神に挑む

神に挑む

プロローグ

　力。

　それは誰もが求め、恐れるもの。

　人は誰しもが思うのではないだろうか？

　あの時、俺に力があれば……。と。

　力を人のために使うものもいれば己のために使うものもいる。

　力を弱者のために使い、人を救うもの。

　権力を濫用し、好き勝手に力を振り回すもの。

　力の使い方は人様々だ。

　しかし、誰もが心の底から力を望んでいる。

　ここにある青年がいた。

　彼は自分に力さえあればとずっと思っていた。

　これは力を手に入れた。一人の青年の物語である。