夢の新兵器
第14艦隊付兵器開発部 第2研究室。
ラム提督は研究室の成果を確認するために研究ブロック内を視察していた。
「やぁ、ニャゴロウ博士。最近報告が滞っているが、研究の成果はどうだ?」
「おぉ、ラム提督か。良いぞ良いぞ。ちょうど報告しようとしていたところだ。
従来のバトルスーツの常識を覆す新型のバトルスーツのプロトタイプ試験が完了し、データを取得し終わったところだ。
従来品に比べて出力90%、火力85%、防御力90%、機動力120%・・・どうかね?
従来品にも劣らぬ高性能だろう?」
ラム提督は頭が疑問でいっぱいになりつつ、参謀と顔を見合わせた。
「あー・・・。すまない。もう少し説明をしてくれないか?
私の感覚では従来より劣っているように聞こえるのだが。」
「さもありなん、さもありなん。よし少尉、新バトルスーツを装着し、提督にお見せしてくれ。」
「え?・・提督の前でですか?いやですよ・・・。」
「馬鹿をいうな!!画期的な発明なのだぞ!!いそげ!!」
「はぁ・・・。では少々お待ちください。」
・・・・
「さぁ御覧あれ。このビキニタイプバトルスーツ、従来よりも肌色率が爆発的に増加し、デザインも秀逸に変更された。
それでいて先ほどの性能。
エネルギーフィールドを最適解と言えるほど練り込んで纏わせているからこそ、この性能を実現できたのじゃ。
今は最終段階、装着シーンを研究している。
一旦着ているものを光の中で全て分解し、裸にした後でこのバトルスーツが自動装着される。
変身シーンという奴じゃ!
今は苦戦しておる。なかなか難しいが期待していてくれ!」
「そ・・そうか。私はこれから第3研究室も視察するので失礼するぞ。」
・・・・
「・・・参謀長・・ニャゴロウ博士の研究費は大幅に削減していいぞ。」




