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明日には、いつも通りだよね。

作者: 那田有菜

5回学校に行く、火曜日と土曜日は塾に行って、何も予定のない日曜日を繰り返す毎日。

自分でもよく分からないような、将来なんて考えたら怖くなってしまうような、曖昧な毎日。


日曜日が過ぎた深夜、13時40分

小テストの勉強が終わらなくて夜更かしして、お母さんと姉はもう寝ていて、まるで世界に私しかいないような感覚になる。

暖色の間接照明が照らすその寂しい明るさに、浸っているのかもしれない。


私は疲れていた。

何もする気が起きなくて、もやもやするこの気持ちの原因が分からなくて、ここが恋愛漫画ならあと数話で付き合うだろうに。


(でも別に、追試なんてないんだから、ここまで必死にやらなくてもいいのかな)


もう眠くて仕方なくて、どうせクラスの子達の中には勉強なんてしないで、こんなに焦る気持ちも感じず眠ってる人もいるんだろうし、今回くらいはいいや

友達は満点近い点数を取るだろうけど、もう疲れたし。


「……。」



垂れ流していた知らないアイドルグループの鬱陶しいくらい励ましてくれる曲も、止まってしまった。

明日には忘れてしまっているようなしょうもない考え事をしていたら、時計は14時を回ってしまいそうだった。


早く寝ないと、嫌でも学校は来て、登校して、疲れて、寝て、また夜更かししてしまう。


(大人になったら、私はどうしているのかな)


漠然とした不安を抱えて、未だ私の心に住み着くもやもやは消えない。もしかしたらぐちゃぐちゃしすぎて、原因なんてもの混ざりあって溶けちゃったのかも。


さすがに寝ないとやばいかもって思って、私が好きな曲を流して、明日…いや、今日の時間割を確認して準備する。もう小テストは諦めた。


どうせこれ1つで死ぬ訳でもないし。

今更やったって明日眠くなるし。

疲れたし、眠いし。


繰り返す毎日の中で、やっと私の中の一日が終わりを告げる。明日はどんな日になるだろうか。


友達に話したいことを考えて、やらなくてはならない事を考えながら、布団に潜り込む。

夜なんて変なことを考えてしまうから、早く寝た方がいい。


きっと目が覚めたら、こんな感情忘れてしまっているだろうから。


読んでくださり、ありがとうございました。

少し表現が大袈裟すぎるかな…と思いつつ書き進めました。

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