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使いやすい東京

作者: 温州橘
掲載日:2026/02/23

「今日の授業は50年前の生活だ。今年が2077年だから…2027年だな。なら、第二列島改造より前か。俺の親が若い頃の話だが、みんなが思っている以上に生活が違うぞ。例えば…」

「50年前って、前のオリンピックくらい?」

「うん。まだ州もなかったんじゃないかな?」

「都道府県だけってこと?」

「うん。令和の生活なんてわかんないよな」

「それな。あ、でも、この前、ネットで2D動画のマンインデンシャとかが流れてきたよ」

授業では、先生の昔話が続いたので、寝た。結局、マンインデンシャってなんだったんだろう。

授業が終わったら5時になっていた。

電車では運良く席が空いていたのでちゃっかり座らせて頂こう。

「お爺さん。平日の5時なのにすいてるねぇ」

「そうだねぇ。昔はすごく混んでたからねぇ」

電車がすごく混むってなんだろう。朝も結構混んでるけどなぁ。

それこそ、マンインデンシャなのかもしれない。


帰り道、母親から頼まれたなすをマンションの下で買った。

どの野菜も、群馬、茨城、千葉の農業省産と書かれていた。

ピッ

現金か野菜交換証か

交換証だな

ピッ

4つだから4枚か

ピッピッピッピッ。無人レジが4つを数える。

交換証をくれた親には感謝だ。じゃなかったら、千円はしてただろう…

「ただいま」

今や多くの駅と多くのマンションは高架でつながり、その中に商業施設が入っている。

「今日のカレーも美味しいね」

「ありがとうね。川﨑産のお肉も悪くはないね」

「そうだな。だが、少し硬いな」

「それは、出社して疲れたからですよ」

とても、静かな夜だったのでぐっすり寝れた。


朝、いつものように起きると大変なことが起きていた。

「幸樹、今日帰るの遅いかもしれないわ」

「え、在宅じゃないの?」

「ニュース見てないの⁈昨日の集中豪雨で、ネットが落ちたのよ。だから、今日の会議は対面だって」

久しぶりにTVをつけるとNEWSも騒いでいた。

「速報です。線状降水帯の影響で、常磐自動車道、東北自動車道、関越自動車道に危険な箇所が発見され、通行禁止になったとの発表がありました」

駅に行くと、ホームには異様に人が多くて一つ一つのドアに長蛇の列ができてた。

「一列にお並びください。降りれるようドアの前は開けてください」

乗る人が多すぎて、電車に乗れず、1本見送ることになった。

「ドアが閉まります。次の電車もすぐ来るので無理な乗車はご遠慮ください」

「ドアが閉まります。無理な乗車はご遠慮ください」

乗ったら、夏だからかサウナのような灼熱地獄だ。押され続けて押しつぶされそうだ。

汗が止まらず服がびしょびしょだ。グチャグチャとしているし、匂いも気持ち悪い。

「おい、佐藤。遅刻だぞ」

「すいません」

「理由は、電車の遅延か?」

「はい…」

2度と混んだ電車には乗りたくないと思った。徒歩の方がいいな。

「佐藤、今日の朝は死にそうだったよぉ」

「ほんとだよ。遅刻もしたし、まじで最悪だったわ」

2限では、40年以上前の生活を調べる授業だった。自分たちの班は40〜50年前だった。

「山田、ネットで全部調べられるよ」

「やったぁ」

ネットが落ちている中、ネットなんて使えるわけもなかった。

「あれ?うまく繋がらないよぉ」

「僕もだよ。あれ、朝ネットが落ちたとこか言ってたな」

「なら、使えないんじゃない?」

あ。結局、本を使って調べる羽目になってしまった。

本には、マンインデンシャのことが載っていた。まるで、今朝の地獄のようだった。

本には、多くの人がホームに並び、押し込まれる姿。下には、満員電車と4つの漢字が目についた。

もし、あれが毎日だったと考えると恐ろしい。VR授業を受けたいと思ってしまう。

また、在宅勤務の始まりが2020年のコロナウィルス以降だということや、前回の東京オリンピックのこと、VR黎明期、EVや再生可能エネルギーのことなどもあった。


物を伝えるときにはフセンを使ったり、提出物はノートにエンピツで書いて、出すしかなかった。

「黒板の字がわかんない」

「同じく、自分の字も汚くて読めない…」

「あぁ、手が痛い。せめてPCでも使えれば書かなくて済むのに」

「AIが使いたい。要約とか自分でしたくないよ…」

黒板とチョークは使ったことがないし、ノートもとったことがない。

ノートは汚すぎて、評価Dだったけど、テストではいつもより覚えられていた。

特に、離れている人とのコミュニケーションは大変だった。

家族の伝達事項は朝に全て伝えないといけないし、途中変更とかもできなかった。

「幸樹、6時まで仕事だから6時以降に帰ってきてね。帰ってくるときに野菜買ってきて。

あと、お父さんは帰ってくるの遅いって」

「な、なんて言った?」

「…もう時間だから、いってきます」

「え、」

だからこそか、話すことが増えて、新しい側面を知れたし、紙に上手い使い方も教えてもらえた。

ネットは一週間程度で完全復旧したが、高速の修理には時間がかかった。

満員電車などの混乱は2週間も続いていた。本当に嫌だった。

しかし、いいこともあった。周りから安いものが入るようになった。

「ここが関東州の関所か。って、システムがダウンして料金所も全て開いてるじゃねえか」

物の値段は下がり、なんと茄子4個を500円で買うことに成功した。

「安いよ。安いよ。今日は北海道産の野菜1つ100円だよ」

生活も少し変化した。

「佐藤、このごろご飯が美味しいねぇ。農園産の果物美味しいね」

「色んなところの食べ物があるね。新しい車も多いね」

「この頃楽しいね」

1番はなにより神戸産の牛肉が入ってきたことで本物の牛肉を沢山食べることができた。

「この頃は野菜の値段が下がって交換証以外でも自由に買えるわ」

「食感や肉汁、筋まで再現されているなんて、今日の肉は合成とは思えないな」

「なに言ってるの父さん。これは兵庫の牛肉だよ」

「おぉ、本物の肉を家で食べられるようになるなんて。何十年ぶりだろう」

「昨日の豚も合成じゃないし、一昨日の魚は養殖じゃないのよ!」

「そうだったのか。子供のころを思い出すな」

関所が緩いことで観光にも行きやすくなった。

「佐藤、静岡、熱海だよ!」

「うん。初めて来たよ」

「坂が多いねぇ。ビーチも山もあるよ!」

「ほんとだ!こんなことあるんだ」

2ヶ月程度で交通も完全にもとに戻り、入出州税も戻ってきてしまった。


そんなこんなで、昔の生活の研究発表会になってしまった。

「3ヶ月前に発生した混乱中の生活は約40〜50年にとても似ていました。例えば、電車がとても混んでいる満員電車や、手書きのノート、紙のプリントや教材などはその代表例です」

私たちは、40〜50年前の生活やニュースを発表していった。州が導入される前の都道府県の日本地図、コロナや政治など有名なものも多かった。

「この調べ学習での感想があるやつはいるか。じゃあ、佐藤」

「はい。ここ3ヶ月の生活は40〜50年前の生活にすごく似ていました。嫌なことや大変なことも多かったですが、日本の遠くの物を手に入れられたり行けたりと面白いことも多かったです」


今はもう全てもとに戻った。

帰りの電車では椅子に座れるようになったし、満員電車なんて無くなった。

ネットが復旧したから、もう、ノートを書かなくていいし、連絡も随時できるようになった。

チャットには今日の夜ご飯はカレーと来ていた。ウェラウエアを閉じると、国語のノートが目についた。

「結局、あの混乱はなんだったんだろう。過去の亡霊の仕業かな。また、化かしてほしいような…」

初めての作品だったのですが、どうだったでしょうか。

これ作るときにAIに評価させて手直ししたんですけど、それっていいんですかね。

感想とかアドバイスと教えてください。

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