『蘇生装置』

⑷『蘇生装置』

⑷『蘇生装置』

㈠

小説を書くことで、蘇生装置になる、ということならば、俺のやっていることは、蘇生そのものだろう。蘇生装置、俺は確かに、小説を書いて居る。それも、何か、神に祈る様な気持ちで、書いて居るんだ。だから、不思議と、大量執筆が可能になるんだ。

㈡

蘇生装置、俺はどこまでも、蘇生に拘るのであって、であるからして、装置を脳内に定位させ、そこから対象へと言葉を放ち、小説を読み解いて蘇生させる。これこそまさに、評論や批評と言った具合の、芸術活動なんだと思う。

㈢

そうであるから、蘇生装置は、良い感じで、日常に根差した。訳の分からない闇というものも、それは光があるから、闇がある、と言った様な意味不明に包囲されずに、純粋に、闇を蘇生装置で、光に変える、と言った感じである。