体内侵入者
震えてく己の身体が
自分のものとは思えなくて
他人の血が混ざった身体を
操っているんじゃないかと
怯える
勘違いして終わり
そうで在って欲しい
成りたくて成れる者ではない
摩擦を起こす度
肌に焼ける痛みが
かける
想ってるほど堪えられない
赦されない何かに呪われている
全然大丈夫じゃない
塗り潰した私の身体は
触手に
いいようにされて
蓋しかな存在になる
そうそれは
美学を学んでしまった後にくる
無駄に愛した今までのこんな尊いを
ばらしたくなるような心地に似てるよ