君が描いた僕物語
今日は、君と僕の付き合って20年目。この文だけ聞くと、
幸せだと思うだろう?でも、違うんだよ、違う。だって、
おかしくないか。ダメだ、また泣いてしまう。もうこれで20回目だ。そんなことを思いながら、あるものを作る。
一つは、カフェオレ、もう一つは・・・・。
第一話 冬明ける
「君にとってこの世界は幸せかい?私が君の世界を彩ってあげようか⁉︎」
(んー?何だこの声?)そう思いふと目を覚ます。そして、明るい日差しがカーテンの隙間から溢れているのを見て、俺は時計を内心焦りながら目をやると、「え・・・12時?」自分でも理解が追いつかない。何故かって?それはな、少し希望を持って(まだ間に合いますように、いけますように)と心の中で祈っていたからだ。それは、置いといて、、、突然「やべっ、遅刻だー」と無意識に叫ぶ。慌てて口を手で塞ぐ。(なんで、こんな急に分かりきっていることを俺は誰かに知らせるように叫ぶんだ?)と不思議に思いながら、自分に少し違和感を感じながら、急いで階段を降り、制服に着替え、家から出る。そして、時間を確認。今は12時03分。
「家から学校までが歩きが、12分だから、、、よしチャリなら6分でいけるな。これなら、3限の終わりまでには、間に合うぜ、どうよ!」と何故かまた独り言を喋っている。(あれ、また誰もいないのに、誰かに伝えるように、大きい声で喋ってる、俺ってまじこんな感じだったっけ?)何故か思い出せない。(なんか、頭打ったのは覚えてんだけどなー。)まあ、いいや。今は急ぐのが、先だろう。そう思いながら、チャリに跨ろうとすると、、、「あれ、なんだこれ、何で俺の青色のチャリが、赤色に?」そう不思議に、自分の姿を見ると、赤い液体に染まっていた。怖くなり、俺は慌てて目を瞑るが、体が麻痺して言うことがきかない。声も出せない。呼吸も荒くなっていき、過呼吸に陥っている。そして、俺は、地面に倒れた。