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孤島

作者: もっぷす

夜闇に猛る熱き黒

蒸した檻をも穿つ夢。

熟れた果実を囓る様に

揺れる野生に産声上げる。


薫る悪夢を鼻腔に寄せば

舌下に樹液の若林。

往路復路に羽ばたく烏

乾いた風吹く万里の線路。


鼈甲白磁の九十九折

靡く暖簾と射し込む狭霧。

去りゆく風船瞼を閉じて

滴り遍く血の池地獄。


朱き手毬のいと重き

杏の肉のいと厚き。

積もる羽毛の肌触り

躑躅の花の蜜の味。


坤輿を震わす導きに

軋む牆垣狂う潮。

ついに飛び立つ鴎にすらも

追って連なる白い朝。


吐息ひとつ

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