信号機になった
信号機は、人気者。
いつだって、みんなが注目してくれる。
僕が、
色を変えると
みんなが動き出す。
でも、
動きたくないときだって
あるんだ。
だって、
子猫が、
道路に飛び出してきた。
今は、
青色になんかに
させたくない。
それでも、
状況は刻一刻と迫っている。
何か方法があるはずだ。
みんなが僕に注目している。
視線がカメレオンの様に入れ替わる。
何か・・・・・・
何かが・・・・・・・・・・・・・・
希望を強く願っていたら、
気づけば、
点灯していた光が消えていた。