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詩全集2

体内侵入者

作者: 那須茄子

震えてく己の身体が

自分のものとは思えなくて

他人の血が混ざった身体を

操っているんじゃないかと

怯える

勘違いして終わり

そうで在って欲しい


成りたくて成れる者ではない

摩擦を起こす度

肌に焼ける痛みが

かける

想ってるほど堪えられない

赦されない何かに呪われている


全然大丈夫じゃない

塗り潰した私の身体は

触手に

いいようにされて

蓋しかな存在になる


そうそれは

美学を学んでしまった後にくる

無駄に愛した今までのこんな尊いを

ばらしたくなるような心地に似てるよ



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