2話 XX年X月
今回も短いです…
しかもくどいです。
ゴメンナサイー
XX年X月、ウチュウの中のチキュウの中のニホンの中のトウキョウに住む夫婦の間に、一人の女の子が誕生。
ヒトミと名付けられる。
生まれた時の第一声は「オギャー」というより「ウリャー」だったらしい。
XX年X月、「なんとかホイクエン」に入園。名前は覚えていない。
「ヒトミちゃんは何が好きなの?」という保育師さんの問いに対し、元気よく「まもの!」と答え、心配になった両親によって病院に連れて行かれる。
ちなみに、「健康体です」という診察を受け、両親は複雑そうな顔をした。
XX年X月、知らないオジサンに声をかけられる。
「お菓子あるよ~」という何の捻りもない誘い文句を「おかし好き! オジサン嫌い!」という必殺の言葉で迎撃。
オジサンはその場に泣き崩れた。
XX年X月、「なんとかショウガッコウ」に入学。名前は覚えていない。
XX年X月、初めての告白を受ける。
「す、好き!!!」と言って真っ赤になる少年を、「き、嫌い!!!」と一刀両断。
少年はその場に泣き崩れた。
XX年X月、ヒトミの笑顔に欲情した男性教員によって痴漢を受ける。
彼は、泣き叫ぶヒトミを見て罪悪感に襲われ、自ら自首。
以降、世間から「ロリコン教師」と馬鹿にされるようになる。
XX年X月、才能が開花する。
XX年X月、独学で「とーいっく」満点を達成。
XX年X月、5ヶ国語をマスター。
「神童」と呼ばれる。
XX年X月、「数学おりんぴっく」国内優勝。
XX年X月、貰ったラブレターの数が100を突破。
ちなみに全てごみ箱行き。
XX年X月、「なんとかチュウガッコウ」に入学。名前は覚えていない。
XX年X月、人気が爆発。
称号「マドンナ」を獲得。
先輩も含めて猛烈な熱愛行動を受ける。
高校の人間まで学校に押し寄せるようになる。
ウンザリして柔道部へ入部。
XX年X月、柔道女子○○級全国優勝。
テレビ局からのインタビューを受ける。
XX年X月、テレビ放送によってファンが急増。
ストーカーが現れるようになる。
ちなみに全員一本背負いで撃破。
XX年X月、嫉妬した女子により、陰湿なイジメを受ける。
ヒトミが嘘泣きした瞬間、全男子生徒の怒りが爆発。
イジメのリーダーを痛めつけることに成功する。
彼女は転校した。
XX年X月、体育祭が開催される。
しかし、ヒトミのファンが全国から殺到。収集がつかなくなる。
結局、コンサートでもないのにチケット制になった。
XX年X月、「そうりだいじん」がヒトミのファンであることを宣言。
ヒトミはその新聞を破り捨てた。
XX年X月、貰ったラブレターの数が1000を突破。
ちなみに全てドブに捨てた。
XX年X月、勇者ブームが巻き起こる。
スーパーに「勇者グッズ」が売られるようになる。
国家試験に勇者試験が追加される。
童謡「1年生になったら」の変え歌である「勇者になったら」が大人気になる。
XX年X月、「ホテル」の名称が全て「宿屋」に変更される。
XX年X月、課題図書に「勇者の品格」が指定される。
ヒトミはこれを拒否。
担当教師に最高の笑顔でお願いし、免除してもらうことに成功した。
XX年X月、M先生が離婚。
原因は、ヒトミの写真を邪な目で見ていたのが妻にバレたから。
XX年X月、夢で前世の自分と対面する。
人間の醜さを理解すると共に、生まれつき人が好きではない理由を知る。
同時に能力が発現。
自分の一定の周囲を「支配」する力を得た。
原因は不明。
XX年X月、旅に出る。
次回からしっかりお話を進めます~