人間にとって重要だと思われるなにかがなかったら
人間にとって何かが足りなくなったら
例えば、食欲。例えば睡眠欲。例えば、性欲。そんなものがなくなったらどうなるのか、割と真剣に考えてみました。
唐突だが私は今から悪魔を召喚しようと思う。
私はしがない大学生だが、この前なんとなくで入った本屋に『ナニでもできる異世界からの召喚術式』という本が売ってあった。
しかも、444円で。
買うしかないでしょこれは。
まあ、そんなわけで理由はただそれだけなのだが……
そして家に帰り、見てみれば本当に簡単だった、例えば、ゴブリンという悪魔を召喚するために必要なも
のは干し肉だった。
しかも、三食をきちんと渡せば命令を聞いてくれるらしい。
それは、悪魔としてどうかとは思うのだが…
まぁ、そんなことはいいとして悪魔ですよ悪魔、ということで召喚しましょう。
1、30cm四方の紙を用意します。(これはサイズによって召喚される悪魔が変わるらしい)
2、本に書いてある魔法陣を写します。(オーソドックスなペンタクルでいいです)
3、お供え物を用意します(赤い物体だったらなんでもOK)
4、体液を魔方陣の中心に落とします。(唾液や涙など体から出る液体だったらなんでもいいらしい)
5、呪文を唱えます(呪文は付属157Pにあります)
そしたら禍々しい影とともに悪魔が顕現する、と書いてあったので早速やってみよう。
まあ、最初なのでお供え物は昨日の夕飯の時に少し余った豚肉でいいか。
血も痛いのは嫌だし唾でいいや、
さて、準備が終わったぞ、さて召喚する前にいろいろ考えておくか
まずは、そのための願いを決めなければいけないな……どうしようか、人を殺すのは気が引けるし、何か盗むとしても別に欲しいものもないし、ならどうする、
そうだ、頭を良くしてもらうっていうのはどうだろうか、その考え自体がバカみたいだがまぁいいだろう
さぁ悪魔を呼ぼう。
さてどんな悪魔が来るかな、やっぱり角とか生えているのだろうか、服は腰に何か巻いているだけなのだろうか?
楽しみだな、早く悪魔を呼ぼう。
気合を入れて、本を掲げ呪文を唱える
【我が言葉を解する悪魔よ、我が魔言によりその禍々しき障気を撒き散らしいま顕現せよ!】
その瞬間魔方陣は門が開くような音と共に狂気に包まれた。
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