表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『崖っぷちギャル、赤子に転生! 〜鑑定スキルで家族を最強プロデュースして、自分は魔法で天下取る〜』  作者: 沼口ちるの


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/26

第12話:アークライトの双璧、降臨。

 あれからさらに1年。  私の「小等部プロデュース」は順調すぎて、今やクラス全体が「レナの私設軍隊」なんて揶揄されるほど、とんでもない実力者集団に育っていた。


 そんなある日、学院に激震が走る。  国境付近での紛争を、たった二人で鎮圧して帰還した「国家最高戦力」が、休暇を兼ねて学院を訪れるというのだ。


「レナ様、来ましたよ。貴女の最高傑作たちが」


 隣でセルンさんが、心底楽しそうに窓の外を指差す。  学院の正門から、騎士団や教師たちが総出で出迎える中、馬を降りて歩いてくる二人の男女。


 一人は、背中に巨大な紅蓮の槍を背負い、歩くたびに周囲の空気を熱くさせる少年。  もう一人は、ただそこにいるだけで精霊たちが歌い出すような、神秘的なオーラを纏った少女。


【名前:アレン・アークライト(15)】 【二名:紅蓮の魔槍】 【状態:国家最高戦力。妹への愛がカンスト中】


【名前:フェリス・アークライト(13)】 【二名:聖域の巫女】 【状態:広域絶滅魔法(慈悲あり)の使い手】


 ……うわぁ。二人とも、マジでオーラが「バグ」レベルなんだけど。  1年前よりさらに魔力の練度が上がってる。特にフェリスお姉ちゃん、歩く聖域サンクチュアリって感じ。


「レナ! 元気にしてたか?」


 アレンお兄ちゃんが私を見つけるなり、周囲の重々しい空気を一瞬でぶち壊して駆け寄ってきた。  後ろで跪いていた学院長たちが「え、あの魔槍様が……?」って顔で固まってる。


「お兄ちゃん、お姉ちゃん。お帰り。……二人とも、また強くなりすぎじゃない? どんだけコスパいい修行したのよ」


「ふふ、全部レナが教えてくれた『感覚』を突き詰めただけだよ。……ねえ、レナ。少し見ない間に、随分と立派な『手下』を囲ってるみたいじゃない?」


 お姉ちゃんの視線が、私の後ろで直立不動になっているエドワードやカイト、ミーナたちに向けられる。  最高戦力二人の圧を前に、あの問題児クラスの面々が、生まれたての小鹿みたいにプルプル震えてる。


「……レナ・アークライト。貴様の家族は、これほどまでの……怪物だったのか」


 エドワードが冷や汗を流しながら呟く。  そうだよ王子、これが私の「第一期プロデュース作品」だよ。


 アレンお兄ちゃんが、槍を地面に突き立て、真剣な顔で私を見た。


「レナ、実は王都の地下遺構から『妙な連中』が動き出してるって噂がある。そいつら、どうやらお前の『無属性』の噂を嗅ぎつけたらしくてな……。パパも警戒してる」


 ……あー。やっぱりそうなるよね。  家族が目立てば、その「源」を探ろうとする輩が出てくる。    国家最高戦力の兄と姉。  そして、その二人が唯一頭の上がらない「無属性の末妹」。    そろそろ、私が裏でこっそりボコるだけじゃ済まない「ヤバい案件」が来そうな予感。   「お兄ちゃん、お姉ちゃん。私、ただの7歳児なんだけど、護衛プランの料金、高くなりそう?」


「何言ってるの、レナ。私たちが、世界中の敵からあんたを守ってあげるに決まってるでしょ」


 お姉ちゃんの笑顔が、逆に一番怖かった。    崖っぷちギャルの隠居計画、ついに「国家間抗争」のフラグまで建っちゃったんですけど!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ