を積んでなけりゃ逃げきれずに殺られていた。


「……見つけた」


「ほら〜」


噂をすれば影が射す。 そして紅葉の殺意が刺さる。 超痛い。


「……捕まえる」


「鬼ごっこしたけりゃハンデを寄越せや」


ただの踏み込みですら紅葉がすれば悪質タックルと化す。 なんだコイツ日○志望か?


「よっ」


脛を砕くような低空タックルを飛んで避ける。 天井の突起を掴んで重力無視するのも忘れない。 今の私はスパイディ。


「……逃がさない」


紅葉は素早く切り返す。 壁や手すりを蹴って駆け昇って上昇ライダーキック。


「相変わらず立体に動きやがって……巨大敵倒す激アツ展開かよ!」


「……私のイチオシは牛同士の決着」


「だからどうしたっ!」


天井を蹴って緊急回避。 しかしそこは紅葉。 俺が避ければ即座に次へ動く。


「……うぉぁー」


「ギ○スかてめぇは!」


天井を蹴り、空中で一回転しながらのギルス○ールクロウ、もといかかと落とし。


「をぉっばっ!」


「……避けられた」


「避けるわ! 今カマイタチ発生してんぞ! 見ろこれ! 制服の裾が解れたじゃねぇか」


「……それはカマイタチ関係無い」


「そうかい。 じゃあ五体満足で帰って補修しないとな!」


会話中でも止まない紅葉のラッシュを避けながら状況把握。 良くも悪くも校舎内の人影が少ないから動きやすいが逃げにくい。


「てか、お前さっきまで持ってた劇物どうした?」


「……置いてきた。 あと劇物じゃない」


「ダメな我が子ほど可愛いってか? ちゃんと認めろ炭は炭だ」


「……捻り切る」


さっきから紅葉が動く度に真空刃が飛んできてる気がする。


だってずっと風切り音凄いもん。 周囲が歪んで見えるし。


「おーいちゃんとそっち持てー」


「うーっす」


おっとここで障害物〘デカイ荷物を運んでる設置業者〙が登場。 見事に行く手を塞がれた。


前方の壁、後方から迫る白鬼。


いや、鬼じゃない鬼神だ。 鬼ならばどれほど良かったでしょう。 でもそんなこと言ったってこれは夢じゃネーモン。 流石俺、割と余裕あるな。


「……ストライプメイト」


「『チェックメイト』だバカタレ」


「……間違いは誰にでもある」


「間違いが極端なんだよ。 お前も、ベルも、どいつもこいつも!」


足を止めず緩めずそのまま加速。 ぶつかる寸前で前方宙返りをしてヒーターと壁の間を通る。


「……今のはちょっとカッコイイ」


「だろ?」


「……私もやってみる」


なんて言ったと思ったら普通に出来ちゃう紅葉ちゃん。 俺よりフォーム綺麗なの腹立つ。


「……出来た」


「おめでとう。 拍手喝采のサプライズフィーバーだ」


「……再開」


「よし来ない」


────────────────────────────

理科室


「お前っ! その縄どっから持ってきた!」


「……演劇部に借りた」


「演目は西部劇か? カウガールみたいな真似しやがって」


「……理科室はものが多いから投げにくい」


「そもそも投げんな! 捕縛ロープってか鞭だろ音的に!」


「……ちゃんと加減してる」


「所得税みたいに力の具合で加減率上げやがれ!」


「……捕まえた」


『おめでとう大ハズレ(笑)』


「……人体模型だった。 ……メモの裏にも何か書いてある」


『何かあると思った? 残念何もありませぇ〜んm9(^Д^) 』


「……避けた一瞬で準備したにしては手が込んでる」


──────────────────────────────

教室


「……危ない」


「ちっ……黒板消しトラップには引っかからんか」


「……トラップのクオリティが小学生」


「罠ってのは単純な方が引っかかりやすいんだなぁ」


「……私もやる」


「うおっぶね!」


「……先生あるあるチョーク投げ」


「今の時代で見た事「……えい」人が話してる途中でしょうが」


「……話す余裕があるなら大丈夫だと思ってやった」


「見ろ今の俺を。 めっちゃ冷静に対処してるけど内心ガチ焦りだぞ。 だってチョーク投げじゃないもんマグナム弾くらい威力ありそうじゃん」


「……人力でそこまで強い力は出せない」


「じゃあなんでチョークが壁に当たる度に粉々になるんだろうな。 壁も凹んでるしチョークは飛ぶ過程で摩擦で先が尖ってるし」


「……ばんばん」


「甘いっ痛いっ目がァァァァっ!」


「……何がしたかったの?」


「指2本で挟んで止められると思ったんだけどな。 見事にミスって俺の目頭が両方おじゃんだ」


「……泣いてる?」


「泣いてないけどすんごい痛くて泣きそう」


──────────────────────────────

倉庫


ここなら紅葉でも……


「……ここに居る気がする」


ヤバいバレた。


いやまだ大丈夫だ。 今の紅葉は頼みの感覚器官が超スペックダウンしてる。 例えるならゲームのラスボスと融合した最強のライダーが分離システムとワクチンの作用でレベル2に負けた終わりなき最終回くらいダウンしてる。 分かりにくいわこんな例え。


「……奏士の匂いがする」


だと思ったよクソが。 予想より早く復活してやがる。 まだ30分だぞ。 安全を考慮して薄めに薄めたけど1時間は鼻が使い物にならなくなる代物なのに……


「……臭い。 ここの倉庫は後で掃除が必要」


その掃除とやらは誰がやるのやら。 業者に頼むのか、それとも生徒会活動として俺らがやるのか。 物が多いから俺はやりたくない。


「……掃除は奏士にやらせる」


このハイパー無慈悲め。 つーか何ちょっと笑ってんだアイツ。 満足そうな顔しやがって。


「……匂いが複雑で判別に困る」


そう言いながらも徐々に近付いてくる。 怖いよお前。


「……奏士の匂いが近い」


物陰に隠れる俺まで紅葉があと一歩、の所で影に解けるようにそっと移動。 その際、今まで組み立てていた罠も置いておく。


「……こっちのほうが濃い…………?忘れ物?」


\パッパラパッパッパー♪(ラッパ音)/


『見つけてくれてありがとう! 後ろにプレゼントがあるよ!』


「……後ろ?」


『アーッ!!!』←ゾンビメイクの模型ドアップ


「ふに゛ャァァァァッ!!!?!?!!?」


「ぐぁぁぁぁぁっ!!?」


な、殴った衝撃に巻き込まれた……倉庫の扉どうやって直そう。


────────────────────────────────

廊下


「……見つけた」


「ちぃ!」


普通に紅葉と遭遇した。 今までがアレだったから逆に新鮮な気がする。


「……逃げても無駄」


「無駄かどうかは俺が決める!」


「……セリフだけは熱血主人公」


今のは俺もそう思う。 じゃあ次のノルマはコロコロよろしく「○○って……こんなに面白いんだ!」ってセリフにしよう。 ○○にはホビー名が入る感じで。


「あ、おーい奏士ー!」


進行方向に悠ちゃんとも助の姿が。 人気の無い校舎、男女が2人きり、何も起こらないはずがなく。 いやないなうん。


でも俺が紅葉に殺されそうになってるから何も起こらない訳では無いな。 訂正訂正。


「ちょっ、2人とも邪魔!」


「おーお前ら廊下は走るなよー」


「なら廊下以外を走る!」


2人の前で横に飛んで壁、天井、壁と足場を変え、再び床に着地。


「すげー……バレルロールって人力で出来るもんなんだな」


「そういう問題じゃないだろう」


「……いざチャレンジ」


いやぁぁ紅葉もバレルロールで着いてきた。 足場変えてるってより普通に走ってない? 重力無視してない? ねぇ。


「日に2回も見るとは思わなかった」


「ったく……お前ら騒ぎは起こすなよ!」


「起こしたら全責任は紅葉にある!」


「……連帯責任」


「そんな責任はチーズとレタスと一緒にバンズで挟んで食ってやる!」


「……ピクルスが無い。 やりなおし」


「俺はピクルス抜く派だから嫌!」


「……何の話をしとるんだあいつらは」


「まぁ平和でいいじゃねぇか」


「花伝が絶賛殺意マシマシで追いかけてることを『平和』と呼ぶな」

────────────────────────────────

体育館


「あれ、会長どうしました?」


「……奏────副会長のバカの方はどこ」


「えぇと……『バカ────頭のおかしい学生会長が来たら俺は図書館に居るって伝えてくれ』って言ってどっか行きました……」


「…………バカって言ってた」


「会長もそう呼んでた気が……」


「……協力感謝。 あとこの縄返す」


「あ、ありがとうございます。 行っちゃった……」


「何何ー? 今の会長?」


「うん……多分また副会長と追いかけっこしてる」


「なんか久しぶりって感じするねー」


「最近見てなかったしねー」


「ホント、2人とも仲良いなぁ……」


──────────────────────────────


「くっくっくっ……729」


笑え声と思いきや9³ってネタはボツにしよう。


現在、俺は学園中央の大図書館に潜んでる。 既に明かりも消えたこの場所、そしてさっきそこら辺にいた演劇部らしき人に伝言残したから、紅葉は裏をかいて図書館以外に行くだろう。


しかし俺は敢えて正直に伝えた。 裏の裏をかくより何もしない方が楽だし。 裏をかくより背中かいてた方がマシ。 あ、考えたらムズムズしてきた。


※ 本当にムズムズしてきたので暫くお待ちください。


このまま紅葉が飽きるまで耐久戦と行こう。 幸い、図書館は広く、図書館特有の匂いが充満してるから紅葉の嗅覚が戻ったとしても役に立たない。


更に、紅葉お得意の気配探知も野生の勘も気配を本達と一体化して溶け込んでいる今の俺に通用しない。 普段の奇行で忘れがちだけどなぁ……俺はそれなりにハイスペックなんだぞ。 逃げに徹すれば紅葉なんて敵じゃない。


\ピンポンパンポ〜ン♪/


『テステス……副会長の柳奏士くん、至急生徒会室にお越しください。 2度は言いません』


なるほど〜俺が逃げないように職権乱用するとはな。


まぁ行かないけどな。 何もしなければこの放送は紅葉のイタズラで終わりだ。


『……追記。 5分以内に現れない場合、私は2度と奏士のために絵を描かない』


「こんのドちくしょぉぉぉぉっ!!」


──────────────────────────────

生徒会室前


「あん畜生め……」


絶対に自分が優位にあるからって切り札乱用しやがって……じゃんけんで毎回ピストル使ってんじゃねぇぞ! 正々堂々グーとチョキと以外を出しやがれ! 正々堂々って言葉を辞書で引いてこい。 ボクちん現代っ子だから辞書の引き方分かんな〜い。 テヘペロりんごん。 キッショ。 ストレートにキショい。


「…………」


周囲を警戒しながら生徒会室の扉に耳を当てる。 中から音はしない。 元々防音性高いしここの扉だけ異様に豪華だからその分の厚みで余計に聞こえにくい。


なんでこんな無駄なスペックしてんだよ。 もっとこう……普通の空き教室くらいでいいだろソファとかカーペットは有難いけど!


音は頼りにならず、中の気配も感じない。 紅葉が部屋の外にいて獲物が罠にかかるのを待っているのか、それとも中にいるけど気配を遮断してるのか。 紅葉なら出来る謎の信頼があるからどっちとも言えない。


仕方ない……虎穴以下略だ。 鞄類が生徒会室の中にある以上、手持ちの道具じゃこれ以上の逃走は難しいんだ。


いざ! 中入った途端襲いかかるとか扉開けたらゾンビが出てくるとかそういう類じゃないことを祈る!


祈るのは神じゃないぞ。 俺の運だ。 初詣の御籤が大吉だったんだからここで発揮しなきゃあの神は滅ぼす。


「おはようございまーす……」


寝起きドッキリみたいにそっと扉を開けながら小声で。 これで死体が転がってたら寝起きドッキリ失敗だ。 成功させるために輪廻転生か蘇生か選ぼう。


「…! ……!」


シュバっと入ってシュバっと確認。 よし、誰も居ない。


というか部屋暗。 明かり点いてないし月の光しか入ってないじゃん。 超幻想的。 超綺麗。 マジエクストリーム。


うわぁ語彙力ひっく。 お前それでも作家か? これでも漫画原作だよ悪いか。 悪いね。 悪いよなごめんなさい。 ケジメとして小指を……そこら辺に居た誰かの小指で勘弁。


夜目がきくと言っても暗いもんは暗い。


が、ここで明かりを点ける俺じゃない。 不用意に明かりを点けるのは危険という事をコ○ン君50話が実証してる。


ここで懐から取り出すのは暗視ゴーグル。 俺ちゃん何でも持ってる。


よしよしこれで周りがよく見える。


整頓された棚、主にも助のサボりに使われる来客用ソファ、無駄に豪華な会長専用椅子、部屋の隅に佇む白いモヤ。


……モヤ?


うんモヤだ。 なんかあの一角だけ白いモヤがある。 ゴーグル壊れたか?


いや壊れてないな。 レンズの中にゴミが入ってるとかも無し。


つまりあれは現実に存在するモノ。


なるほどつまりは幽霊ですね。 英語で言うとゴ、ゴ、ゴ、ゴースト。 めっちゃ開眼してそう。


オオバオババオババババオバッバッバッオバオオオオババオバマ!? オバケじゃないのかよ。


よぉーし触らぬ神に祟りなしって言うしさっさと部屋から出よう。 お化けなんかと同じ部屋にいれるか! 俺は自分の墓に帰らせてもらう! もう死んどるんかい。


……もきゅ?


押しても引いてもガチャガチャやってもドアが開かなぁ〜い。 もきゅ? 思考を放棄するな。


いや待って真面目に開かないんだけど。


ねぇ待ってドア開かないしオレ魂近付いてくるしドア開かないし月光綺麗だしドア開かないしドア開かないんだけど。 まぁ落ち着け。 落ち着いてどこでもドアを探すんだ。


落ち着いた。 自己管理完璧ィ……


落ち着いたら幽霊も怖くなくなってきた。 よく考えたら我が家の方がより出るし今更1体2体────幽霊の数え方って「体」?「人」? 個人的に幽霊は人の霊、お化けは人含む全体的な呼称だからどっちでもいいなうん。 結構な危機的状況で考える内容じゃない。


しかしここで慌てないのが俺。 さっきまではあれだ少しお茶目に振舞ってみただけ。 読者を騙す為+文字数のかさ増しのためについたバリバリの嘘、迫真の本音だ。 じゃあ嘘じゃねぇじゃん。


さてどうするか。 白いモヤの幽霊……とりあえず「ホワイトさん」って呼ぼう。


ホワイトさんは1歩ずつ、確実に近付いてくる。 最近の幽霊って足あるんだー


ここで俺は迎え撃つ姿勢。 毎回紅葉やら悠ちゃんやらにボコボコにされてるから忘れがちだけどなぁ……奏士くんこんなでも長年ありとあらゆる戦闘術を叩き込んだ男なんだぞ。 それなりに強いんだ。


少なくとも銃持ったテロリストよりは強い。 さっきまでイキってたのに最後だけ事実なのムカつく。 ちょ黙れ。


向こうも殺気に気付いたのか戦闘態勢に移った。 凄まじい圧だ……自分が山猫に挑む子鼠に思える。 窮鼠猫を噛む前に猫にあっさり噛み殺されそう。 重政はネズミとか嫌いだから不戦敗。


の割には俺に嫌がらせする時とかネズミの死骸見つけて来るんだよなぁ……あれは重政が捕まえたんじゃなくて、重政のナワバリに住む配下に連れてこさせたモノか? 今度少しでいいからその配下のにゃんこを触らせて欲しい。 野良じゃないといいなぁ。


「……来ないの?」


「今ちょっと考え事してるから」


「……?」


今なんか幽霊から話しかけられた気がする。 こういう時って返事しちゃダメなんだけどな。 ノリで返しちゃった。


「……じゃあ私から行く」


「いや来んなよ」


もうお分かりだろうから言うけど幽霊の正体は息を潜めてた紅葉でした。 幽霊じゃなくて安心安心。


でも幽霊の方がマシだった。


そこからは再びドタバタ。 フィールドが生徒会室という狭さだからもう何をするにも一苦労。


粉塵系は掃除が大変だし備品壊す訳にもいかないし紅葉はバリバリ襲ってくる。


「……捕まえた」


動き回ること数分。 想定より早く捕まった。 もうちょい粘れるかと思ってたのに情けない。 具体的には15分。


「……もう逃がさない」


「どうした、息上がってるぞ。 クロスカントリーでもしてきたのか?」


「……煙に巻こうとしても無駄」


ちっ


「ったく……他に人が居ない密室に連れ込んで、その上逃げられないように壁ドンまでして。 痴女にジョブチェンジでもしたのか?」


絶対に逃がさない意志を感じる。 密着しすぎてお乳が当たってますけどこれは話題的な意味で触れた方がいいのか? そこら辺セクハラにならない? 司法とか俺の天敵だから怖い。


「……やっぱり1発殴って黙らせた方が早い」


「いいのか? 俺を殴ったら全力でみっともなく泣き叫んでやるぞ。 態々大事にはしたくないだろ?」


「……自分を人質にするとは思わなかった」


プライド? 命の方が大事だ。 見栄と意地だらけのカッコつけ人生だけど生きてる方が素晴らしいからね。 プライドなんて安い。


「それで、俺をどうする気だ?」


「……態々言う必要ある?」


ああつまり「死因を教えない優しさに感謝しろ」って事ね。 解毒剤持ってたっけ……


「なぁ、お前俺に恨みとかあんの?」


「……? 言ってる意味が分からない」


「おい恍けんな。 散々追いかけ回してまで俺に食わせようとしたんだろうがお前の作った炭を」


「…………? 本当に言ってる意味がわからない」


な、ぬ?


おかしい。 何か盛大な食い違いを感じる。


嘘つきだから分かる。 今の紅葉は嘘を言っていない。 本当に心当たりが無い。


となると、俺が勘違いしてるか、紅葉が嘘を隠すのが上手いか。 流石に半年も付き合いがあれば紅葉の癖くらい把握している。 嘘かどうかなんて一目で分かるし、そもそも紅葉は隠し事が下手だ。


つまり、俺の勘違いの可能性が高い。


「……紅葉、1回俺に何を渡そうとしたのか現物を出せるか?」


「……逃げない?」


「逃げない逃げない。 見ろ、俺が逃げる顔してるか?」


あー紅葉ちゃん即頷いたね。 全く迷わなかったね。 酷い。


「……これ」


紅葉が鞄から例の包みを取り出して戻ってきた。 そんな残像出るくらい動かなくても逃げないって。 今逃げたら本当に命がなさそうだから。


「……ふむ」


中身を外から確認。 さっき見た時は黒い塊に見えたけどよく見たら焦げ茶寄りだ。


というかこれお菓子だな。 見た目的にマドレーヌ。


「紅葉、ワッツディス」


「……発音が凄くカタカナ」


「今そこいいから」


奏士くん英語は知識だけで喋る機会無いんだもんちょっとカタコトになるのはご愛嬌。


というか日本語ですらまともに話せないのに英語話せるわけないだろ。


「……This is madeleine」


「ここではリントの言葉で話せ」


「……この世界にリントは居ない」


あっさり返された。 紅葉の守備範囲広ぉーい。


「……マドレーヌ」


「マドレーヌ」


「……奏士の為に作った?」


「疑問形?」


「……天音さんに言われて作った」


「あ、しゃーなしなんだ」


というかあの人が1枚噛んでるのか。 うわぁ嫌な予感。


「なんでまたマドレーヌなんか。 お前のキャラじゃないだろ」


「……お詫びと仲直りの印」


「はぁ」


「……天音さんが言ってた」


「お前割とあの人に従うよね」


「……天音さんは押しが強い」


それに関しては完全同意だわ。 あの人SAS○KEのタックル得意そう。


「……ちょい待ち。 仲直り? 何の」


「……? 昨日の」


「昨日?」


昨日なんかあったか? えーと三者面談だけだな。


「俺なんかした?」


「…………」


やだ、紅葉ちゃんすんごい目で見てくる。 なんでこうも残念そうな人を見る目が出きんの?


「……昨日の三者面談の後にイタズラして奏士を怒らせた」


「……………………あ、あー……あ? あ〜………あー?」


どうしよう特にこれといった記憶が無い。 俺の記憶力を差し引いても何かされた覚えがない。


「そんなお前が気にする程のことしたっけ」


「……晩御飯のデザート抜くくらい怒った」


えーあれぇ? あれの事言ってんの?


「あれそんな気にすることなん?」


「…………気にしてない?」


「いやもう忘れてたくらい気にしてない。 継続的な被害無かったし」


言うてめっちゃ驚かせただけだし。 あの後結局デザート出したし。 なんだかんだ甘ちゃんなのよ俺。


「……ごめんなさい」


どうしよう頭下げられた。 俺バカにされるとかゴミ扱いされるとか、見下されるのは慣れてるけどこういうのは全く慣れてない。 どどどどうすればいいの? 俺はどうすればいいの!?


「あーまー…………なんかすいません」


「……奏士が謝る事?」


「いやなんかもうそこまで気にすることとは思わず。 いや被害者俺だから謝る必要はないんだけど」


そうだよななんで俺が下手に出てんだ?


「なるほど……それでマドレーヌか……」


「……頑張った」


「…………………」


どうしようなんかよく分からんけど微かに残った良心が痛む。 幻肢痛じゃねぇぞ。


「……いやもうほんとごめんなさい……」


「……土下座された」


いやだってさぁ……誤解だけど1回は踏み躙っちゃった訳だし。 逃げる過程で結構煽って怒らせたみたいだし。 途中から俺も楽しくなって仕掛けに力入れちゃってたし。


「……よし! お互い謝ったからこの件は終わり!」


これ以上やるのは気まずい! 俺のメンタルが持たない!


「……想像してたよりあっさりしてる」


「俺は心が広いからな」


「……バチカン市国くらい?」


「なんで広さの例えで世界一面積小さい国出すかな」


「……じゃあ猫の額」


「より狭い例えに近付いたぞ」


ところで、猫の額って実際触ってみると思ってたよりは広く感じる。


「…………」


「え、何?」


「……食べないの?」


「今ここで?」


もう夜なんだけど。 家帰ってからでよくない?


「……頑張って作った」


「ハイハイ分かった分かった」


封を開けてマドレーヌを1つ取る。


「ほぉ〜綺麗に出来てるな」


「……上手く出来た」


「これ全部自力?」


「(コクコク)」


ほえー


なんか……我が子の成長というか、見ない間にずっと大きくなった事に感動を覚えかけてる。 父性というか保護者目線というか。


「……一応聞くけど味見した?」


「……ちゃんと美味しく作った」


へ〜 味見したかどうかの明確な返事が来ないけどそういうことなのか? 味見したのかしてないのか知りたい。


「そう……じゃあ」


恐る恐る1口。 紅葉の味覚なら間違いは無いと思うが、万一があるし、解毒剤も鎮痛剤もアーティチョークも無いから失敗作だとしても対策出来ない。 隣に水道があるのが救い。


「……美味い」


「……(ドヤ)」


2口3口と食べ進める。 本当に美味い。 あの紅葉が……大きくなったなぁ。


「少し苦いな。 これビターチョコか?」


「……今日はベル達からチョコ貰ってたから、甘くない方が食べれると思った」


「うん、うん。 甘いチョコで口の中重かったから丁度いいわ」


いやほんとよく作れたよね。 形も綺麗だし焼き加減も問題無い。 やっぱり紅葉は教える人が居なかっただけで飲み込みは早いんだな。


「……ごちそうさん」


「……(ムフーッ)」


全部キレイに食べきったからか紅葉が満足気。


「じゃあ俺からもチョコをやろう」


「……!」


俺も鞄から包みを取り出して紅葉に渡す。 今日一日常温だったけどちゃんと安全に食えるよう作った。


「……奏士から?」


「そうだぞ。 毎年チョコを強請る厄介な非モテが3人居るからな。 ついでだ」


「……おー」


余程嬉しいらしく目が光ってる。 それはもうギガ椎茸みたいに。 「目が椎茸」が「メガ椎茸」だと思ってるバカ。 おいせめて筋肉をつけろ。 より馬鹿じゃねぇか。


「……美味しい。 けど負けた気がする」


「熟練度の差だ諦めろ」


「……むぅ」


どこか納得いかない様子。 それでも美味いことに変わりないから食べる手は止まらない。


「ああほらすぐ口の周り汚す」


「……どうせ奏士が拭く」


「俺はお前の召使いじゃねぇ」


「……部下に仕事を与えるのは大事」


「誰が部下だ。 ほら口閉じろ」


「むい〜」


ウェットティッシュで口の周りを拭いて、ついでに手も拭く。 誰も盗らないからゆっくり食べなさいな。


「にしても、なんかどっと疲れた」


思わずその場にしゃがむくらいには疲れた。 ほんともう体力無いんだからさぁ……


「……それは自己責任」


「それはそうだけど日頃の行いもあると思うぞ。 お前の」


「……私は何もしてない」


「俺が思い出して逃げ出すくらいには何度も失敗作を食わせたよな」


「…………」


「おいこっち見ろ」


「(ピュウイッ)」


「指笛を吹くな。 ペンギンは助けに来ないぞ」


「……奏士はどんなネタも対応してくる」


当たり前だ俺が何年こんな生活してると思っている。 年季が違う。


「……お疲れ様?」


「お前下に見てるだろ」


「……逆立ちしても見上げる所が無い」


「普段から物理的に見上げてるくせに」


「……今は奏士の方が低い」


そりゃ貴方立ってますからね。 しゃがんでるのにお前より高かったら俺の座高ヤバすぎるだろ。 今はもう座高計らないけど。 あれ結局なんだったんだ。


「……よしよし」


「何。 急になんだ。 お前の中で頭撫でるのが流行りなのか?」


「……別にそんなことはない」


等と供述しており。 俺の記憶が確かなら結構な頻度で撫でられてる気がする。


「……こうしてると奏士が弟に見える」


「こんな姉は要らない」


「……私もこんな弟は要らない」


「なんだコイツ」


お前から始めた話だろがい。


「弟扱いはやめろ。 俺はお兄ちゃんだぞ」


「……イマジナリー妹は見てられない」


「うるせぇDear my sisterを舐めるな」


「…………」


あーすっごい呆れてる。 すんごい目で見てくる。


「……ドンマイ」


「おいなんだその目は」


「……独り身の妄想が極地過ぎて色々悲しい」


「俺の記憶が確かならお前って俺に謝りに来たんだよな?」


「……その件はもう終わった」


「なんだコイツ」


いや……うんまあ確かに終わらせたけどさ。 余韻とかあるだろ。 もうちょい反省しろ。


「いいやもう。 遅いから帰る」


「……まだ私が食べてる」


「言っておくが、歩くの面倒だからってチャリの荷台には乗せんぞ」


「……そんな話は知らない」


「おいこっち見ろ」


「…………」


紅葉は沈黙が正解だと思ってるらしい。 ハンター試験じゃねぇぞ。


「乗せる乗せないは置いといて、帰るなら食べ終わるの待っててやるからはよ食え」


「……珍しい」


「もう遅いからな。 今別れてその後音信不通にでもなられた方が迷惑」


「……素直じゃない」


え〜バリバリ本音なんだけど。 奏士くんにもそれくらい心配する心はあるぞ。


まぁ1番は絵云々だけど。 音信不通でもいいから絵は描いて欲しい。


「……食べ終わった」


「まーた口周り汚して……」


「……」


もう無言で差し出したよね。 最初から自分で拭く気無いよね。 流石に甘やかし過ぎたか? 卒業までに自立できるくらいには厳しくしなければ……


「ほら、拭くぞ」


「む〜〜〜」


とりあえず厳しくするのは明日からにしよう。 今日はもう本当に罪悪感とかでアレだから。


「ホイでけた」


「……褒めて遣わす」


「矮小な人間風情が」


「……奏士は時々神様みたいな言い方をする」


「まぁ確かに神だな俺は」


「……126回死にそう」


「土管から生える神じゃねぇよ」


「……本から生える」


「マスター寿司屋じゃない」


なんで上げる例が両方自称神なんだよ。 もっと普通の神様にしろや。


「……♪」


「ちょっ、おい撫でんな」


態々しゃがみこんで同じ目線で頭撫でる当たり本当に弟として見られてそう。


「……奏士は意外と撫でがいがある」


「全く嬉しくない」


「……♪」


慰められてるのか哀れに思われてるのかは分からないし分かりたくないが、年下の少女に頭撫でられてるのって情けない。 紅葉にバブみがあればまだマシだった。 それ解決策になるか?


「…………」


「いい加減やめんか」


「……もう少し」


「やめい!」


紅葉の手を振り払うように立ち上が────


\バァン!/

「ぐえっ「せんぱーい! 会長居ましたー?」うおっ」


「にゃっ」


勢いよく開けられた扉のノブが最近痛む腰にクリーンヒット。 立ち上がる途中で不安定な事も合わさってつんのめる。


「「…………」」


紅葉と目が合った。


「せんぱ────おや?」


幸運にもそのまますっ転ぶことは無かった。


が、人生万事塞翁が馬とはよく言ったもので、幸運の後にはとんでもない不幸が来やがった。 塩撒け塩!


「うわぁ……会長押し倒して何してるんですか先輩。 やっと事案ですか?」


「人の事案を待ち望んでん『パシャっ』おいなんで今写真撮った」


急いでその場から退いて紅葉を立ち上がらせる。 あー危なかった。


「というか事案じゃねぇよ。 原因お前」


「え〜私のせいにしないでくださいよ。 先輩も男性ですし、溜まるモノもありますよね。 会長の美貌とスキンシップに耐えきれず、つい襲いかかってしまったんですよね。 大丈夫、私はちゃーんと理解してますから」


「少なくとも俺のことは理解してないだろ」


「会長大丈夫ですか? 唇穢されてませんか? まだ膜有ります?」


「真っ先に聞く内容か?」


「……奏士に無理矢理……」


「お前も嘘を吐くな」


性被害の冤罪はマジやめて。 事実は関係無い。 冤罪だろうと1度でもそういう事があったら信用ガタ落ちするんだぞ! 痴漢冤罪はホント厄介。 実体験。


「も〜 先輩誤解されることはしちゃダメですよ。 先輩の信用無いんですから」


「逆に半年も付き合いあってよくもまぁ俺が犯人だと思えるな」


「いやまぁ先輩の趣味嗜好知ってれば確かにそうですけど……何事にも例外はあるので」


「そんな例外捨ててしまえ」


後輩から言われる度に改めて自覚する人望の無さに泣けてくる。 悪い意味で信頼されてると思ったのに。


「……奏士に押し倒す度胸は無い」


「ならなんで嘘ついた?」


「……ノリ」


「…………」


「……ほっぺ引っ張らないで」


「わぁ会長流暢」


何全ての元凶が他人事で傍観しとんねん。 お前の頬を千切るぞワレェ


「こうなったのは誰のせいだと思ってんだ」


「……ゴ○ゴム」


「違う」


「全部たっくんの仕業ですよ」


「無関係者に冤罪ふっかけるな」


「……じゃあデ○ケイドのせい」


「前から思ってたけど、お前結構特撮好きだろ」


「……(ドヤァ)」


「話変わりますけど、先輩さっきのデータ幾らで買います?」


「なんだ、脅すのか?」


「いえいえ取引ですよ。 私は偶然、たまたま、奇跡的に先輩が会長を押し倒してるシーンを見て、偶然シャッターを切っただけですから」


「バリバリ意志の介在する故意犯だろ」


「まぁ押し倒した云々は本当に偶然なんですけどね。 普通に考えて扉の近くでやり取りしてるとは思いませんし」


それに関しては何も言えない。 頼金に頼まれてたの忘れてた事含めて。


「会長は幾らで買います? 先輩脅す時に使えますよ」


「お前もう『脅す』つってんじゃん」


「……言い値で買う」


「買うな」


「毎度あり! 折角ですしお安くしておきますよ〜」


「……これは使える」


紅葉ちゃん怖い。 それで何する気?


「てか、それ脅しに使うのはまだいいけどさ」


「あ、いいんだ……」


「普通に紅葉おまえ写ってるからアウトじゃね? 公開出来ないだろ」


「しかもスカート捲れて会長のパンツ見えてますしね。先輩良かったですね 」


「俺にとって何一つメリット無いんだけど」


「……無駄遣いしたかもしれない」


「それ見た事か」


「じゃあ私は先帰りますね。 おサラバ〜」


頼金はスタコラサッサと部屋から出てった。


「何がしたかったんだアイツ」


「……結局なんで私を探してたのか分からなかった」


あそうじゃん。 あいつの目的なんだったんだ?


「……帰ろ」


────────────────────────────

帰路にて


「……おしり痛い」


「なら荷台から降りろ」


「……クッション着けて」


「調子乗んな」


「……むぅ」


「あと自分で鞄持て」


「……カゴに空きスペースがあるから問題無い」


「重くて自転車フラつくんだよ」


「……大丈夫。 奏士は鍛えてるから」


「俺は猛士じゃねぇ」


「……」


「……」


「……ところで」


「……?」


「さっき生徒会室の扉が開かなかったけど、あれどうやったんだ? 頼金に外から押さえつけてもらったのか?」


「…………? 何の話?」


「いや、何の話って……」


「……私は奏士がワザとやってると思ってた」


「いやいやいや」


「…………」


「……え、本当に関係無い?」


「(コクリ)」


「えー……」


\電話よ!/


「……電話」


「着信音凄いな」


「……千聖から。 何?」


『あ、もしもし会長? すいませんさっき要件言い忘れたんですけど』


「……何?」


『学園七不思議の捜査したいんで土曜日に付き合って欲しいんですけど』


「……七不思議?」


『はい。 なんかあるって噂聞いたので』


「具体的何があるんだ?」


『あ、先輩も居たんですか。 えーと、

・明け方になるとステージでボディビル大会を繰り広げる人体模型達

・深夜に音楽室から鳴り響くヒップホップ

・夜な夜な廊下を走る二宮金次郎の像

・保健室に現れる爆乳美少女ナースの霊

・何故か聞く度に噂が変わって誰も前の噂を覚えてない5番目

・恋が実る中庭の木』


「本当に不思議なものばっかだな」


「……伝説の木が七不思議に入れられてる……」


『あとは

・夜に異性と2人きりで入ると内側から開かなくなる部屋

ですね』


「7番目判明してんのかい」


「……7番目が無いのが七不思議なのに……」


『で、どうです? 今週の土曜日の昼3時集合で日曜日の朝10時解散なんですけど』


「……私はやらない」


「俺も」


『え〜』


「……いや待て。 お前今なんつった?」


『え、いやだから明日の「その前」夜に異性と2人きりで入ると内側から開かなくなる部屋ですか?』


「そうそれ」


「……それどうかした?」


「……なぁ頼金、一応聞くが、今日、生徒会室の扉を開かないように押さえつけたか?」


『は? いえそんなことしてませんけど』


「「…………」」


『それがどうかしたんですか? 先輩? せんぱーい?』


「「…………(コクリ)」」


お互い顔を見合せて頷くとそのまま一言も話さず早足で帰った。 あの生徒会室が、最後の七不思議じゃないことを祈りながら。


──────────────────────────

一方その頃 天音は


「紅葉ちゃん返事遅いな〜」


すっかり忘れられて調理室に放置されていた。

はいどーも最近身体がお肉を受け付けなくなってきた作者です。 なんか途端に食べにくくなりました。 お魚大好きです。 最近はマグロたたきがブーム。


なんでしょう歳ですかね。 若いとは思っていても身体は違うんですね。 一人焼肉とか好きで最高クラスの奮発なのに気が付けば野菜を食べてます。 昔はカルビ美味しかったなぁ


それはそうとバレンタインです。 最近この2人は下手にイベントに入れるより放置して見守ってた方が色々接近するんじゃないかと思います。 だってどう頑張ってもラブコメの空気にならなくて……全て柳奏士って奴の仕業です。 これは草加生える。


これに関しては奏士だけのせいじゃないですけどね。


ラブコメに発展しないのは奏士が全く反応しないのが原因で、

奏士が全く反応しないのは紅葉が意識しないせいだから、

つまりそれを書いてる奴が何も考えなかったせい……


全部私のせいだ!はぁっはっはっは


やりたい事終わったので終わります。 さらば



あ、次回もお楽しみにして欲しいですけど、諸事情で1ヶ月ほど更新出来ないので次の更新予定日は10/20です。 理由は諸事情です。 諸事情ったら諸事情です。 それでは


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